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【ジムバトル全勝】ホエルオーの教科書 レイジングサーフ版【ゴージャスマントの使い方】

またシティリーグの季節になった。
どんなデッキで挑戦しよう、そうぐるぐると思いを巡らせている人も多いに違いない。
ちょっと変わったデッキでいきたいな、なんて思っている人におすすめしたい、「ホエルオー」。
今回は、私がずっと煮詰めて使ってきて、先日ジムバトルでも全勝をしたホエルオーの構築を紹介するとともに、環境デッキに対してのこのデッキでの立ち回りを解説する。

ゴージャスマントとホエルオー、もう机上論はやめにしよう。

自己紹介

季節はめぐった。1年前、シティリーグでベスト8に入ったことも懐かしい。

2023 S1 シティリーグ ベスト8 (やりくり型モスノウホエルオー)

現環境に移り、ジャンボサイズホエルオーを使い始めて、半年以上が経った。
一度、その構築についてnoteを記し、多くのありがたい反響をいただいた。

今回は、そのままホエルオーのデッキを使い続け、ついにまたジムバトルで全勝をあげることができたので、この機にホエルオーのデッキについて記したいと思った次第である。

デッキ構築

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ポケモン

ホエルオー、ホエルコ
メインアタッカー。4-4採用の枠がないため、一時は2-3まで削ったが、ホエルオーが足りなくて負けることも多かったため3-3での採用で一旦落ち着いている。ホエルコはおとぼけスピットを耐えるHP120の子を採用している。

セグレイブ、セゴール、セビエ
基本水エネルギーを好きなだけ手札から加速できる重要なシステム。セビエは狩られやすいため3枚以上は必要である。カイはホエルオーを進化させたりベンチを並べたりするのに使うことが多く、ふしぎなあめとセグレイブのセットを揃えるのは難しい。したがってセゴールを採用してふしぎなあめに頼らない進化もできるようにしている。ロストマイン対策でHP70のセビエを採用している。

ビーダル、ビッパ
手札を保ち、必要札を引き込む特に重要なシステム。最低でも1体は立てたいが狩られやすいので2体目も用意したい。逃げ1でベンチ狙撃耐性のあるビッパを採用している。

ホシガリス
手札をリセットし、ビーダルと合わせて必要札を引き込む補助的なシステム。本当に事故ってしまっているときは1ドローに賭けるときもある。消費する系のグッズは多くないので、必要不可欠である。

かがやくゲッコウガ
ビーダルの代わりに山札を引く仕事をしたり、ワザの月光手裏剣で相手に圧力をかけたりする。以下の方程式も重要である。

240 + 90 = 330

スペシャルウェーブと月光手裏剣でVMAX、2進化exを倒す方程式

カイオーガ
アロコン対策兼ベンチ狙撃要員兼たね高火力アタッカー。アロコンに対しては雪道月光手裏剣とダイナミックウェーブで対応する。スペシャルウェーブ240で狩り損ねたベンチのポケモンをゲッコウガかカイオーガで狩りきる動きも強力なので、片方を山札、もう片方をトラッシュに置いておいて、カイとクララの両方が最終盤の当たり札になるようにするのがよい。メインアタッカーのホエルオーは1進化であることからホエルコの段階で狩られて最終盤では不在のこともあるので、代わりにゴージャスマントカイオーガを押し付けるなど緊急時のサブアタッカーとしても優秀である。

マナフィ
本当に必要な対面だけ出す、ベンチ狙撃対策。後述するが、月光手裏剣程度ならゴージャスマントでごまかせるので、いないとベンチが崩壊する対面(連撃、ゾロアークバレット、ロストカイオーガなど)に対して、ベンチに置く。

ジラーチ
サーナイトのクレセリア対策。ムーンライトリバースでボスを節約され続けるのがきつい展開なのでピンポイントメタだが採用した。ヤミラミはゴージャスマントで基本的にごまかせる。

グッズ

バトルVIPパス
このデッキは展開第一なので、ボールでは賄いきれない展開をVIPパスに賭けて採用している。しかしながら中終盤手札詰まりの原因になるので3枚にとどめた。

ネストボール、ハイパーボール
本当はもっとあれば展開にも使いやすいがデッキ枠がないので、カイでひっかけて使う最低限の2枚ずつにとどめている。

ふしぎなあめ
セグレイブを立てるには3枚のふしぎなあめが必要だが、セゴールを採用する代わりに2枚にとどめている。

スーパーエネルギー回収
月光手裏剣や終盤のスペシャルウェーブで大量に水エネを必要とする場面で力を発揮する。経験則で、クララ採用なら3枚以上は必要と感じている。

ともだちてちょう
非エクなので比較的長期戦になりやすく、サポートを使いまわせるのは強力である。特に1枚しかないボスの指令をもう1度使えるとよい。

ポケモンのどうぐ

ゴージャスマント
かがやくゲッコウガ以外の全員の耐久値を跳ね上げられる、ホエルオーにデッキとしての超強化をもたらしたカード。後述するが、ホエルオー以外につけるほうが強い。

