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映画「クラメルカガリ」感想 自分の居場所、実は近くにある

■自分の居場所、実は近くにある

クラユカバと同日公開開始。同じ世界観だが、二人の男女が主人公だ。大企業が頂点で中小企業が競い合っている世界。キツイ世の中で子供とはいえ逞しく生きている。女性は母親の仕事を受け継ぎ地下の地図を作成、男性は彼女の手伝いをしているが外の世界に出たがっている。そこまで外は良いのかなと思ってしまう。考え方が子供で手に職がないと行き詰まる。何か変われると夢を見ているだけだと思った。

とはいえ、大人になると分からない。知人に外の世界を知る何でも屋がいるし、大企業で働いていたおじいさんもいる。知人がいるからこそ、たくさんの知識をつけるならまわりに人材がたくさんいる。しかも、友達には地図を作り前を向き続けている女性もいる。人と出会い、自分が動くことで世界は広がると思う。劇中では騙されてしまうが、それでも前を向く。自分のまわりの世界を変えていく。

2023年ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門で観客賞・金賞を受賞した「クラユカバ」の塚原重義監督が、作家・成田良悟による同作のスピンオフ小説を原案に手がけた長編アニメーション。日々迷宮のように変化する炭鉱の町を舞台に、地図屋を営む少女カガリが風変わりな町の人々と織りなす物語を、幻想と現実が入り混じったレトロな世界観で描く。
零細採掘業者がひしめく炭鉱町「箱庭」で生まれ育った少女カガリは、刻々と変化していく町並みを地図に書き留める「箱庭紡ぎ」を生業としている。一方、少年ユウヤは箱庭からの脱却を夢みていた。やがて2人は個性豊かな住民たちとともに、この町全体を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。

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