見出し画像

神戸姫路 お酒が紬ぐ旅 後編

2月26日 朝の散歩

確か寝たのが23時頃だったと思う。ちょっと目が覚めてトイレへ。何時なのか時計を見ると6時半だ。10時フロントで待ち合わせなのでまだまだ寝られる。もう少し寝るとしても皆で食べる予定の昼食までは時間もお腹も持たないだろう。早めに起きて姫路駅まで行き駅構内の名物「えきそば」を食べに行こうかと考えたが、睡魔の方が勝った。
9時に起きて入浴をし身支度を済ます。集合時間を10時と勘違いしていた私。実際には10時45分だったようで姫路城までのお散歩をすることにした。
天気は前日とは打って変わり、ちぎれ雲はあるもののとても気持ちの良い朝だ。ホテルから徒歩15分で姫路城に着いた。

姫路城三の丸広場より

7年前、ここ姫路城に来た際、SNS上では何度もやり取りしているが、実際には初めて会う友達が姫路駅で出迎えてくれて、姫路城天守閣の上まで一緒に登ってくれた。最上階にたどり着くとそこには刑部(おさかべ)(長壁)神社があった。お参りしていこうと小銭入れを覗き込むと1円玉が4枚のみ。あとは1万円札が数枚と言う状態。小銭を持たぬまま旅に出ていたのだ。まさか一万円札をお賽銭としていれる入れる訳にはいかず、かと言って初対面でお賽銭貸してはないだろう。そもそも借りたお賽銭でご利益があるなんて思わない。お賽銭を4円入れ二礼二拍手。「1円足りませんが、良き御縁を授かりますように。そして不足分は次回お持ちします」とお参りした。
その足りなかったお賽銭1円を加えて再び姫路城の天守閣に登るチャンス到来であったのだが、今回旅に出る2週間前に膝を痛めてしまったので三の丸広場まで我慢した。
そう。またここを訪れなければならない理由を残して。

姫路名物を堪能

ホテルに戻り再集結。歩いてすぐの穴子料理専門店「柊」に到着。

穴子料理専門店 柊

前日の酒席にて私の店のアルバイトさん情報を話し、穴子の刺身食べてみたいとなった。当朝、ジモティーのお友達が予約を入れてくれた。オープン11時からで私達一組ならばと間一髪セーフであった!

穴子御膳

落ち着いた造りの店内。奥の個室を用意してくれていて、一同穴子御膳を注文。穴子の造り、酢の物(焼き穴子が乗る)、穴子出汁巻き、穴子天麩羅、小鉢、穴子御飯、汁物、サラダ、デザート。初めて食べる穴子の刺身。見た目ふぐのような薄造りは柔らかく骨っぽくなく上品な甘みも感じられる。穴子の天ぷらも塩で食べたりつけ汁で食べたりと思う存分穴子料理を楽しんだ。
みんなと握手で分かれ姫路駅へ向かう。実は旅の中で新たな「旅」をしなくてはならなくなった。それは亡くし物を探す旅。三宮から姫路へ向かう途中でウインドブレーカーを落としてしまったのだ。前日歩いた道のりを逆回りする。自撮りした写真や撮ってもらった写真、360度カメラでの撮影でウィンドブレーカーが写ってた箇所を除くと、探す箇所は

ピオレ姫路(ショッピングセンター)
姫路駅構内
三宮駅から姫路駅までの電車内
三宮駅構内
三宮さんプラザ

となった。とまあ、大袈裟に書いたが、電車内に置き忘れていただけで、姫路駅の遺失物預り所に届いていてあっさりと見つかった。ゴルフでも愛用する大事なウィンドブレーカーだけに再会に喜びもひとしお。

JRの皆さんありがとう!!

