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2023年・キャリアコンサルティング総括

 こんにちは。今年7月から、本業の傍らキャリアコンサルタントとしての初年度を走って参りましたが、今年は最終的に35件のご相談をお受けいたしました。年齢は21才から57才まで幅広く、お話を聴かせていただきましたが、圧倒的に85.7%と女性の比率が高かったです。ありがたいことに、一部海外からも学生の方にZoomにてご相談をお寄せいただきましたし、60代を目前に、新たなリスキリングを目指していらっしゃる方からもご相談を頂戴し、私自身も大変勉強になりました。本当に、皆様、ありがとうございました。
 今後のキャリアに悩める40-50代(19名:54.3%)の女性が結果として多かった今年ですが、その多くが企業で女性リーダーとして、周囲からは羨望の眼差しを受けていらっしゃる方々ばかりでした。キラキラした表情の内側には、子育てとキャリアアップの狭間で悩んでいらしたり、時間的にも精神的にも余裕がない中で深い悩みを抱えていらっしゃる方も多い印象でした。

30-40代が最も多く19名(54.3%)を占めています。
35名中30人が女性(85.7%)が占めています。


●40-50代女性に多いキャリアの悩み
最も多い悩みは、「この先のキャリアについて」でした。全体の65.7%を占めていますが、悩みの詳細は人それぞれです。「このまま今の仕事をしていてよいのか」、「リーダーになることを期待されているが、自分に合うリーダー像がみあたらない」、「今の状況に満足しているが、更なるチャレンジが必要だろうか」、「仕事ではよいリーダーに見えているかもしれないが、家庭ではよい母親になれていない」などなど。

 お一人おひとりの抱えていらっしゃるご事情を伺いながら、先ずはご自身が現在の状況をどのように捉えているのか、少しずつお話を伺っていきます。その上で、本当はどうしたいと思っているのか、どんなことを感じているのか、少しずつ、少しずつ、質問を投げかけながら引き出していきます。多くのクライアントの皆様が、質問に沿って答えていくうちに、無意識のうちに、口からスルスルと言葉が迸ります。そこから、その方ならではの特徴的な言葉やフレーズを押さえていきます。その一つ一つを丁寧につかみ取り、質問を重ねていくうちに、ある瞬間、ハッと気づきます。
 「自分がそんな風に思っていたなんて、知らなかった」
 「そう、そうなんです、それです。私はそう思っていました」
 「あっ、、、わかります」
というような表現で、クライアントの皆さんの目が大きく開く瞬間に出くわします。毎回のセッションは1~1.5時間となります。人によっては1時間で終わる時もあれば、1.5時間を3回も繰り返すケースもあります。特にこれまで内省の機会が希薄だった方で、内省の威力に目覚めた方は、何度もセッションを受けたくなる傾向があります。自分自身を改めて知り、自分と出会う瞬間に、どこか喜びにも似た何かを感じるのだと思います。

●就活を目前に悩むのが、「自分が何をしたいのか」
 今年は学生の方々にもお越しいただきました。以前、人事部で採用を担当していたこともあり、仕事を離れてからも就職マーケットについて情報をアップデートして参りました。改めてキャリアコンサルタントとして、就活の最新情報をインプットすることはもちろん、仕事で関係する各社の状況を日々拝見もしていますので、その観点からもアドバイスをさせていただいております。
 現在は売り手市場ではあるものの、選ぶ側の学生の悩みはかつても今も変わっていません。やはり「自分にあっている仕事は何なのか」、「まず最初に経験する仕事として何が相応しいか」。ここは多くの学生の皆さんが悩み、迷うところかと思います。更に「エントリーシートには何を書くべきか」、「どうやって企業を絞り込めばよいか」、「インターンはどのように選べばよいか」といった具体的な疑問・質問もどんどん出てきます。今年は、海外に留学されていらっしゃる方からもご相談があり、遠隔で対応させていただきました。学生の方々はいよいよ、年明け以降勝負が始まるので、年末年始も引き続き、ご相談アポイントが入ってきています。

●ライフラインチャート
 今年、お話を伺う中で、自己の掘り下げを深くしてみたいとおっしゃる方には、「ライフラインチャート」の作成をお勧めさせていただきました。今年も数名の方には作成についてアドバイスをさせていただきました。これまでのご自身の人生を振り替り、どのような場面でご自身が高揚し、どのような場面で沈んだのか、過去の事象と共に、当時のご自身の気持ちを追体験していただきます。リカバーするタイミングや立ち直るきっかけ、力を発揮した瞬間や、高ぶる気持ちを味わった理由など、その当時経験した事と、その時の感情とを一緒に振り返ってもらうことで、ご自身がどういう人間なのかを改めて発見してもらいます。

●フィードバックシート
 また、面談後には私からフィードバックをさせていただきました。これが、私の最大の特徴かもしれません。メールでフィードバックが適切な方にはメールで。深いレポートが必要な場合は、数ページにわたるレポートをお渡しして参りました。各種フィードバックは今後、立ち止まった際に読み返すことができ、そこからまた歩み始められるようにステップが書かれています。相談される方々の置かれた状況や抱える悩みの内容に応じて、臨機応変にアウトプットをさせていただいております。

こちらは参考例です。完全なカスタマイズになっています。

また、来年も引き続き、当面無償で対応していきたいと思いますので、お気軽にご相談くださいませ。今年も1年、ありがとうございました。