遅ちゃん

過疎自治体に住む自称グラフィックデザイナー

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固定された記事

「社会で求められていることを書く」

私がなんで文章を書き始めたかというと、 まぁ身の回りに起きた出来事の記録と思考の言語化 というのが主な目的なんだけど、 さらにその目的は何かと突き詰めて考えた時に…

遅ちゃん
1か月前
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でんぷん実験問題に対する個人的見解

 先日、なっちゃのさんのスタエフ配信を聴いて私はとんでもなく的外れなコメントをしてしまい、人様の庭で盛大に脱糞するみたいな大迷惑な醜態を晒してしまったのだけど(…

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何か言いたいけれど誰にも見られたくないというこじれたメンタリティ

 今日は眠い中適当に文章を書くとどうなるかということをやってみます。今私は2階の寝室にいます。横で娘が寝ています。この部屋に常夜灯のようなものはないので、まっく…

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メンタル観察日記

 今現在、私は目立った精神的不調を感じてはいないのだが、明日が通院予定日なので一応「調子が良い時の記録」としてこれを書いている。  正確に言うと調子が良いと感じ…

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9日前
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12日前
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社会的包摂性と知識の壁

 昨日私の住むK町のCI(コーポレートアイデンティティ)策定検討委員会というのがあって、私は個人的興味からこれを毎回傍聴しているのだが、それに出かける前に夫とちょ…

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2週間前
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桃の実すぐりとお茶請け話。急に身近になった後継ぎ問題。

 4月から桃畑で初めての農業バイトを始めたのだけれど、今はその作業が佳境に入っている。  今は仕上げ摘果といって、各枝に生る実の数を枝の長さ毎に1〜3・4個ほどに減…

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2週間前
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私と家族を脅かす心の中の魔物について

今日は自分の精神状態が普通ではないことを自覚しながら、 それを逃さず記録するためこれを書いている。 私はおそらくPMDDである。 PMDDとはPMS(月経前症候群)のうち、 …

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4週間前
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消滅可能性自治体と呼ばれて

娘と夫に挟まれて、自分の咳で目を覚ます午前5時。 昨日知人と交わしたDMを思い出しながら、 私がこの町に対して感じる抒情性のようなものは何だろうと思い、スマホで「抒…

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1か月前
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東京生まれガチポエ育ち 孤独な奴は大体友達

夢と希望、学びと成長をキーワードとするキラキラポエム、 通称キラポエが世の中を席巻する中、 ひっそりとここで肩身の狭い思いをしている人間がいる。 私である。 いつ…

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1か月前
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勝ち取るに難しく、育むに難しいもの

産婦人科医のsaboさんのVoicyを聴いていたら 知っている詩のことを話していたので 本棚を漁ってみたら、あった。 吉野弘の『贈るうた』という詩集だ。 その中の「奈々子に…

遅ちゃん
1か月前
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ポエムという言葉が排除するもの

美しいものに心を動かされることの 何がいけないのだろうか 目に見える現実の中から救いを見出すことの 何が幻想なんだろうか それを私は絵空事とは思わない なぜなら目…

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1か月前
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私の心を殺す母との40年間

気が重い。とてつもなく重い。 何がそんなに重いのかというと、 明日は実母との旅行なのである。 私と実母の関係は、 一般的に見てそこまで折り合いが悪いわけではない。 …

遅ちゃん
1か月前
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既に出来上がっているコミュニティに、後から入るということ

もしかしたら自分は双極性の何かではないかと思うくらい、 衝動的に新しいことを始めてそのコミュニティに参入したのだけれど、 あまりに性急に周りに馴染もうとしたために…

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1か月前
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私と彼女が心を馳せる辺境の音

にわかに心が沸き立つ出来事がありこれを書いている 私には友達がいないと常々書き散らかしているのだけど、 東京を離れてここへ来る時見送ってくれる人たちはいた 音楽を…

遅ちゃん
1か月前
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「社会で求められていることを書く」

「社会で求められていることを書く」

私がなんで文章を書き始めたかというと、
まぁ身の回りに起きた出来事の記録と思考の言語化
というのが主な目的なんだけど、
さらにその目的は何かと突き詰めて考えた時に、
浮かび上がるのはやっぱり単なる自己満とかではなく
読んだ人の心に何かしら残るものがあることを信じてる
というのが本音だと思う

