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2024年正月のPNKT日誌 3

なんだんかんだと作業を続け、日付が変わろうかという頃に、PCのキーボードの上にうっかりお茶をこぼしてしまった。

ど派手にバシャーとやったわけではなく、左側の数個のキーを濡らしてしまう程度だったのだが、言うことを聞かなくなってしまった。ここに来てこれは困る。

キーを取り外して接点を拭いたりしてみたが相変わらず挙動はおかしいままだった。これでは作業を続けられない。

完全に乾けばまた正常に作動するようになるかも知れないが、キーを外したままでいつまで待てばよいのか想像もつかないし、また、復活する保証もない。

そんなことを考えているうちに時刻は夜の11時半になろうとしている。

とにかくなるべく早く作業を再開するためにできることと言えばもうこれから新品のキーボードを買うしかない。

今からネットからヨドバシに注文しておいて、実店舗に行って窓口で商品を受け取るか、もっと早いのは自宅から歩いて5分とかからない駅前のドンキに行くか。

故障時などBIOSに入る必要があることが稀にあるので、有線型しか買わない。その上でいつも指名買いする静音型モデルがある。しかしドンキではそれは売っていない。

そもそも、ほんの数ヶ月前に同じヘマをして買い替えたばかりである。

ヨドバシは最寄りから一駅なので時間に余裕があればそちらにいくところだが、もう終電近が迫っている。これからネットで注文して店舗に受け取りに行くとして、行き帰りの間に環状線は終わってしまうだろうから、帰りはタクシーになる。

元日の深夜だってタクシーは走っているだろうけれども、街がどのような状態になっているかもわからないし、さっと見つかる保証もない。

自分がタクシーの運転手さんだったら、そんな時間帯は仕事じまいしているか、勤務を義務付けられていてもおよそ真面目に流したりしないだろう、と勝手に想像する。

寒空の下タクシーを待つのも嫌だし、何より一刻も早く作業に戻りたい。

しばし悩んで徒歩5分のドンキで手打ちにすることにした。普段のポンコツはこういう即断即決がなかなかできないものなのだ。

こういった事態にぶち当たる度に、乗り遅れても5分後にはやってくる環状線や、自宅から歩いて5分のところにあるドンキなどは、自分にとっては生命線と言えるほど重要だと痛感させられる。

もっとうまく立ち回れる巷の賢い人は、そのような立地に住むより他のことにコストをかけるなどしてより高いQOLを維持できたりするものなのだろうと思う。

しかしポンコツにとっては、こうしたコストはギリギリ巷の賢い人と肩を並べて生きていけるようになるために必要なものであり、渋々であっても払うべきいわば「ポンコツ税」とでも呼ぶものとなる。

事実自分はこれによって壊滅的なヘマを連発し続けるリスクから何度も命拾いをしてきたと思う。

(つづく)

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