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住まいの本質は建物ではなく人間関係

「物件情報サイトを見るのが好き!」という知り合いがいます。そういう僕も結構好きです。僕が代表をしているれんげ舎も、都内で複数の拠点運営をしてきました。山の中から都心まで様々でした。狭いマンションの一室だったこともあれば、広々としたすごく大きな一軒家だったこともありますが、やっぱり広くて設備の整ったところは居心地がよかったです。

居心地が良い理由とは?

狭くて設備の質が低い物件よりも、広くて設備の整った物件の方がいい。好みの差があるとはいえ、多くの人が同意されるのではないでしょうか。そのため、そういう「素敵な物件」とか「豪華な家」に、人は欺されてしまいがちです。

僕が「場づくり®」の専門家として常々申し上げていることがあります。それは、「場所」と「場」は別物だということです。


【場所】…建物や施設、設備など
 【場】…人と人のつながり方によってつくり出される雰囲気


すごく簡単に言うと、こういうことになります。前者はいわゆる「場所」のことで、通常の意味合いです。後者は、空気とか雰囲気などと言われるもののことです。

目に見えるものと見えないもの

「場所=建物」は目に見えます。そして、物件情報サイトを見ていれば明らかですが、お金をかければかけるほど良い建物が手に入ります。それだけじゃないと言われそうですが、ちょっとした問題の多くは、たくさんのお金を投じれば解決するはずです。

一方で、「場=雰囲気」は目に見えません。感じ取ることによって、そこにある豊かさを得られます。

ところで、場=雰囲気は、どうすれば良くなると思いますか? 場の豊かさは、その場に集う人の人間関係の豊かさです。関係性はお金では買えません。しっかり自分や相手と向き合って、構築していくしかありません。

家も大事だけど場も大事

そうは言っても、ふきさらしの場所に集まるより、快適な建物の中の方がいいですよね。でも、それは本当に表面的なことです。人と人との関係性こそ本質です。

信頼関係がなくなり、関係が悪化した夫婦がいたとして、豪華な家に引っ越せばまた楽しく暮らせるようになるでしょうか? そのことを考えれば、建物よりも人間関係の方が本質的な要素だと納得出来るはず。

物件情報サイトを見ていて「こんな高くちゃ買えない」「こんな家賃じゃ無理だ」と思っても、居心地の良さは別の方法で手に入ります。

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