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暗くてぬるいところ

今日は割と近所の、行ったことのない日帰り温泉に行ってきた。

お湯があつすぎてびっくりしてたらちょうどお店の人がいたので、いつもこの温度なんですか?って聞いたら、いや、そんな事ないです!今日はちょっと上がりすぎちゃって…という。露天のほうがちょうどいいと思います!というので、気分じゃないけどしょうがなく露天に入った。

同じように露天風呂に締め出されたと思われる女性とちょっとだけ、熱かったですねなどと言葉をかわしてその人とちょっと離れた所に漬かった。

卵サイズの花崗岩をコンクリートに水玉模様みたいに埋めこんで作られた湯船は、コンクリートが肌に刺さって少し痛かった。

空は見渡す限り雲ひとつなく真っ青で、風もなく、お湯の流れる音だけが聞こえる。日光が刺す水面は虹色に波打って意味も形もないキレイな模様を作っている。日陰に行きたいが、日陰にはさっき少し話した人がいて、こんなに広いのに近づくのも変だよななどと考えてやめた。

その人がいなくなってから、露天風呂の日陰に移って、数分つかった。私って暗くてぬるい場所が好きなんだなぁ、なんかカビみたいだなぁと思った。

ぬるいお湯で長風呂したかったんだが、結局露天風呂も少し熱くてあんまり長風呂できなかった。

風呂から上がって体をふいていたら、体に日光が当たってることに気づいて、自分でロッカー選びたかったなぁと思った。つくづく日陰が好きなことを実感した。この日帰り温泉は靴のロッカーの鍵を番台に渡したらお風呂のロッカーの鍵をもらえるというシステムだった。

会議用の長テーブルに力の弱いドライヤーが何個か置いてあって、壁には「ブレーカーが落ちますので持ち込み家電のご利用はご遠慮下さい」と張り紙されていた。

温泉の隣の直売所にある地元の人が作った手作り弁当がとても美味しそうだったけど、お腹いっぱいだったのでやめといた。今度来たときに食べたいな。

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