よしはる@中学校数学

中学校で数学教師やってます。不覊奔放。

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令和という情報無価値時代。

 現在、インターネット上には、無限大ともいえる量の情報が転がっています。  SNS上にも、最近ではYouTube上にも様々なコンテンツがあげられ、まさに「情報の群雄割拠時代」とも言えそうな様相です。  今回は、こうした時代を生きていて、今僕が思うことを記録としてつらつらと書きます。  最初に書いておきます。この記事を読んでも何の得にもなりません。読まない方が時間を有効活用できます。あなたの人生の時間を使ってまで読むものではないし、もっと有意義な時間の使い方はあるはずです

    • 誠実な人ほど苦しむことがある

      今日、来た質問。 質問は以下。 この方の証言しかないけど、質問箱なのですべてを信じて色々と考えた。 考えさせられた。以下のように回答した。 念のため、確認。 この方はいじめの被害者だった。 でも、鑑別所に入ったのはこの方だった。 なんというやるせない話なのだろうか。 当時の本人の心情、親御さんの心情はいかばかりだったのかと思うと、心中察するに余りある。 壮絶な思春期時代を過ごしたこの方は、通信制の高校に進み、大学進学まで果たしている。前向きなエネルギー。人柄が

      • 恋はつらいよどこまでも

        昨晩、社会人をやってる教え子からLINE。以下のような内容だった。 はい。めっちゃ面白そうな展開です。 仕事で疲れた中で彼氏との関係もモヤモヤしていて、めっちゃ辛い状況であろう彼女の話を、僕はいつも通りデリカシーのない返答をしながら聴いた。 彼氏は4つだったか年上で、イケメン&頭がいいといういわゆるハイペックな男性のようで。そういう感じなので、女性との出会いには苦労しないのかもしれない。素敵な男性に多くの女性が惹かれることは悪いことではない。むしろ微笑ましいことじゃないか

        • めんどくささも、悲しさも、悔しさも、人生を彩る大切な感情。

          春季地区大会終了。 女子は団体優勝、個人優勝・準優勝・3位2人・ベスト8に6人入る。 ここまで頑張ってきた成果だし、素直におめでとうと言いたい。 一方で、男子は団体3位。個人入賞なし。 団体戦。僕はベンチに入れなかったが、遠目からずっと観ていた。 ほんとに、ほんとに、ほんとに悔しかっただろうな、という負け方だった。 予選リーグで、優勝した学校に勝利。予選を1位通過した。その直後の決勝トーナメントの準決勝で、他の学校に惜敗。 結局、予選リーグでうちの学校に負けて2位通過した

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        • 学校では話さない話
          5本
        • 夢か読書か幻か
          0本

        記事

          禁ポテチ

          ここ2カ月ほど、ポテトチップスを食べていない。大好きで大好きで大好きなポテトチップスだけど、食べていない。 「禁煙」ならぬ「禁ポテチ」である。 禁ポテチのメリット禁ポテチのメリットはいくつかある。以下の通りだ。 ①無駄な脂肪分を摂らずにすむ。 ②体によくない添加物を摂らずにすむ。 ③うす味の食べ物がおいしくなる。 まず、①はマジでほんとに超絶大切だ。もう35歳になってしまったこの身体にとって、ポテチの脂肪分というのはもう油をがぶ飲みするレベルに多い。太りまくる。ポテチはお

          テンポの良い授業をするには。

           今年度、まだ始まって2週間ですが、なかなか楽しく授業ができています。  前年度に続き、今年度も3年生。ある意味でインパクトのある1年になるのではないかと言われていましたが、何といっても僕が楽しく授業を行えています。これが何よりの手応えです。  「授業開始から突っ伏す」「授業中に私語・立ち歩きがある」といった感じで、なかなか学習に参加できない生徒もいました。  僕は今年の3年生とは前年度までの関わりがほぼありませんでしたが、前年度の3年生が卒業していったあとの2週間ほど

          テンポの良い授業をするには。

          自己嫌悪の排除

           今年は新しい学校に異動し、多くの新たな出会いの中で仕事をしてきた。  昨年までは思いつかなかったような授業のやり方を自分なりに考え、やってみた。うまくいくこともあれば、そうでないこともあった。  自分がこれまで出会ったことのない生徒にも出会うことができた。その子のおかげで、自分自身を見つめ続ける習慣がついた。今もそうだ。  変化の1つとして、Twitterをあまり使わなくなった。異動初年度で、新しい学校への適応のため時間がとりにくくなったというのもあるが、なんとなくつ

          読書は精神を耕すからこそ、書物の質にこだわる

           今日、ショウペンハウエルの『読書について』(岩波書店)を読んだ。  ショウペンハウエル先生は例のごとくズバズバと自分の愚かさを指摘してくれる。今日心に留まったのは以下の部分だった。  一般読者の愚かさはまったく話にならぬほどである。あらゆる時代、あらゆる国々には、それぞれ比類なき高貴な天才がいる。ところが彼ら読者は、この天才のものをさしおいて、毎日のように出版される凡俗の駄書、毎年はえのように無数に増えて来る駄書を読もうとする。その理由はただ、それが新しく印刷され、イン