じゃあどういう人に何を残したいのかというと
私は自分のことしかわからないから
当然「自分と似たような人」に

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【春木ゼミ】出生数と合計特殊出生率のグラフを見て

【春木ゼミ】出生数と合計特殊出生率のグラフを見て

voicyやstand.fmでおなじみ元フェリス女学院大学教授の春木良且先生が、クロスプラットフォームによる自由参加型のPBL(アクティブラーニング)を開始されました。こちらの課題についての考察です。

課題では下記のグラフについて率直な印象を述べよということになっています。1950年以降の日本の出生数と合計特殊出生数の推移です。出生数というのは単純に生まれた人の数を示しており、合計特殊出生率とい

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でんぷん実験問題に対する個人的見解

でんぷん実験問題に対する個人的見解

 先日、なっちゃのさんのスタエフ配信を聴いて私はとんでもなく的外れなコメントをしてしまい、人様の庭で盛大に脱糞するみたいな大迷惑な醜態を晒してしまったのだけど(なっちゃのさんその節はごめんなさい)、元ネタの動画を見てもやっぱりまだモヤモヤすることがあったのでそれをここに書くことにする(初めから自分の庭でやれよという…)。

▼なっちゃのさんの配信

▼元ネタ

 授業の流れをざっくり説明すると、ま

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何か言いたいけれど誰にも見られたくないというこじれたメンタリティ

何か言いたいけれど誰にも見られたくないというこじれたメンタリティ

 今日は眠い中適当に文章を書くとどうなるかということをやってみます。今私は2階の寝室にいます。横で娘が寝ています。この部屋に常夜灯のようなものはないので、まっくらです。夫は1階のリビングでいつものようにテレビかアニメを見ています。私にはアニメを見るという習慣はないのでそれに加わることはありません。アニメの声優のキンキンした声が苦手なのです。リアリストなので芝居がかった話し方も苦手です。基本的にフィ

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メンタル観察日記

メンタル観察日記

 今現在、私は目立った精神的不調を感じてはいないのだが、明日が通院予定日なので一応「調子が良い時の記録」としてこれを書いている。

 正確に言うと調子が良いと感じていたのは昨日であり、今朝はやや不穏な気配があったので処方されている漢方薬を飲んだ。処方されている漢方薬というのは「加味逍遙散」という、主に更年期の不調に悩む女性に多く飲まれているものである。私は月経前のイライラが非常に強いため、先月診察

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暇人が自らフィルターバブルの中へ篭っていく様子と最終的にメタ認知に至るまで

暇人が自らフィルターバブルの中へ篭っていく様子と最終的にメタ認知に至るまで

 書きたいことが頭の中で渋滞するようになってきた。
 日々いろんな本や音声配信やSNSの書き込みなどを追っていると、種々雑多な情報の中からある一定のつながりが見えてくることがある。そのつながりの元というのは以前から私の頭の中にあるぼんやりとした仮説のようなものだったり、他者の言説の中で引っかかる部分として心に残っていたものだったりするのだけれど、そういう一見バラバラな点と点がある時ふっと、か細い線

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社会的包摂性と知識の壁

社会的包摂性と知識の壁

 昨日私の住むK町のCI(コーポレートアイデンティティ)策定検討委員会というのがあって、私は個人的興味からこれを毎回傍聴しているのだが、それに出かける前に夫とちょっとした口論になった。

 その日の朝、私は木下斉氏のVoicyを聴いて世界的なトレンドになりつつあるパリ市の「15-Minute City(15分都市)」というまちづくりの施策を知ったのだけれど、高齢化が進む中こういった施策はなにも大都

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桃の実すぐりとお茶請け話。急に身近になった後継ぎ問題。

桃の実すぐりとお茶請け話。急に身近になった後継ぎ問題。

 4月から桃畑で初めての農業バイトを始めたのだけれど、今はその作業が佳境に入っている。
 今は仕上げ摘果といって、各枝に生る実の数を枝の長さ毎に1〜3・4個ほどに減らす作業をしている。
 この作業は「実すぐり」ともいって、本来は蕾や花の段階から数回に分けて位置や向きの適正な実だけを残す(=すぐる)ものなのだが、受粉後何もしていない桃の枝はこうなる。

