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子どもの学習が変わる今、大人こそ「探究」しよう!

こんにちは、オシンテック代表、探究インテリジェンスセンター センター長の小田真人です。

皆さんは、子供の教育に、「探究」という言葉が溢れ始めたのを知っていますか?

そもそも、「探究」って何?

探究とは、自分の好奇心をもとにして学んでいくという学びのスタイルのことです。

教科書に載っている順での学びのスタイルではなく、自分が関心を持ったことを軸にして知識やスキル、態度を養い、教科の壁などを超えて総合的に学ぶこと、とも言い換えられます。

日本で「探究」を言い出した人の一人が、探究インテリジェンスセンター代表の炭谷俊樹でもあります。
彼のストーリー、少し、紹介しますね。

元々はマッキンゼーのコンサルだった彼は、デンマーク駐在時に子供の「観察」と、自ら伸びようとする力に気づく。その後、日本に戻ってきた後、自分の娘を入れたい学校がない。これは辛い。
そんな教育への疑問を覚える中、阪神大震災を体験。
形あるものは必ず壊れるんだ・・・
そう感じ、一生の仕事として「教育」をやろうと決意。

そして「第三の教育」というコンセプトで、デンマークでの学びを参考に、本当に必要とされる学力を身につけるためのラーンネットグローバルスクールを始めていく・・・。

この10年以上前の炭谷の動画は、私が自分の子供たちをこの学校に入れようと決めた動画でもあるのですが、素晴らしい内容なので貼っておきます。

近年、人権や人間中心の思想が日本にも広がり始めています。
ともなってフリースクールも増えてきたので、最近ではこの動画を観ても「変わった学校だ」と思われる方も少なくなってきたのではないでしょうか。

素晴らしかった、「探究型」の学び

さて、実は、この炭谷の動画をたまたま見たのが今から11年前。自分の子供たちを通わせるならここしかないと確信し、その後、念願かなって炭谷の作った探究型の学び舎にお世話になることができました。

学びは、面白い。
勉強すると、生きるのがより楽しくなる。

まさに、これなんです。毎日ニコニコして、面白いことを追いかけていきます。暇な時間=考えたり失敗する時間を奪ってはいけない。だけれど、放置ではない。対話・観察は大事。

環境問題に関心があった上の子は、自分でビジネスを企画し、色々コンテストで受賞してチャンスを掴んで行っていますし、音ゲーで世界ランキングに入ったり、語学でも数カ国語で才能を発揮しています。

漫画を読むのが大好きな下の子は、哲学的・生物学的思考にどっぷり浸かりながら、色々な思考を羽ばたかせています。学齢に関係なく、どんどん面白そうな本などに興味を広げています。イラストもかなり上手くなってきました。

無理やり、人をコントロールしようとするから、軋みが生じるのです。これ以上に何を求めますか?

さらに、これからはAIの時代。ドリルワークなどで身につく力は、早々にAIに代替されていくでしょう。皆、それぞれ違った、大切な感受性を持って、好奇心を持って、大きくなっていくこと以上に大切なものはないように思えます。

炭谷のスクールでは、そんな好奇心を爆発させた子供たちがたくさん居て、保護者もまた、学びの素晴らしさ、おもしろさに気づいた仲間になっていっています。

「探究型」は、大人にも必要だ!

探究のコンセプト。ここまでお読みいただいた方には子供だけの話ではないことがお分かりだと思います。

今こそまさに本質的なものの見方が大事。AI時代に大人こそ待ったなしの学び直し、リスキリングが必要です。

さて、現実の社会に目を向けると
・イノベーションが起きない
・スタートアップが育たない
なんて言われています。

アカデミアに目を向けると、
・大学の分類が、省庁の縦割りと同じになっている
なんてことも言われていたり。

越境して楽しむ大人が、活躍する土壌が整っているようにも思えます。
慣れ親しんだ教科書型で、辛いこと、しんどいことを続けますか?
でも、残酷なようですが、私個人の考えでは、辛いと思ってやっている人は、楽しいと思って熱中している人に勝てないのです。

時は来た。
さあ、学びも、仕事も、やりたいことをやろう!答えは、正解を探すものではなく、自ら創り出していくものだ!
そのパワーが、きっと世の中を良くしていくはず!

大人の探究は、子供の探究と何が違う?

基本は同じ。でも、色々な勉強をし、経験を積んできたからこそ、子供の探究と異なることもあるでしょう。

いわば、知的欲求を満たしていくだけではなく、知を統合し、実際に行動をデザインしながら、社会にインパクトを与えていくことができるはずです。

例えば、

  • これが問題かな、と思った時に身の回りの人に聞くだけではなく、世界の知恵にアクセスすべきだろう。

  • 世の中の情報を調査するときに、心を操作されないようなリテラシーは身につけておくべきだろう。

  • アカデミアで議論された、合意形成の知恵を知らずに、交渉は戦いだと思っているのは有害だろう。

そのコンセプトで、カリキュラムを組んだのが、探究インテリジェンスプログラムです。

教科書型で育った我々の最後のピース(と勝手に私が思っている)の国際動向インテリジェンスと、日本で学ぶ場所がほとんどない、戦略的合意形成のユニットとともに、半年間で、あなたの企画を探究し、羽ばたかせるための探究型の講座を準備しています。


「あなたはどんな人?」にしっかり答えられる大人になり、人生をエンジョイしよう!

あなたは、どんな人ですか?と聞かれた時に、なんと答えますか?

最初に出てくるのは、性別、居住地、職業、年収、家族構成などのパッケージが出てくるでしょう。

でも、この問いにさらに向き合うと、突きつけられるのは、「あなたの感受性は、何を大切にし、どのような行動をあなたに取らせているのですか?」という問いでしょう。

この問いに答えること、考えない習慣をつけてしまった人には大変かもしれません。ですが、これこそ私は人生の醍醐味だとも感じています。

子供には大いなる人生を期待するのに、自分はどうするのか?そもそも、大人自身が探究していないと、子供に背中で語れないですね!

そして、大人同士の会話では、この「あなたはどんな人?」という対話の時間がとても楽しい、と思うのです。

一人では、人生を味わい尽くすことはできなくても、多くの探究者との語らいは最高です。(先日、探究合宿を開催し、これを感じまくりました。)

10/7-8に六甲山で開催された探究合宿。3歳~80歳が参加し白熱した。

タイミングが合う方はぜひ講座でご一緒し、一緒に探究の輪を広げていければ嬉しいですし、そうでない方もぜひ探究し、人生を楽しんでいきましょう。

どこかで、互いの探究ネタで対話できる日が来るのを楽しみにしています。

小田真人


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「国際動向インテリジェンス」「合意形成力」については前のnoteをお読みください。

終盤にご紹介したインテリジェンスと合意形成力を鍛える社会人向けプログラム。只今次期生募集中です!


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