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「昆虫食ではなくオカラ廃棄の対策」などと言う意見は全く信用できない

こんにちは。
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突然バッシングされた昆虫食

2月中旬から、昆虫食に対するバッシングが激しく見られるようになりました。

直近ではこれといって目立ったニュースはなかったと私は思いましたが、突然昆虫食へのバッシングが激しくなったように思えました。

特に激しく批判されているのは、これら3点でしょう。

①河野太郎大臣のコオロギ試食
➁徳島県の小松島西高校の昆虫食給食
➂パスコのコオロギパン

主だったものはこの3つでしょう。しかし河野太郎氏がコオロギを試食したのは去年2月であり、小松島西高校の昆虫食給食は去年11月のニュースであり、こちらは希望制で行われています。そして、パスコのコオロギパンは3年前からすでに展開されています。

よく「昆虫食がゴリ押しされている」と呼ばれますが、過去のニュースを引っ張り出して「ゴリ押している」という主張は無理があるでしょう。

むしろ「昆虫食嫌いをゴリ押ししている」が妥当のように思えます。

「昆虫食よりおから消費を推進しろ」

そして、直近ではこのような意見が見られるようになりました。

最近報道されていたニュースは「牛乳の廃棄が増えている」ことや「おからが毎年70万トン廃棄されている」などというニュースです。

これらとニュースのタイミングが重なったこともあり、多くの人が「コオロギよりも牛乳消費を」「昆虫食よりおからに力入れろ」などという声が上がるようになってきました。

しかし、私にはこれほど頭の悪い意見はないと思いました。

主に拡散されている東洋経済のニュースでは、タイトルではオカラが70万トン廃棄にされているとされていますが、読み進めると有効なオカラの使い方を提案している内容が記されています。

この記事を引用して「昆虫食よりオカラが~」とツイートしている方々は、タイトルだけしか頭に入っておらず、まともに記事を読んでいないことが考えられます。日本語を読めないのか、長文を読むほどの胆力がないのか知りませんが、あまりにも短絡的ですね。

今回はそれについて触れていきましょう。

1.それぞれ別問題である

まずは、これらを全く別の問題であると認識しなければなりません。

オカラの廃棄に関しては、今取り組まなければならない問題ですが、コオロギ食に関しては、あくまでも将来の起こると予想される食糧危機における代替品としての研究であり、全く違うベクトルです。

コオロギはコオロギ、オカラはオカラでそれぞれテーマが異なります。それらを同じ問題と繋げる方々は、オカラの廃棄の問題でさえ、真剣に考えてもいないでしょう。

2.そもそも本当に推進されているのか?

「コオロギよりもオカラに税金使え」と言われることはありますが、そもそも本当にコオロギ研究に多額な税金が使われているのか、確証を持てる情報が見られないことがあげられます。

コオロギ活用と補助金を結びつけるツイートが拡散されていることが「コオロギよりもオカラ」に繋がっていると考えられます。

しかし、コオロギ養殖の事業を認定農業者として認められたが、政府が特段にコオロギ養殖に力を入れているわけではありません。あくまでも認定農業者の中にコオロギ養殖が加わっただけであって、補助金自体は他の農業や畜産とは全く変わりありません。

「コオロギよりも~」などというツイートは多く見られますが、認定農業者の枠内でコオロギが含まれていいるだけであり、コオロギが優遇されていると解釈するのは、さすがに日本語が読めていないのではないかと考えられます。

3.昆虫食をやめてもオカラの問題は解決しない

オカラの廃棄の問題を解決するには、国民が少しでもオカラを消費することが大切だと考えられます。年間で70万トンの廃棄が出ているオカラを消費するには、国民1人当たり、約5.8キログラム消費すれば、オカラは廃棄されなくなると考えられます。365日で160グラム消費すれば、オカラの消費はなくなると考えられます。

この計算から考えると、少しでも日本国民がオカラを消費するように心がけていれば、現在出ている廃棄は完全になくすことは難しいとしても、かなり減らせられると考えられます。

ただ、1人当たり年間で5.8キログラムは、国民一人一人が消費を促進しても、完全になくすることは難しいだけに、消費行動と同時に肥料や飼料などに利用するなど、多方面で対策を講じることが大切でしょう。

少しでも消費するように行動するよりも先に、昆虫食を取りやめようとTwitterで喚き散らしても、70万トンのオクラの廃棄は1グラムも減らないので、まずは自らが積極的にオカラ消費に努める方が近道です。

「オカラの大量廃棄の問題はどうしたら解決できるでしょうか?」という課題を出すとして、その答えが「昆虫食の開発をやめてオカラに充てよう」では答えになっていませんし、頭のおかしい人にしか見えないと私は思います。

オカラを消費してないで言ってませんよね?

上の3つを考慮すると「昆虫食をやめてオカラ消費に力を入れよう」というのが、いかに浅はかで、いかに物事を全く考えていないかが分かると思います。

「コオロギパン」を販売しているパスコからは、オカラを使用したベーグルやパンが発売されており、昆虫食のTAKEOは自ら率先して近所からオカラをいただいて、積極的に消費しています。

実際にコオロギの事業に取り組んでいる方々が、率先してオカラの消費に取り掛かっているのに、Twitterなどで「昆虫食よりもオカラを~」と喚き散らしている方々は、本当に立場がありません。オカラの消費を呼びかけるならば、自らオカラを食べている写真をアップするなどして、自分たちも取り組んでいる姿勢を見せるべきでしょう。

人に言うだけで、自分ではオカラの消費について、何も行動を起こしていないならば、それは「口だけ」でしかありません。

フードロス問題を利用した昆虫食叩き

本当にオカラの廃棄を問題視しているならば、人に頼る以前に、自分でできることを積極的に取り組んでいくものかと考えられます。

しかし、最近話題になっている昆虫食の話題に乗じて、オカラの消費を引き合いにするばかりで、積極的に消費しようとする行動までは見られるわけではありません。「昆虫食よりオカラを~」とツイートしている人々から、オカラを購入している写真がほとんど出てくることがありませんが、オカラを買わずして騒いでいる可能性は十分に考えられます。

結局は「自分の嫌いな昆虫食を否定するためにフードロス問題を利用している」だけにすぎないかと考えられます。

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