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読書日記・小説関連

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読んだ小説のレビューや感想文を載せています。
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記事一覧

◆読書日記.《日影丈吉『孤独の罠』》

<2024年2月7日>  日影丈吉『孤独の罠』読了。  日影丈吉は、戦後に出た探偵小説専…

オロカメン
3か月前
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◆読書日記.《J・G・バラード『太陽の帝国』》

<2024年1月27日>ジェイムズ・グレアム・バラード『太陽の帝国』読了。  イギリスの…

オロカメン
4か月前
2

◆読書日記.《J・G・バラード『ハイ・ライズ』》

<2024年1月10日> ジェイムズ・グレアム・バラード『ハイ・ライズ』読了。  196…

オロカメン
4か月前
7

◆読書日記.《皆川博子『水底の祭り』》

<2023年10月14日> 皆川博子『水底の祭り』読了。  久しぶりに皆川博子の残酷な小…

オロカメン
7か月前
9

◆読書日記.《アンリ・ミショー『幻想旅行記 グランド・ガラバーニュの旅』》

<2023年9月19日> アンリ・ミショー『幻想旅行記 グランド・ガラバーニュの旅』(1…

オロカメン
8か月前
4

◆読書日記.《ジョルジョ・デ・キリコ『エブドメロス』》

<2023年9月1日> ジョルジョ・デ・キリコの幻想小説『エブドメロス』読了。  デ・キ…

オロカメン
9か月前
7

◆読書日記.《G・K・チェスタトン『ポンド氏の逆説』》

<2023年6月30日> G・K・チェスタトン『ポンド氏の逆説』(創元推理文庫・中村保男/訳)読了。  詩人であり、ジャーナリストであり、宗教論争家であり、劇作家であり、文芸批評家、歴史家、伝奇作家、エッセイスト、そして、ぼくのようなミステリ・ファンからすればかの有名な「ブラウン神父シリーズ」で有名な推理作家でもあるギルバート・キース・チェスタトンによる「逆説」をテーマにした連作短編小説集。 「逆説」という、この意表を突くような考え方がぼくは好きである。  そして、その逆

◆読書日記.《アンドレ・ブルトン『ナジャ』》

<2023年4月1日> シュルレアリスム運動のリーダーとしてシュルレアリスト達を引っ張り…

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◆読書日記.《山田風太郎『修羅維新牢』》

<2023年1月23日> 山田風太郎『修羅維新牢』読了。  山田風太郎による連鎖短編方式…

9

◆読書日記.《赤江瀑『ガラ』》

※本稿は某SNSに2022年7月24日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。 …

7

◆読書日記.《中野美代子『契丹伝奇集』》

※本稿は某SNSに2022年11月14日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。…

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◆読書日記.《アイザック・アシモフ他・編集『クリスマス12のミステリー』》

※本稿は某SNSに2019年12月24日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。…

7

◆読書日記.《日影丈吉『多角形』》

※本稿は某SNSに2022年5月28日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。 …

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◆読書日記.《ジョナサン・キャロル『パニックの手』》

※本稿は某SNSに2022年7月3日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。  ダーク・ファンタジーの旗手、ジョナサン・キャロルの短編集『パニックの手』読了。  デビュー作『死者の書』から読者を魅惑し、魅惑した読者をラストにどん底に突き落とす愛と地獄と神と死人と天使と悪意のふしぎなふしぎな物語を綴り続けた小説家の短編集である。  キャロルの短編は初めて読むのだが、なかなか新鮮な味わいのある作品が多かった。  キャロルの作風と言えばアメリカ人らしい軽快で洒脱な文