オートン

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歓喜と感謝があふれる船の窓から

父の日に思うのは あの遠い道のり 遙かな星々の海をわたって 多くの仲間たちと、未だ見ぬ宝もののような星をめざして 新たな希望を胸に旅をしたこと 到着の知らせを長く待ちわびたあの日 『見えたぞ、あれが・・・』 船内のあちこちで歓声が沸き起こった 皆は窓べに集まり、自分の目で確かめていきを呑む 漆黒の闇の中に浮かんだひとつぶの青い星 すべての源である宇宙の意識が 多くの仲間たちを集めて 端正を込めてはぐくみ築いた星 そこに宿る父と母の願いの深さが 何十億年もの時間の長さを経

    • ガイア賛歌~いのちの四季

      春 いのちの始まり 世界には光があふれ 雪解け水はみるみるつよい流れに 鳥たちがみどりごを祝いさえずる 芽吹き始めた緑の葉が育っていく力に ひとつぶの種に宿っている無限のエネルギーを想う それは太陽からの贈り物 夏 いのちの躍動 じりじりと大地を焦がす太陽の光 波間から魚たちが跳ね 蒼い空をめざして沸き立つ雲 突然の雷光は 太古の海ではいのちを生み出したのだ 月から届く波のリズムとともに 秋 いのちの成熟 金色に染まる棚田 頭を垂れる稲穂にはいのちの重み 遠くから聞えてく

      • 夏の子どもたち

        ジリジリと容赦なく照り付ける太陽の光を 受けて 裸足で草原を駆け回る子どもたちよ その額にはいくつもの汗がきらめく 時おり吹き渡る風に乗って 君たちの歓声は 光る夏草の間をぬい蒼穹へと消えていく 子どもたちよ あの空が宇宙へとつながっていることを 知っているか? いつの間にか沸き起こる夏雲が太古の時と 同じように激しい雷鳴を生み出して すぐにその乾ききった大地に恵みの水をも たらすだろう 両手を広げて雨を受け、 こもった熱を冷ますのだ ひと雨ご

        • HAND in HAND

          僕たちのまわりには 様ざまな手があることを 思い出して 小さな手 大きな手 生まれたての手 しわくちゃの手 冷たい手 温かい手 どれも 傷ついたこの星の上で 生命の水を分け合う 仲間の手だ そっと手を取ってごらん 喜び 悲しみ 怒り 流れ込んでくる気持ちは 様ざまだけれど ゆっくりと息を合わせて お互いの鼓動を感じるなら いつか二人のリズムは ひとつに溶け合い 大きくて力強い そして 穏やかなリズムになるよ それが一人 また一人と 広がっていき この星の上を おおい

        歓喜と感謝があふれる船の窓から

          青く美しい星に生まれて

          地球という星は単なる物質なのではなく、想像もできないような大きな生命体が宿って生まれ、維持されてきました。父テラさまと母ガイアさま。その力でもって地球上のすべての生命は生まれました。その限りなく大きな愛に感謝を。愛する人や動物が死んでしまった時、残された亡きがらからは大切な何かが去ってしまったことに誰もが気づきます。冷たくなった身体はやがて朽ち果てていきます。地球も同じことです。この傷ついた惑星の大きな生命が失われてしまったなら、海も川も干上がり、乾いた岩のかたまりだけが残さ

          青く美しい星に生まれて