がんばる



はしがき

突然ですが、頑張るのって難しいですよね。
そうなんです、頑張るのって本当に難しいんですよね。
頑張るためにはある程度の結果が出ないと頑張れないんですけど、結果を出すためにはそもそも頑張る必要があって、なんらか結果が出るまでは自分の強力な意思だけで頑張り続ける必要があるんですね。この矛盾の中でモチベーションを維持するのがすごく難しい。
目的のために必要なことだから、と淡々と積み上げられる人はこの記事は読まなくていいです。むしろ読まない方がいい気がします。今のまま淡々と積み上げて行ってください。
でも目標を達成するためのタスクを”頑張らないとできない人”はもしかしたらヒントがあるかもしれません。

周りから認められるような結果を出す人は、多かれ少なかれ表でも影でもなにかを頑張っているわけですが、じゃあ結果が出てない人は頑張ってないのかっていうと別にそんなことはないはずです。

でも、結果を出してる人の方がもっと頑張ってたり、結果を出してる人の頑張りの方がより目的に対して適していたり(=効率が良かったり)、あるいは時の運にゆだねられて頑張り量はもしかしたらあなたが逆転さえしているかもしれません。
そう、頑張ったからと言って結果が出るとは限りません。
そのことを正しく認識しているかが重要です。
結果を出している人はなにかを頑張っているので、おそらく結果を出すためには頑張らないといけないだろうというだけです。

目的に向かって何かをして、それでも結果が出ないとき人は弱ります。そのときどうレジリエンスして、また向き合っていくのか、自分がそもそもどういう助教に陥ってしまっているのか、知識として知っているのと知らないのでは大違いなのでぜひこれを機に、知り、そして考えてみてください。

頑張るってなんだ

googleで「頑張る」と調べてみると以下のように出てきました。
出典:goo辞書
 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して—・る」
 自分の考え・意思をどこまでも通そうとする。我 (が) を張る。「—・って自説を譲らない」
ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が—・っているので入れない」

なんか思ってた内容と違いますね。
頑張るって努力とは少し違う意味のようです。
じゃあ努力はというと
出典: goo辞書
ある目的のために力を尽くして励むこと。
らしいです。これはなんとなく連想する言葉のイメージ通りな気がします。

この先では頑張ると努力を同じような意味で使っていきますが、頑張るってことばは「無駄とも言える努力」的なニュアンスで使っていきたいと思います。

頑張るな、努力しろ

はい。辞書を引用したのはこれが書きたいからなんですが「こんなに頑張っているのに」っていうアレ。これってどういう意味かというと「俺はこんなにも他のことを犠牲にして、我慢して、これに時間を投じているのに。。。」って意味ですよね。知らんがなって話なわけですよ。
こと結果を出すという目的においては「頑張る」だとか「努力する」だとか云々それらは結果を出すための手段に過ぎないわけで、端的にいうと「どうでもいい」わけです。結果を出すという一点においては過程は関係ないので。より結果の出やすい過程と出にくい過程とそれとは(相関はありつつも)関係のないいわば別次元に"結果"があるだけです。

結果を出したくて何かに取り組むのだとしたら頑張るのはやめましょう。
感情を込めたらダメです。結果ってのは簡単には出ないんです。結果が出ない間に心が疲弊してしまうだけです。
目的に向かって必要なことを積み上げていくのです。必要だからやる。必要ないからやらない。それだけです。もしかしたらそれに「頑張り」が必要な人もいるかもしれません。でもそれは最初のうちだけです。習慣になっていないからです。
目的に向けた努力を習慣にしていきましょう。必要だから当たり前にカードリストを眺めましょう。必要だから当たり前に情報収集しましょう。必要だから当たり前にデッキリストの考察をしましょう。必要だから当たり前に大会に出ましょう。必要だから当たり前に背後霊しましょう。必要だから当たり前に意見交換をしましょう。必要なことを淡々と。
続けるコツは続けることで、常勝軍団の人はこういうことを呼吸するようにやっているはずです。「なんで出来ない(or勝てない)のに○○しないの?」って不思議そうに聞かれたことないですか?実際不思議なんです。その人にとっては息することと同じくらい当たり前なことなので。

それでもたまに心は疲れる、そん時は休もう

とはいえ。とはいえですよ、必要なことを淡々とやっていても、結果が出ない状況が続くととたまに心が弱って、そこのタイミングで大負けしたりすると思うわけです。「俺何してんだっけ」と。
思わない人はいいです。思わない方がいいし、そうならないために淡々とやっているわけだし、目的意識を持つというアプローチに対する最も正しい向き合い方。(そもそもそれが来る前に定期的に結果がでて救われるスパンができているのがベスト。)
でもそれはほんの一握りの天才で、僕含めた多くの凡人は思ってしまうんですよね。「このままでいいのだろうか」とか「そもそもカードゲーム向いてないんじゃないだろうか」とか色々。「余計なこと考えずに努力せい。結果出してるやつはもっとやってるぞ!」「うまくいかないならPDCA回せよ」って話なんですが、まぁそこまでわかってたとしても、そううまくもいかないことってあるじゃないですか。