サポート

カイ
先ずカイより始めよ。展開、ホエルオーと後続用意、セグレイブ進化、最終盤にスパエネに触れる用の4枚で完結している。

クララ
ホエルコ、ホエルオー、水エネ2枚で回収することが多い。ビーダルを立て直す、トラッシュのゲッコウガを回収して月光手裏剣につなげるなど使いやすい。3枚採用なら必要なときに触れて序盤も邪魔になりにくい。

ナンジャモ
手札をトラッシュしない、このデッキと最も相性のいいドローサポート。また、手札干渉としても優秀なので、頂への雪道と合わせて使用していきたい。3枚以上ないと序盤に触りづらい。

ボスの指令
ないのとあるのでは全然違うので、1枚採用。ここぞという一撃にとっておきたい。

スタジアム

頂への雪道
相手を妨害し、自分の動きを通すという意味で雪道が最良と考えている。サーナイトやサーフゴー、パオジアンなどにナンジャモと合わせて押し付けていきたい。入れれるだけ入れたいが最低限の2枚採用。

エネルギー

リバーサルエネルギー
ホエルオーを2枚のエネルギーで起動できる可能性を秘めたエネルギー。ほぼサーチできないので引けないと戦えない、よって4枚採用。

基本水エネルギー
最低限の7枚採用。これがちゃんと動ける最小値である。

立ち回り

標準的な立ち回り

じゃんけんに勝利したら先攻をとる。

最初の目標はビーダルを立てることである。
その次の目標はバトル場のポケモンがやられた後、ホエルオーをリバーサルエネルギーと水エネ付きでバトル場に用意することである。
セグレイブを立てる、後続を立てるなどはそのあとである。

以上より、最初にバトル場に置くポケモンはセビエが最適である。
そうでないにしてもビッパをベンチに置けるようにビッパ以外のポケモンを置くとよい。

対戦が始まったら、上記の目標を達成するため、まずはビッパを置く
次の相手のターンにバトル場のポケモンが倒されるならば、ホエルコを置いて手ばりをする

ビッパを置く。ホエルコに手ばりをする。

2ターン目、ビッパをビーダルに進化させる
バトル場のポケモンが倒されていれば、ホエルコをホエルオーに進化させ、必要なエネルギーを手ばりする
後続のホエルコ、ホシガリス、セビエも用意できるとよい。

ビーダルに進化、ホエルオーに進化手ばり、ベンチ展開。

最終的に↓の盤面を目指す。

目指す盤面。

ビーダルは狩られやすいので2体並べるとよい。
2体目のビーダルがサイド落ちしているが、2体目のビッパがいるならビッパを置いておいて、1体目がやられたらクララで戻す。
2体目のビッパがサイド落ちしているなら2体目のビーダルの枠としてかがやくゲッコウガを置くとよい。

序盤のリカバリーの仕方

上で解説した立ち回りで重要なのが、2ターン目にはビーダルに進化させる、ということである。
例えば手札にネストボールしかポケモンをつれてくる札がなく、次のターンにうちたいカイやナンジャモもないときもあるだろう。

ネストボールしかない結構やばい手札。

そんなとき、本当にビッパをもってきていいのだろうか?
次につながらず、そのまま負けないだろうか?

ここでの私なりの解答として、かがやくゲッコウガをもってきてかくしふだをし、解決札を探すのだ。
今ここで記述する内容は理想的な動きではあるが、その通りにいくとは限らない。
次善の策として、当初の目標を通すためにできることを常に模索したい。

終盤のリカバリーの仕方

終盤は後続を用意するにはクララをうたなければならないが、ナンジャモやボスがうちたかったり、そもそもクララに触れなかったりでホエルオーが盤面からいなくなってしまうことがある。
最終盤ではホエルオーを立て直す余裕がない……、そんなとき、カイオーガかセグレイブにゴージャスマントをつけて突っ張るのがおすすめである。
基本的にナンジャモを連打して相手の手札を少なく保ち、それなりの打点でビートしていく、これで逆転を狙う。

対サーナイト戦

対サーナイト戦の布陣。

対サーナイト戦ではクレセリア対策でジラーチを置かなければならないのでビーダルの枠を1つ削ることになる。
崩れたスタジアムがとんできやすいので、それまでに手札を安定させ、ホシガリスを落としてもいいようにしたい。
相手の展開も遅いことが多いので、序盤は比較的ゆっくり準備することができる。
サイドが少なくなってから雪道ナンジャモゴージャスマントを決めて逆転することになるので、それまではサイドが離されないように食らいつくことが必要である。

