ガイア賛歌~いのちの四季

春 いのちの始まり
世界には光があふれ
雪解け水はみるみるつよい流れに
鳥たちがみどりごを祝いさえずる
芽吹き始めた緑の葉が育っていく力に
ひとつぶの種に宿っている無限のエネルギーを想う
それは太陽からの贈り物

夏 いのちの躍動
じりじりと大地を焦がす太陽の光
波間から魚たちが跳ね
蒼い空をめざして沸き立つ雲
突然の雷光は
太古の海ではいのちを生み出したのだ
月から届く波のリズムとともに

秋 いのちの成熟
金色に染まる棚田
頭を垂れる稲穂にはいのちの重み
遠くから聞えてくる祭り囃子
いつか虫の音にかわり
満月の光が家々の屋根を銀色に照らす
子どもらを宇宙の夢へと誘い

冬 いのちのまどろみ
森は白く深い雪におおわれ
木の洞では小動物たちが遠い春を夢見る
吹雪がむせび泣く声を聞きながら
はぜる焚き火の炎が頬を照らす
人びとがみな黙り込む夜に
かすかに聞えるのは母の子守歌


そしてすべてのいのちを乗せて回り続ける地球よ
今日も宇宙の波をかき分けて旅をする地球よ
願わくば
新しい時代でともにまみえんことを

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