障害福祉分野で就労支援のお仕事しています。精神保健福祉士9年目。社会福祉士とジョブコー…

障害福祉分野で就労支援のお仕事しています。精神保健福祉士9年目。社会福祉士とジョブコーチ資格も有。 「沈黙は加担だ」と発起し、Xにてジャニーズ問題を社会問題と考え声を上げてきました。障害者就労や、メンタルヘルス、ネットの誹謗中傷にも関心あります。

最近の記事

支援員の感動〜復職支援編〜

私は障害をお持ちの方へ就労支援をしている。 大変なことも多いが、たまに感動する仕事だ。じんわり滋養に効く感じがする。 先日、2ヶ月間のリワーク(復職)支援を行った。無事に職場復帰したのだが、ちょっと感動してしまった。 ・支援開始の前夜 メンタル系のご障害を持つ方なので、休職前から業務目標のひとつに「きちんと休む」があった。 だが色々な事情が重なり、体調不良となる。支援を開始し、面談や通院同行を行った。 ・そして復職後… 復帰後の支援会議に同席した際、業務目標を確

    • 【就労支援員の回答】会社への不満について

      ・悩ましい 会社勤めしているとみんな抱く会社への不満。就労支援の現場でも、よく受ける悩み事だ。 「人はやりがいで就職し、人間関係で辞める」と警句があるように、上長や同僚への不満は付き物である。 特例子会社での障害者就労では、「僕の方が働いているのに、奴と給料が同じなのは納得いかない」というような、会社の制度や評価査定に関わる不満もある。 確かに、昇給や賞与制度がなかったり、正社員採用が少ない障害者就労でのキャリアアップは、構造的な課題だと思う。 ・「こんな会社辞めて

      • 【今週のお疲れさま】「何もしたくない」について

        ・休日はゆったりしたいのだが 平日は何かと忙殺されるので、「週末は何もしたくない」…気持ちを落ち着かせてリラックスした時間が欲しい。心配事は尽きないけれど、今は横に置いておきたい。 でも、「何も考えない」って「何か考える」より、実はずっと難しいと思う。 ・思考・感情の性質 何も考えないと言っても、気づけば頭って自動でくるくる考えているからです。 感情は、もっと色んな浮き沈みがある。これも自動です。 ・意思<感情 自動な思考と感情に、意思で対抗しても勝てない訳と私

        • 小林秀雄 著「ゴッホの手紙」から見る個性と福祉

          ・「ゴッホの手紙」とは 著者(小林秀雄)は、ゴッホの「鳥のいる麦畑」との唐突な出会いをきっかけに、ゴッホの残した膨大な書簡を読み、感動の源泉を探っていく。 小林秀雄が読み解くゴッホ像は、概ねこんな姿だ。 「彼は個性的だったが、個性を持て余した人間だった。絶対的な何かが彼の中を強引に通る苦痛を、彼は驚くほど誠実に、経験し通した」 ・紐解かれる人生 辛いのは、ゴッホには社会的な成功がひとつも手に入らなかった(信仰、女性、お金、友人…)ところだ。烈しい個性は自分とも、世間と

        支援員の感動〜復職支援編〜

        • 【就労支援員の回答】会社への不満について

        • 【今週のお疲れさま】「何もしたくない」について

        • 小林秀雄 著「ゴッホの手紙」から見る個性と福祉

          小林秀雄 著「読書について」と福祉支援員の願い

          ・いきなりですが 「君は君自身でい給え」というフレーズがある。日本を代表する評論家小林秀雄の著書『読書について』の一節にある私のお気に入りの言葉だ。 ・『読書について』とは それは、読書の仕方について書かれた短い評論文で、短く意訳すると、概ねこんな意味だ↓ 『本を書いた著者・人間が立ち上がるように、触れているように、味わって読書してご覧なさい…その時、著者は「君は君自身でい給え」と語りかけてくるだろう。』 本当にそうなら、読書とは何と豊かな対話なのかと思う。ただの技

          小林秀雄 著「読書について」と福祉支援員の願い

          支援者の効果とは〜就労支援と夫婦喧嘩への応用〜

          ・就労支援員のやれること(私の場合) 私は障害をお持ちの方への就労支援をお仕事にしている。 その中で、一緒に就職活動を手伝う。これは準備支援と呼ばれる。 就職後に、職場訪問したり、職場のお悩み相談に乗ったりする。これは定着支援と呼ばれる。 ・障害者雇用〜働くって色々あります〜 晴れて就職すると企業-ご本人間の契約となる。 「成長して欲しい by企業」 「戦力になりたい by本人」 一番仕事に一生懸命なのは当事者であるこの方々である。支援員ではない。 一生懸命さゆえ

