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パンケーキ

パンケーキにハマっている。
ハマっていると言っても、月に一度食べるか食べないか程度の頻度だが、ちょっとお出かけというときには事前にパンケーキが食べられるお店がないかを調べてしまう。
軽い買い物程度ならカフェでコーヒーとサンドイッチで済ませれば満足するのだけど、今日は、という日にはどうしてもパンケーキが食べたいのだ。

しっかり焼かれた固めのもいいし、とろとろふわふわのも憧れる。
フルーツやホイップクリームなどがたっぷり盛られたハワイアンパンケーキも、シンプルで硬派なパンケーキだけのを食べるのもいい。
フォークで押さえ、ナイフで切り取るその動作すらわくわくと、メープルシロップをたっぷり付けて、背徳感と一緒に口へと運ぶ幸せ。

翌月の予定を眺めながら、どこにパンケーキを組み込むかを考える。
場所を調べ、開店時間を調べ、メニューを眺めて思いを馳せる。

この幸せの食べ物をひとり堪能すべく、遠くでも出掛けていく行動力、結構高値なため経済力、メニューをどうするかの決断力、なんと言ってもひとりで大丈夫な精神力、を持ち合わせた大人になれてよかった。
――ひとりなんて淋しそう、孤独、可哀想
小娘の頃にはそんなこと考えていた。
ひとり遊びができる大人になれてよかったなと、心から思う。

来月の目標が立てられた。
メニューを眺めながらにまにましてしまう幼稚さは、大人になっても消えることはない。

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