駅でお土産を購入して改札を通る。今さっき穴子料理を堪能したのに、私には素通り出来ない場所がある。姫路名物「えきそば」だ。

建物もかわいい

在来線上下ホームに存在する立ち食いそば屋なのだが、「そば」と言っても中華麺なのだ。天ぷらそばを注文。あっさりとしたお出汁に小さくもさっくさくの天ぷら。寒く冷えた身体を暖めてくれた。改札を通る前に買ったお土産とは、持ち帰り用のえきそばであった。

名物 えきそば

明石と言ったら・・・

JRで三宮方面に向かう。やはり芋焼酎で繋がる友が加古川に住む。フェイスブックのメッセンジャーを開くとオンラインのマークが。「もうすぐ加古川だよ〜」の問いかけに、仕事で会えないけどまたいつか会いましょうとやりとり。この彼が7年前に姫路城を案内してくれたのだ。彼の顔を思い浮かべながら加古川駅を通り過ぎた。
乗り込む新快速の次の駅は西明石駅、その次は明石駅だ。ウィンドブレーカーが見つかったお陰で時間に余裕が出来た。いや、お腹に余裕があるか?うん!大丈夫!と自問自答し明石駅で途中下車。

セッカク ダシ。アカシ ダシ。のポスター

駅前をぶらぶらし、観光客で活気ある商店街を抜け、もし行くのならと紹介もらった明石焼きのお店へたどり着くも、残念ながら月曜日定休日。

とてもおいしいとの本家きむらや

さてどこに行って食べよう。すると港が近いようなので海を見に行こうと。グーグルマップを頼りに歩くこと10分。水産試験場跡と言う広場にたどり着いた。

明石海峡大橋

目の前に広がる瀬戸内海。そして明石海峡大橋と淡路島。ちょっと風が強いものの、この素晴らしい眺めを暫し楽しんだ。

駅まで戻る道のりで見つけたタコあしCAFE.。飲み物とセットがオトクのようで、コーヒー飲みながらなんて思ってた。でもメニューを見ると「やっぱりねぇ。飲みたくなっちゃうよねぇ」と誘惑にかられハイボールを一緒に注文。

明石焼きとハイボール

もうこれはおやつでなくおつまみ。この場でサイコーのおつまみ。たこ焼きとハイボールってお店が、日本中あちこちにあるけれど、私にはこれだな!

再びJR山陽本線の新快速に乗車し東へ向かう。

神戸と言っても・・・

ハマっ子の私からすると神戸観光と言えば、きっと神戸駅周辺が繁華街なのかな?って正直思ってた。そして新神戸駅とはきっと新横浜駅的な。神戸駅近くにはハーバーランドと言うショッピングモールがあり賑やかそうだが。しかし観光の中心は三宮。旧居留地、異人館、南京町、生田神社・・・。
繁華街などは全て三宮地区に集中している。他県の方からすると、きっと横浜も同じだろう。横浜駅周辺よりも、桜木町駅や関内駅の方に観光地は集中している。事実、ネットニュースによると横浜市民にとって「横浜で遊ぼう」は横浜駅に行ってショッピングしたりゲームセンターに行ったりを表すらしい。他県の方からすると「横浜で遊ぼう」はみなとみらい地区を指すらしい。

三宮地区を満喫

JR三ノ宮駅に到着。神戸観光を計画する中、絶対にこれだ!と言う手段を事前に考えていた。レンタルサイクル「コベリン」だ。アプリをダウンロードして個人情報やクレジットカードを登録。1時間あたり165円から電動アシスト付き自転車を借りられるのだ。
コベリンとは神戸のレンタルサイクルの略称であってこのアプリを使ったサービスは全国展開している。実際に私も以前横浜で使った事がある。参考にしたサイトはこちら。

コインロッカーにリュックサックを預けて、三ノ宮駅北口の東口の自転車置き場に向かう。

電動アシスト付き自転車

我ながら用意周到。手袋とニット帽を持参している。防寒対策はバッチリだ。
まずは新神戸駅方面へ向かう。緩やかな登り坂も楽チン。足の痛さなんて全く気にならない。神戸布引ハーブ園へ向かうロープウェイ乗り場に到着。近くに自転車を停めロープウェイに乗車する。ゴンドラ1台に付き一組の乗車なので私1人貸し切りだ。そしてロープウェイからの絶景を楽しむために後方座席に360度カメラを設置する。

後部座席に設置した360度カメラTHETA

鋭角に滑らかに傾斜を登っていく。眼下に広がる神戸市内。

神戸の街並み

はしゃぐオッサンの360度カメラで撮影した動画はこちら

ハーブ園山頂駅に到着。見晴台となるウェルカムガーデンからの景色を楽しむが、強風のため長く滞在出来ない。景色は正直、街から離れてしまっていることや、山の稜線の影響で広がりがあまりなくゴンドラ内からの方が美しいと感じる。