そういう時は休みましょう。もちろん短期的に見たら期限ってのはあるもので、例えば仕事の納期だのは待ってはくれません。でもカードゲームの納期なんてたかが知れてますよね。せいぜい大会くらいです。大会なんてものは来週だって来月だって来年だって再来年だってあるし「いつか勝つための活動」として「今休む」が必要なだけです。
回復したらまたやればいいだけです。回復だって淡々と。

自分が落ち込んでいることをきちんと認識し、レジリエンスする

「こんなに頑張っているのに」という陳腐な感想じゃないけどもその次の段階として「こんなに努力しているのに」と思うことはある、そしてそういう時はやすめ。というのが前章までの内容でした。
でもいつまでも休んでるわけにはいかないですよね。どうすればいいんでしょう。

もっとも簡単な方法はインプットをすることです。
落ち込むときに何が起きているかというと「結果を求めてチャレンジして何かをアウトプット→そのプロダクトが求める結果から乖離している」的なことが起きていることがほとんどです。
なので一旦アウトプットをやめてみましょう。自分が落ち込むネタが減ります。「できてないのに努力をやめてしまった」的な罪悪感で自己嫌悪に陥ってしまう人もいるかもしれませんが、これは必要なプロセスなのでむしろ正しく努力していると捉えれば良いです。
で、その隙にインプットをするわけですね。自分の次のアウトプットが良くなる可能性は伸ばしつつ、落ち込むネタは減らせるという動きで2アドです。
例えるならCS出て負けるのやめて、背後霊したり別のことしろ、みたいな話です。

で、次に何をインプットすればいいかなんですが、これは結構人によるので難しいですがいくつか挙げてみます。
一番いいのは背後霊。うまい人のことを知れるし、自分は負けないので無敵。
別の趣味を持っている人はそれをやってみるのもいいでしょう。「他にもやれることあるしな」って思ったらコロッと回復することもあります。
音楽を聴いたり出かけるのもいいでしょう。リズムというのは生きる上でめちゃめちゃ重要な要素ですし、出かけることで全然違う情報が入ってきてそれが話のネタになり上位プレーヤーとの会話に用いることができたこともあります。(副次的なものなのでそれを目的にやると疲弊が加速します。)
逆にソシャゲとかはあまり向かないです。ソシャゲとかって快楽を得るまでのサイクルがめちゃ早く作られているので、苦しみを乗り越えないといけない現実とかなりギャップがあるんですよね。同じ理由でざまぁ系の漫画とかなろう小説を読むのもあまり向かないです。現実には都合の良いチートはありません。

ちなみに僕が良くやるというか、僕のオススメは「スポ根漫画を読む」です。ちょっと語らせてもらいます。

スポ根漫画って、物によっては1年目とかで全国大会優勝しちゃうからあんまり参考にならない場合もあるんですけど(現実にはトントン拍子に全国大会優勝するのってめちゃむずいし、それが出来ないから落ち込んでるわけで挫折する漫画の方がいいです。)、最近は自チームのできない人(=補欠の人とか)や相手チーム(=負ける人たち)にフォーカスした漫画もすごく増えてきて、そこに自己投影すると結構回復したりします。
「漫画みたいにうまくいくかよ」みたいな人にはあまり向かない手法ですが、そもそもそういう人は感受性に乏しいのでここまで書いたような落ち込み方をしないケースが多いです。(淡々とやり続けるか、逆に斜に構えていたり人のせいにして努力そのものをしていなかったりとかそういうパターンが多い)
超人的でもいいですが、人間にできない技は使わないスポ根漫画がおすすめですね。

漫画読んでもカード上手くならなくね?って思ったあなた、実はそうでもないんですよね。
もちろん直接的に役に立つことはないです、別のゲームやってるわけですし。でも「努力の仕方」「目的意識」「結果が出ないときにそれをどう解決するか、向き合うか」なんてのは人それぞれ千差万別で、人に聞いても解決しないことが多いんです。僕自身悩んでることを一世一代の決心で相談しても「知らんがな」で一蹴されたこともあります。
でも、漫画ってめちゃめちゃ数あるじゃないですか。その中であなたにあう「向き合い方」が見つかる可能性って結構あるし、なんなら人と話してるよりよほど確率高いんですよね。こういう深い話できる友達よりあなたが手に取ることができるスポ根漫画とその中の登場人物の方が圧倒的に数が多いので。
ってことで、あなたにあう向き合い方を知ることができたら、それってあなたが「落ち込まない、努力し続けられる、たまに凹んでもどうすればいいかがわかってる人」になるわけですよね。それはもはや目的のために不屈の心を持って取り組めることとそんなに変わらないですよね?って話。

あんまり漫画の話をしてもアレなんですが、心が疲れた時はアウトプットを休んで意識的にインプットをしてみましょう、という主旨でした。

おわりに

はい、色々書いてきてまとまらなくなってきたので唐突に終わるんですが、

  • 頑張るな

  • 疲れたら休め

めちゃシンプル。
頑張らないことを頑張って、当たり前に努力できるようになりましょう。

おしまい


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