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連載を終えて

三ツ星スラムというぷろおごマガジンの付録コミュニティ内で3ヶ月間連載をさせてもらった。とても勉強になったので、文章が上手くなりたい人は一度やってみたらいいと思います。

連載タイトルは「リペアは風水」。伊予柑さんがつけてくれたタイトルです。リペア(住宅や家具のキズ補修)を頼む人や、関わる周りの人を描写するというテーマ。

切り取る

専門職なのであるていどの説明は必要なのだけど、短いほうが読みやすいだろうからどこまで説明するかを考えるのが一番難しかった。つまり書く部分と書かない部分の取捨選択。

リペアの仕事は仕事内容も人との関わりも色んな現場もすごく楽しくて、せっかくならあったことを全部連載に書きたい気持ちがわく。でも全部書くと2000字くらいになっちゃう。140字がベストとされてるのでせいぜい1000字以内に収めたい。私もあんまり長い文を読むのは好きじゃない。

最初のうちは、書きたいことを全部書いてから、半分ぐらいに削ぎ落とすという作業をしていたんだけど、なかなか時間がかかる。最後の一ヶ月は対象を一つに絞ってから書くようにしたら取捨選択のスピードも上がってだいぶ早くかけるようになった。

連載を編集してくれた伊予柑さんは、連載を書くことを「まずは一つの対象をデッサンしましょう」と表現していたけど、私は写真を撮るのにも似ているなぁと感じた。


説明しない

連載をやっていて一番自分の文章が成長したなと感じたのは、誤解を恐れなくなったことだとおもう。「誤解を恐れる文章は説明が長くなって、それはデッサンじゃなくてお喋りになっちゃう」みたいなことを伊予柑さんが言っていた。

そういや、ぷろおごの文章を読んだ人は自分に当てはまるみたいな感じのことをツイートする人が多いけど、あれはぷろおごがいちいち説明をしないからなんだろう。より多くの人に楽しんでもらうには、細かい説明をしない文章のほうがいいんだろうなぁと思った。

自分で言うのもアレだが、連載前よりも文章が柔らかくなったと思う。以前は相手の頭を鷲掴みにして視線を無理やり見せたい所に向けさせるような文章を書いていた気がする。


さらす

私はまだ職人1年目で、センスはあるものの出来ないことや失敗も多いし、仕事も遅い。

連載は知らない人にも読まれるので、いいところだけ見せてカッコつけたくなっちゃうが、それじゃあ私が書く意味があんまりないんじゃないかと思った。皆さん、他人の失敗とか苦しみのほうが綺麗事よりも美味しく頂いてくれるらしいし。

なので、嬉しいときも悲しいときも自分の気持ちを素直にデッサンすることにした。これは一番成長出来た所だと思うのでちょっと自分を褒めたい。

以上、連載をやった感想でした。

たまに応援DMや感想メッセージを頂けたのもとてもとても嬉しかったです。3ヶ月間ありがとうございました!

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