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Big Catch - 気になる音の大集結

4人中3人は既に別のユニットで聞き親しんでおり、その3人とどんな音楽を奏でるのだろう、と気になっていた。

所用でファースト・ステージの中盤に差し掛かる時に駆け付ける形となったが、それでも最初の半ステージで満たされるぐらい、熱い演奏とそれに盛り上がる観客に早々に包まれた。

🍃初めましてのピアニスト、松本茜さん🍃

これまで動画では拝聴しており、綺麗な演奏とは思っていたが、ようやく見た生演奏で、やっとちゃんと音に出会えたような気がした。

緩やかな坂を下る小川を流れる水のような優しさと、激しくないのにビートの芯がしっかりした和音を丁寧に刻んで共演者の演奏を駆り立てていくのが印象的だった。

🍃絶好調な速弾きベース奏、井上陽介さん🍃

速弾きはトレードマークかもしれないが、今日はそれ以上に “the growling bass”とベースに名前が付けたくなるような、野生感が一段と加わった演奏が節々に垣間見られた。

ベースの弦を上から下まで全て使い果たし、オーソドックスではない奏法の幅の広さと楽しさが伝わってきた。

🍃「Encounter」で馴染みのあるドラム奏者、広瀬潤次さん🍃

この日は茜さん作曲のボサノバ調の曲でのタンバリン&ドラムセットの匠な叩き合わせが第一に飛び込んできた。

そして、この日一番印象に残ったのは後半のドラムソロ。

一人で叩いているはずなのに、学生の頃に訪れた佐渡島で、夜の屋外公演で聞いた和太鼓の集合演奏、「鼓童」のような音の積み重ねと風景が浮かんできた。都会のど真ん中のジャズ会場だが。

そしてこのバンドの共同リーダー、
🍃サックス&フルート奏者の浜崎航さん🍃

テナー、ソプラノサックスにフルートと、それぞれの楽器の音域、強さや優しさを十二分に活かした演奏を堪能。

特に、あまり聴いたことのなかった浜崎さんのソプラノサックス演奏は、3ー4分息を止めて海に潜っていられるだけあって、特別な安定感と厚みのあるロングトーンで場内を盛り上げた。

そして、他のユニットや動画で何度か聴いたことのある曲も、本日の語りで世界が広がり、自然の中を上へ、下へと泳いでいった。


「浜崎航meets松本茜トリオ Big Catch」

毎回ちょっとずつメンバーが入れ替わっているようだが、今までその音に出会わずに来たことを後悔するような楽しい演奏。

セカンド・ステージは一曲目から既に割れんばかりの大拍手。

このバンドがファンに愛されているんだろうなぁ、と、会場の温かい熱気を終始感じた、移転後初めて訪れたBody&Soulでの一夜でした。

次はいつになるか・・また新たな Big Catchメンバーとの出会いも楽しみにしています。

皆さまも Big Catch の泳いでいるのを発見したら、ぜひご堪能ください🐟


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