 本当なら蕾や花の段階でもっと間引いているはず

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私と家族を脅かす心の中の魔物について

私と家族を脅かす心の中の魔物について

今日は自分の精神状態が普通ではないことを自覚しながら、
それを逃さず記録するためこれを書いている。

私はおそらくPMDDである。
PMDDとはPMS(月経前症候群)のうち、
精神症状の強いもののことをいう。

今月は生理が遅れていたので、私はすわ第2子妊娠かと
夫と共に軽く浮き足立っていたのだけれど、
どうやらそうではなかったらしい。
単純に生理が1週間遅れただけのようだ。
(ちなみに遅れた原因

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消滅可能性自治体と呼ばれて

消滅可能性自治体と呼ばれて

娘と夫に挟まれて、自分の咳で目を覚ます午前5時。
昨日知人と交わしたDMを思い出しながら、
私がこの町に対して感じる抒情性のようなものは何だろうと思い、スマホで「抒情性」の意味を調べる。
スマホの向こうにある娘の可愛い寝顔をチラチラ覗きつつ、
背後から「ブーン」と唸るように響く夫の鼾を聴いている。
鼾が突然途切れたかと思うと、夫の口がピャッピャと動き
「タッ」とか何とか裏声で変な寝言を洩らした。

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東京生まれガチポエ育ち 孤独な奴は大体友達

東京生まれガチポエ育ち 孤独な奴は大体友達

夢と希望、学びと成長をキーワードとするキラキラポエム、
通称キラポエが世の中を席巻する中、
ひっそりとここで肩身の狭い思いをしている人間がいる。
私である。

いつの頃からか記憶にないが、私には詩を書く趣味があった。
おそらく小学校高学年ぐらいの頃に、
国語の授業で詩を習ってからのことだと思う。

その頃私にはちょっと変わった友人がいて、
土曜か日曜になるとよく私の家にアポ無しで凸してきては
二人

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勝ち取るに難しく、育むに難しいもの

勝ち取るに難しく、育むに難しいもの

産婦人科医のsaboさんのVoicyを聴いていたら
知っている詩のことを話していたので
本棚を漁ってみたら、あった。
吉野弘の『贈るうた』という詩集だ。
その中の「奈々子に」という詩と、
「祝婚歌」という詩についてsaboさんは語っていた。

そしてその「奈々子に」を読んで
無事に今ボロ泣きしている。
根っからのポエマー気質である私、ちょろいものである。

saboさんも言及していた一節を引用しよ

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ポエムという言葉が排除するもの

ポエムという言葉が排除するもの

美しいものに心を動かされることの
何がいけないのだろうか

目に見える現実の中から救いを見出すことの
何が幻想なんだろうか

それを私は絵空事とは思わない
なぜなら目の前の現実から
確かに自分が感じ取ったことだから

この世は確かに汚泥まみれかもしれないけれど
その汚泥に自分が飲まれてはいけないと思ってる
汚泥の中にキラリと光る砂金を見つけることが
この世を生きる救いになっている
汚泥の中に浸かっ

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私の心を殺す母との40年間

私の心を殺す母との40年間

気が重い。とてつもなく重い。
何がそんなに重いのかというと、
明日は実母との旅行なのである。

私と実母の関係は、
一般的に見てそこまで折り合いが悪いわけではない。
むしろ、はたから見ると仲が良いように見えるらしい。
東北の過疎地に移り住んだ今もこうして家族旅行に出向くなど、
なんだかんだ言って家族仲良いよね、と友人には思われている。
しかし、それは私がひとり心を殺して付き合っているだけなのである

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既に出来上がっているコミュニティに、後から入るということ

既に出来上がっているコミュニティに、後から入るということ

もしかしたら自分は双極性の何かではないかと思うくらい、
衝動的に新しいことを始めてそのコミュニティに参入したのだけれど、
あまりに性急に周りに馴染もうとしたために
勝手に一人でつんのめって転んで骨折するみたいなことが起こった。
それで多分誰にも気づかれずに一人めちゃくちゃ落ち込んでいるので
今は急激に逆の方向に向かって気持ちが退いていってる。

新しいコミュニティに入っていくたび、
毎回こんなこと

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私と彼女が心を馳せる辺境の音

私と彼女が心を馳せる辺境の音

にわかに心が沸き立つ出来事がありこれを書いている
私には友達がいないと常々書き散らかしているのだけど、
東京を離れてここへ来る時見送ってくれる人たちはいた
音楽を通して知り合った仲間たちだった
それぞれのつながりはバラバラで
色々なところから寄り集まってきたゆるやかな集団だった
私は彼らと一緒にイベントで歌ったりDJもどきのようなことをしていた

中心となるメンバーたちがそれぞれ子育て期に入り

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