「厚労省 心筋炎・心膜炎疑い報告頻度の比較」はミスリード
[2023/10/9作成]
厚労省の「心筋炎・心膜炎疑い報告頻度の比較」の図はミスリード。接種後と感染後で比較しているのは、比較対象として適切ではない。本来は接種者と未接種者の発症リスクを比較すべき。「母数を入院者数にして感染の方が心筋炎リスクが高いと見せかけた」と一部で報道されたが、こちらもミスリードで、全人口を母数とした感染率を考慮しても「感染者>接種者」である。
【解説】
未接種者の発症リスクは概算だが以下となる。現在の20代男性の既感染率を34.9%、感染者の発症率を2.3%とすると、未接種者の発症リスクは、34.9%×2.3%=0.8%。これは接種後の発症リスク0.002〜0.005%より桁違いに多い。
件の厚労省の図は以下を参照ください。ミスリードの批判があり、現在は改訂されている。
発症リスクが接種者>未接種者であるとする一部の誤った報道については、以下の記事を参照ください。
【追記】
ワクチンや治療薬の有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。