          読書は精神を耕すからこそ、書物の質にこだわる

          働き方改革とネガティブな関係性

           #先生死ぬかも  というタグで教員の労働環境の改善を訴えようという動きが先日あった。  この件について、僕はいくつか批判的なツイートをした。  僕が引っかかったのは、「死ぬかも」というワードのチョイスである。  品がない。もっと他に言葉はあったのではないかと思う。  生徒や保護者の前でその言葉で言えるのだろうか。自分の顔と名前が出ている中で、その言葉を公にして何かを訴えようとするだろうか。結局、そうした部分で、Twitterというプラットフォームの手軽さと匿名性に

          働き方改革とネガティブな関係性

          フィードバックと追思考。「数学ではじっくり考えて思考力を養うべきだ」という言説に対しての考えとか。

           以下のツイートに関することを書こうと思う。  僕はあまり共感を狙ってツイートするタイプではないのだが、珍しく結構リツイートされたのでこれに関する考えを少し掘り下げて書こうと思う。 解答を読んだからといって必ず自立して学習ができるわけではないが、解答を読ませなかったら、自立して学習できるようにはならない。 今回のツイート、賛否両論あり、どちらにも共感できた。  反論に多かったのは「解答を与えたら、写して終わりになる」というもの。確かにそういう子もいるだろう。  また、

          フィードバックと追思考。「数学ではじっくり考えて思考力を養うべきだ」という言説に対しての考えとか。

          勉強が苦手な子がかわいい

          勉強が苦手な子がかわいい。本気でこう思っている人はどれくらいいるだろうか。 自分自身は、まだ心の底から思えていないかもしれない、と、正直なところ疑いもあります。しかし、若い頃よりも(今も若いのですが^^)確実に、今の方がかわいいと思えるようになりました。 今年度、新しい生徒、学級を受け持つことになり、当然ですが勉強が苦手な子もいます。そんな子たちと4月からどのように授業を創り、学級を創り、学年を、学校を創っていこうかと思っていたのですが、新型コロナの対応により、休校。ここ

          勉強が苦手な子がかわいい

          「叱らない教育」とその具体

           今回は、下の以前のツイートが思いのほかいいねRTを頂き、「叱らない」ということへの皆さんの関心が高いのかなー、と思うとともに、「叱らずに教育する」ということを誤解したり、違和感を感じている人がいるかもしれない、と推測しました。今回はこれについて書いていこうかな、と思います。 「叱る」「叱らない」「褒める」「褒めない」は本質ではない まず最初に明言しておきますと。  「叱る・叱らない・褒める・褒めないとかどうでもいい」 と。僕は心からこう思っています。  なぜかという

          「叱らない教育」とその具体

          教材理解のない授業は、浅い授業になる

          授業づくりでは、 ①教材の分析・選択 ②生徒の興味・意欲づけ の2つを分けて考えるフレームがあります。  ①教材の分析・選択というのは、意味としては、教材の知識量とそれに関わる解釈と考えても差し支えありません。  それに対して②は、生徒の興味を引く、授業に引き込むための工夫だと考えてもらえばいいかと思います。 どちらも大切なのですが、どちらかだけという極論でいえば、①のほうが良いです。なぜなら、本気の深い教材分析が加えられた授業には、生徒も自然と興味を持つからです。一方、

          教材理解のない授業は、浅い授業になる

          子どもの疑問に大人がどこまで付き合うか。母親の偉大さを改めて知った話。

           最近の息子たち(兄:3歳半、弟:4か月)の様子。  上の子は、毎日家の中を走り回り、奇声をあげています。 「お隣さんが寝れなくなるから、夜は大きな声出さないようにしてくれ」というも、まぁあまり変わらず。お隣さま、本当にごめんなさい。  で、そんな兄ですが、最近は僕に「飛行機して!」とせがんできます。飛行機とは、僕が息子の体を水平になるように両手で持ち上げ、飛行機さながらに移動する、というやつで、なぜかものっすごい気に入っています。これ、めっちゃ疲れます。めっちゃ疲れる

          子どもの疑問に大人がどこまで付き合うか。母親の偉大さを改めて知った話。

          【道徳授業から】仲の良い集団=良い集団?【中学生の考え】

          道徳の授業で、 「仲の良い集団=良い集団」? ということを考えました。 これについて、以下に数名の生徒の考えを引用します。 A.仲のいいクラス=いい集団ではないと思う。仲のいい人とコミュニケーションがとりやすいのは、みんなと気があうので反論とかないからだと思うけど、良い集団は、仲のよくない人ともコミュニケーションをとって、いろんな意見、いろんな反論があってこそ成り立つものだと思う。そして、それをみとめあうことが大切だと思う。 だから仲良くなくても、いい集団はある。

          【道徳授業から】仲の良い集団=良い集団?【中学生の考え】

          「保育園はおしごと!」と言う息子(3歳半)。

          なにやら、息子が「保育園はおしごと!」と言っておりまして。 (こいつは何を言ってるんだ…) (もしかして、義務感で保育園に行ってるのか…) と思いつつ、尋ねてみたのです。 「今日はどんなおしごとしてきたの?」 と。 そしたら、「○○くんと、△△ちゃんを笑わせた!」とか言うのですよ。 なんてカッコイイやつなんだ、と、我が息子ながら、すでに僕よりも人格的にデキる男になってしまっています。 義務感というニュアンスではなく、「人を幸せにする手段として」の「おしごと」観

          「保育園はおしごと!」と言う息子(3歳半)。