          支援者の効果とは〜就労支援と夫婦喧嘩への応用〜

          【今週もお疲れ樣です】身体は休んでいるのに、頭が暴走して気持ちが休まらない。

          ・まじめな我ら 平日、例えば納期に追われて頭は夢中で仕事に疾走してきた。そのまま休日に入るとき… 身体は休んでいるのに、頭が休めなくて疲れがなかなか取れない。困る。 ・勝手にぐるぐる考えてしまう そんな時「仕事のことは考えない」という対策は効果が薄かったりする。何故か知らないけれど「~しない」の否定型より「~する」の肯定型の方が意識は取り組みやすいからだ。 人の脳みそは、そういう風にできている。 ・どうするの? まず、考えなくても安心な状況を作ろう。 納期ややる

          【今週もお疲れ樣です】身体は休んでいるのに、頭が暴走して気持ちが休まらない。

          【福祉支援員が見たファンの葛藤】ジャニーズ問題を追ったら、ジャニヲタは引き裂かれる思いでいた。

          ・きっかけ 私は、ひょんなことからこの1年間ジャニーズ問題を追いかけていた。 ジャニー喜多川による長年の児童性虐待が疑われたにも関わらず、日本のTVメディア報道が皆無だったからだ。 ・「沈黙は加担」 私はジャニーズオタクでもないし、芸能界に縁もゆかりも無い門外漢だ。しかし、この問題はゴシップネタではなく社会問題だと考え、Xで声を上げ始めたのである。 ・ジャニヲタと呼ばれる人たち X(当時はTwitter)で熱心に声を上げていたのは、ファンの方々だった。当事者意識を

          【福祉支援員が見たファンの葛藤】ジャニーズ問題を追ったら、ジャニヲタは引き裂かれる思いでいた。

          【驚き】性格分類を知ったら、世界が新鮮になった。

          ・性格って分かりにくい その人らしさを支援する上で知りたくて、でも掴みきれずにもどかしいのは「性格」ではないだろうか。 自分の性格だって言語化しきれない部分があるのに、まして他人なんて。 ・出会い 悩んでいたところ、性格について「名越式性格分類」に出会い、私は参考にしている。感受性は人ごとに傾向があり、10種類に分類可能という考え方である。しかも、体癖という身体的特徴から分類する。俄に信じられないだろう。 ・感受性の傾向という驚き 私が参考にする理由は「感受性の傾

          【驚き】性格分類を知ったら、世界が新鮮になった。

          【意外】ラッパーと福祉支援員には共通のスピリットがある。

          ・きっかけは日常 何の気なしに動画を眺めていたら、YouTuberのブライアンが「日本のラップは遅れてる」と言って片手間にラップしてた…それが物凄いレベルだった。 エミネムは好きだったが、この人も凄い。でも私はそれくらいしか知らない。 そうなの?と疑問に思い、他のラップを探してみたら、面白いラッパーが何人もいるじゃないの。 ・魅力的なラッパー DOTAMAって人は即興ラップのモンスターだ。異色の経歴でホームセンターに就職して10年きっちり社会人した後プロになった。サラリ

          【意外】ラッパーと福祉支援員には共通のスピリットがある。

          就労支援で実践する「疲労対策」の矛と盾

          私は障害者の方へ就労支援をしている。業務柄、復職(リワーク)支援したりする。 メンタルダウンの危険性は、日本で働く人であれば誰しも、少なからず解って頂けるのではないだろうか? ・疲れる 仕事(死誤土)だけでも辛いのに、プライベートでのトラブルなんかが重なると、危険水準は上がる。ホント、注意した方が良い。 ひとつずつだったら対処出来るのに、重なると大変なのです。 さて、復職支援の経験と一労働者としての呪詛(?)否、備忘録から、油断大敵な疲労の対処について記そうと思う。

          就労支援で実践する「疲労対策」の矛と盾

          漫画ブルーピリオドの青春と福祉支援員の葛藤。

          ブルーピリオドと福祉の支援員の葛藤や成長は似てる。 ブルーピリオドは、パリピで真面目な主人公矢口八虎が芸術に魅了されて藝大を目指す面白い漫画である。 ・みんな辞めてく まあ、原作が面白いので読んで欲しいが、努力の天才八虎くんは葛藤の連続である。…藝大目指して病む人は多いらしい。 福祉の支援員も、当初の志は何処か消えて病み、福祉に失望して辞めていく事は多い。 それだけ持ち出しの多い仕事なのである。自分と向き合い(自己覚知)、利用者との向き合い方に悩み、生きづらさに寄り

          漫画ブルーピリオドの青春と福祉支援員の葛藤。