対ロストギラティナ戦

対ロストギラティナ戦の序盤の布陣。

対ロストギラティナ戦をはじめかがやくゲッコウガの月光手裏剣による2体どりは避けたい。
ベンチ展開をしていくと上のようにHP90以下のポケモンが並ぶ瞬間がある。
このとき、ベンチのホシガリスにゴージャスマントをつけて耐久値を上げることにより月光手裏剣による2体どりを回避することができる。
ここで、とり得になりすぎるのでセビエがベンチにいたとしてもセビエにはゴージャスマントをつけないことが重要である。
ここで耐久値を上げておくと順当に進化することができればロストマインに屈しにくい盤面を形成でき、マナフィもジラーチも置く必要がない。
また、さらに盤面が進んでいくと、ロストギラティナ側はロストマインでビーダルを落としつつツツジをうちにくるので、ビーダルが1体しか立っていない場合にはビーダルにゴージャスマントをつけることが望ましい

対ゾロアークバレット戦

対ゾロアークバレット戦の基本布陣。

対ゾロアークバレット戦は如何にサイドを先行するかが重要となる。
互いに展開はゆっくりなので、確実に盤面形成をして、先に攻撃できるとよい。
その際、アップリューおよびハッサムの攻撃をホエルオーが耐えられるように特性もちを4体以下にとどめる上の布陣をとるのがよい。
これにより、1:1交換をずらすことができる。
エレキブルやムウマージでダメカンをばらまき始めたら、耐えるとかは関係ないのでマナフィを置き、ベンチのホエルコも進化させてもよいだろう(ジラーチは意味がない)。
その際、ゴージャスマントで耐久値をずらし、できるだけ盤面を維持できるようにするとよい。
機会があれば月光手裏剣を通せると非常に良い。

対悪リザードン戦

対悪リザードン戦では布陣に関して特別なことは何もない。
悪リザ(あるいは、いればアルセウスVSTAR)を倒しサイドを2-2-2でとることを目標とする。
非常に厳しいが、基本的に1ターンでも攻撃できないターンが生じてしまうと即負けの対面である。
ホエルオー2体と悪リザ1体の2:2交換を繰り返し、最後にゴージャスマントホエルオー(実質耐久330>サイド4枚どりバーニングダーク300)を押し付けて殴り勝つことになる。

対ルギア戦

対ルギア戦ではルギア側はホエルオーをワンパンできるポケモンが限られており、しかもそのほとんどがホエルオーでワンパンできるので、ケアするべきなのはこちらのベンチのポケモンが倒されることである。
ミュウexのゲノムハックが特に強力で、月光手裏剣で2体どりスペシャルウェーブでホエルオーをワンパンしてくる。
対策としてかがやくゲッコウガはできるだけ盤面に出さないことが挙げられる。
ボスの指令でビーダルが狩られてテンポをとられることは避けたいのでビーダルを2体展開することを徹底したい。

対連撃戦

対連撃戦の布陣。

対連撃戦ではVMAX2体にスペシャルウェーブで240ずつ乗せて、月光手裏剣で回収し6枚どりを狙う。
ここで、マナフィにダメカンを乗せていってヨガループ→キョダイレンゲキの流れが強力なので、マナフィを落とされないため、マナフィにゴージャスマントをつけることを徹底したい。

おわりに

前々回のnote、ホエルオーの教科書にはたくさんの反応をもらって、Twitterのフォロワーも増え、着実なホエルオーの輪の広がりを感じている。
私事だが、毎日Twitterで「ホエルオー」と検索をかけて、ホエルオーに興味ありげなツイートを見つければいいねをしたりフォローをしたりしている。
柔軟な発想で新しいホエルオーに挑戦する人もいて、特にジムバなどの結果を嬉しく思いながら眺めている。
しかしながら、非エクでは最強格に位置するポケモンでありながら、私を含めてシティや大型大会など、まだ大きな結果を残せていないのが残念でならない。

ついにシティリーグの季節がやってきた。
「是非ホエルオーで挑戦したい!」と思ってもらうべくこのnoteをしたためたのであるから、その個々人が満足のいく結果を残してほしいと思っている。
デッキ構築や立ち回りに関して質問があれば、このnoteのコメントやTwitterの私のアカウント(@osozaki_pokeca)まで気軽にDMをしていただければと思う。

最後に、たくさんの実戦経験の機会を与えてくれようと努力しつつ私を支えてくれている身近な人、常に全力でホエルオーデッキをつぶしてくれる友人、そして、また一段と頼もしくなったホエルオーとこのデッキへの感謝の気持ちを込めて、この記事を締めさせていただく。


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