インフルエンザと薬拒否の娘
「この笛、吹いてくれる?」
「やだ」
間髪入れずに答えた娘。
本当に39.5度もあるのか疑問に思う。
「お薬は入ってないから、ねっ?」
看護師さんに言われ、渋々口にくわえる。
すぅ…
鳴らない。
もう一度…
ぴょぉぉ…
やる気のない音。
「あぁー!吸うのよ、力いっぱい吸って!」
ひょっ
かすかに音が鳴って、看護師さんも満足したのか退出した。
つかれる、という小さな呟きは無視しよう。
そしてお医者さんがくる。
この子の体質を知ってる先生だ。
もちろん、いろいろわかってる。
「お母さん、タミフルの異常行動は知ってるよね? 笛吹けないとリレンザは無理だけど……異常行動は、リレンザも一緒なんだが……飲んだ方が下がるのは早い!薬どうする?」
「どっちも異常行動ありです?」
「そう、どっちも。とりあえず、念の為、出しておこうか?」
「あぁ……、はぃ。」
多分飲まないなぁ、と思いながら、薬を受け取った。
うちの娘は、体質に難ありなのだ。
日本脳炎の予防接種の1回目で
副作用が最大限に出てしまった。
頭痛とかなりの高熱で発熱した子。
だから、1回しか受けることができず、
ほかの予防接種も、ほぼ受けれてない。
ここの先生と相談して、
「無理する必要はないか」という判断で、まともに受けられていないのだ。
わたしに似てしまって、
薬は副作用のほうが強く出ることが多かった。
ちなみに、わたしもダメ。
漢方薬でも7歳の分量で効くし、
サワジリンで下血になったし、
ベンザブロックも書いてある通りの通常量を飲むと下痢が止まらなくなる。
解熱鎮痛剤なんて、小1と同じ分量で十分で、
大人の分量を飲むと異様に冷えてお腹を下す。
理解してもらうのが難しい、悲しい体質である。ちなみに、夫も親も理解できないようだ。「なんで医者の言うことを聞かないの?」と思うらしい。
聞いてもいいが「副作用で倍で倒れますーしんどいんですぅー!」って思ってる。
家に帰ってきて、
再度、実測値の出る体温計で測っても
やはり39.0度。
「ねぇ、タミフル飲む?」
「いじょー行動ってなに?」
「なんかね、頭がぼんやりして変なものが見えたり、奇声上げたりしますってふんわり書いてある」
「絶対いや」
「でも、すぐ下がるってよ?」
「大丈夫、多分すぐ下がるもん」
なんだ、その自信は?
とりあえず、
咳と鼻水用のシロップを飲ませ、
「39.5度でしんどかったら頓服にしようか」
「それなら、飲む」
わかった、と言いながらも、
本人の体の強さに惚れ惚れしてしまう。
本当に大丈夫? と思いつつ
ホメオパシーで様子見だ。
わたしがこんな体質だからこそ、
我が家の処置は段階を踏む。
①食事、早寝で予防
②ホメオパシー
③漢方薬
④市販薬
⑤病院
外科的なものは
①ホメオパシー
②整体や整骨院、整形外科
③処方薬
④食事やストレッチ
薬剤師でホメオパシーも使う友人が、
そういえば「息子がインフルエンザ〜」と投稿してたから、
そこからホメオパシーの種類をたどって、
それだけ飲ませる。
あとは、
4時間おきの検温、水分摂取だけ気をつけて
急変しないかどうかだけ様子見だなぁ。
発熱日
37.4度▶︎38.6度
たった4時間で上がった。
そのまま下がらず。
経過1日目
朝 38.6度
10時も同じだったので小児科に電話。
診察のときに39.5度。検査したらインフルエンザB
昼 39.0度
シロップとホメオパシーで過ごす
夜 38.7度
まだ高い。リンゴジュース150ミリと
ガッツギア1こでおしまい。
ちなみに、ガッツギアは朝から飲んでるのに
飲みきれなくて夜になった 苦笑
経過2日目
朝 38.6度
まだ下がってないけど、みかんは食べたいとのこと。
リンゴジュースも飲んだ。
昼 38.0度
下がってきた。
「喉と咳だけしんどいけど慣れてきた」と発言して寝続ける。
夜 37.4度
完全に下がった。
「まだうまく話せない」と言っていたけど、熱は落ち着き、晩御飯も食べた。
経過3日目
朝 37.0度
夜のうちに上がらなくてよかった。あとは咳と鼻水くらいかな
昼 36.8度
だいぶ安定してきた。
普段の平熱が36.6度なので、
ほぼ平熱でいいだろう。
「ママ、わたし痩せた!」
と言ってたけど、
それ以上痩せたら、骨と皮になるから、本当にやめてほしい。
経過4日目
もう、熱記録は取らなくても大丈夫になった。
よかったよかった。
とはいえ、
これだけは間違えて欲しくないのは、
薬を使わないことを推奨してるわけじゃないの。使ったほうがいいタイミングなら、もちろん使ってほしいし、大丈夫ならそれで良いと思う。
友人のお兄さんは、
インフルエンザから、菌が脳に入ってしまって
入院3日目で亡くなった。まだ30代だった。
だから、
インフルエンザは
かすり傷みたいに、軽く見ていい病気ではないのね。
娘の場合は、
体力があるから様子を見たし、
診察のときの体温計は予測計だからこそ、
実測計で39.5度を超えてたら飲ませるつもりだった。
我が家の体温計は、どちらもあるから、基本的にだるくて寝込んでるなら実測計を使う。
どうせ発熱で5分〜10分動けないもの。
ちなみに、
わたしも病院で体温を測ったら
37.1度。
「お母さん、平熱高め?」
「あっ、車のシートヒーターにずっと座ってたから高いかも」
「それなら仕方ないわね」
と言われたけど、
多分わたしもかかってた。
だって、
梅干しと味噌と熱いお風呂が恋しい。
そして,ずっと眠い。
寝ても寝ても眠い。
20:00に布団に入って、
夜中にふわっと目を覚まして(3:00頃、すでに7時間寝てる)
二度寝して、スッキリ起きるのが7:30だった。
そして、
滅多に飲まないのに、
栄養ドリンクを買った。
眠くて、食欲が落ちてるのに、
しっかり栄養を取るのは無理だった。
普段は絶対飲まないのに…。
看病期間に1本ずつ飲んだけど、
それでわたしはかからずに済んだ。
まぁ、
3食、きちんと食べて
お風呂にもしっかり入り
お風呂から出て1時間後の20:00〜21:00には寝て
朝は7:30〜8:00に起きて
子どもみたいな睡眠時間だったしね。
梅干し、味噌など発酵食品を取りまくってる。
でも、ヨーグルトはダメね。基本予防食としてわたしには合わないのだから。
今週はこんな感じでバッタバタバタ。
やっと明日から、通常に戻れる。
みなさんも、
インフルエンザにはお気をつけください。
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