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あなたは1日に何回「悪い想像」をしていますか?

あなたは「悪い想像」をする方ですか。それとも「良い想像」をする方でしょうか。どちらも思いの外やっかいなもので、間違った対処をしている人が大勢います。

降水確率50%の天気予報を見てどう思う?

久しぶりに会う友人と出かける前夜、天気予報をチェックすると降水確率50%と出ていました。さぁ、あなたはどんなことを感じるでしょうか。

もちろん、どんな予定かにもよるわけですが、例えばちょっと疎遠だった友人とあちこち移動するような予定だったとしたら、降水確率50%って微妙なラインじゃないですかね。

「雨が降るのかな…」

ふとそんな想像をする人がいたって、自然でしょう。でも、様々な条件から、これが悪い想像として力を持つことがあります。

悪い想像が「連鎖」すると危険信号

人が悪い想像に打ち負かされるのは、それが連載し始めたときです。先ほどの降水確率50%から始まる悪い想像の連鎖とは、例えばこんな感じです。

「雨が降るのかな…」
   ↓
「移動とか大変そうだな」
   ↓
「◯◯とは久しぶりだし、楽しく過ごせないかも」
   ↓
「嫌な感じになって、人間関係が悪化するかもしれない」

いかがでしょう、降水確率50%からだいぶ遠くまでやってきました。でも、こういう悪い想像を展開していると、すごくリアルに感じられるから不思議です。想像力が豊かな人ほどリアルなイメージが浮かびます。そして、

「会う予定、キャンセルしようかな」

みたいな感じで、意思決定してしまうと、ただの悪い想像(何の客観性もない悪い連想ゲーム!)によって現実が動いてしまいます。

良い想像をすればいいというものでもない

それなら悪い想像ではなく、良い想像をすればいいのかというと、実は違うのです。ここ、間違えている人、本当に多いです。

「雨なんか降るわけない!きっと晴れるし楽しいよ!イェイ!」

みたいに良い想像だけをしたところで、現実は変わりません。雨、降るかもしれませんよね。それじゃあどうすればいいかというと、客観的になることです。

「降水確率50%」なら、雨が降るかもしれません。アウトドア中心のプランなら雨の場合を想定して別バージョンを用意しておいてもいいですし、少なくとも折りたたみ傘くらいは持っていってもいいですよね。大事なのは、想像することではなく、客観的になって対処することです。

人は想像する生き物です。想像力は他人を思いやったり、新しいものを創り出す力にもなりますが、自分を縛る力にもなります。連想の最終形態(先の例なら「人間関係が悪化するかも」の部分)に反応して意思決定をすれば、現実が想像に負けてしまいます。

そんな時、救いになるのは客観性です。悪い想像も良い想像も(不安も期待も)ただのノイズですから、客観性の光で吹き飛ばしてしまいましょう。

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