ウェルカムガーデンからの眺め

日本3大夜景と言うと、長崎、函館、そして摩周山展望台からの神戸の夜景となっている。時間の関係で摩周山には行けなかったけど、きっとここからの夜景も美しいに違いない。脳内でのみ日本3大夜景制覇だ。
奥の建物などを見学する。ハーブについての資料、香り体験、お土産売り場も楽しめる。冬場なので咲いている花々は少な目だ。

隣にもう一台。好みの香りを探すことが出来る
ゴンドラから眺める布引の滝も美しい

下山し、今度は北野異人館へ。洋風建築が立ち並ぶ北野通りの街並みは美しい。

北野美術館
英国館なはシャーロック・ホームズの
部屋を再現しているという

歴史や建築などに興味のある方ならとっても楽しい場所だが、一箇所一箇所有料なので、時間と興味のない私には、今回は外観だけ楽しんだ。
自転車で坂を下り生田神社へ。本来縁結びの神社、日本最古級の神社と言うことだが、某タレントさん達の結婚式、そして破局のイメージが根強く植え付けられてしまっているようだ。

生田神社の鳥居
本殿

家族の健康、素敵なご縁を祈願し南京町へ。

南京町長安門

平日午後4時を過ぎても観光客で賑わう南京町。地元横浜、昨年訪れた長崎。これで日本の3大中華街制覇だ。南京町広場の360度写真はコチラ。

前日に訪れたステーキ店や友達から紹介してもらった豚まんの美味しいと言う老祥記と一貫楼。ともに月曜日定休日と言うことで手頃なお店で我慢。

お値段はかなり安いこちらで
豚まん200円とフカヒレラーメン400円

私の中で神戸と言ったらココと言う風景がある。横浜ならマリンタワーであり、神戸ならポートタワーだ。

神戸ポートタワーのあるメリケンパーク
現在リニューアル工事中の神戸ポートタワー

三宮駅へ戻る最後の見学地、旧居留地。

旧居留地38番館

帰路のお楽しみ

全ての観光を終え自転車を返却。コインロッカーか荷物を取り出しポートライナーで神戸空港へ向かう。運転手のいない自動運転の車両、一番前右側に着席する。すると神戸六甲山系に沈みかける夕陽が車両の移動とともに明石海峡大橋を照らす。なんという素晴らしい旅のフィナーレだ。

輝く夕陽
瀬戸内海 明石海峡大橋

カウンターでチェックインを済ませ再び展望デッキへ。夕暮れに染まる神戸の夜景を展望台デッキから楽しむ。誰がなんと言おうとこれで日本3大夜景制覇だ。

展望デッキからの神戸市内

そして搭乗するピカチュウジェットが長崎からやってきた。

シェイミーとピカチュウのイラストが

空港でお土産を購入して旅の終わりの一杯を。

神戸ワインの赤でお疲れさま〜

スカイマーク航空116便に乗り込む。

シートのヘッドカバーもかわいい

神戸に別れを告げ空へ

機内で配られたキットカットも素敵なお土産
そしてこのサービスもこの2月末で終了

定刻より少し遅れて羽田空港に到着すると、なんと隣にはもう一機のピカチュウジェットがいるではないか!!

黄色いのがピカチュウジェットBC1
私が乗っているのがBC2

なんという幸運なんだろう。キャビンアテンダントさんたちに聞くと、2機並ぶのはあまりないらしい(このネタで、ただCAさんに話しかけたいだけのオッサン)。
降りてからもパシャリ。

BC1
BC2

羽田空港から京浜急行で無事に帰宅。沢山の思い出とお土産を抱えて。

前・後編に渡り長々と書かせてもらいました。これから先、何年も時間が過ぎ、この時何を思い何を見ていたのか記録することは、薄れていく記憶を思い出すきっかけとなり一生の宝物となるであろうと思うそのためにここに書きました。お読み頂きありがとうございました。

前編はこちら

2日間を動画はコチラ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?