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なぜ「新卒フリーランスはやめとけ」と言われるの?新卒2年目の私が伝えたいこと

社会人を一年と少し、経験した。よく聞く「新卒フリーランスはオススメしない」に納得する。

なぜか?

大学卒業したあとなんて、自分が思っているほどなーーんにも持っていないから。

って考えにいまはなったけれど、大学4年生の夏くらいに「ライターとして一人でやってく!」って考えてた時期があって。

そのとき周囲の大人たちから「新卒で独立ライターもできると思うけれど、あんまりオススメしないなぁ…」とよく言われていた。

自我が強かった私は、「そんなん知るかよ!やってみなわからんやん!」と、反発心むき出し(笑)。

なんやかんやあって、会社に入って1年半ほど働いた。そこでようやく「会社員になることの良さ」に気づいた。

新卒フリーランスになろうか考えている人や、就活生に、ぜひ読んでほしい!

「新卒フリーランス」で検索したら…

まず、一般論を知るために「なぜ新卒フリーランスをおすすめしないのか?」ググッてみると…

やめとけとか末路とか…こりゃすんごい検索結果……。

マイナスポイントとして書いてあることはだいたいこんな感じ!

・会社員より稼げる可能性があるが、安定しない
・自分で自分を売り込まないといけない
・お金周りの管理や書類など全て自己責任
・人脈が広がりにくい
・1人なので精神的にしんどくなる可能性
・教えてくれる人がいない

一方で、「働く時間や場所を選べる」「人と関わらなくていい場合もある」など、いいところも書いてある。そりゃそうだ!

そんじゃメリットもあるのに、どうしてこんなにも「新卒フリーランスはやめとけ」といわれるのか?経験したことをもとに、考えてみる。

私が「会社員でよかった」と思う3つのポイント

ググって出てきたマイナスポイントには、いくつか共感する。そのなかで、特に首がもぎ取れそうなほど頷けることを、3つあげる。

1.フリーランスは、周囲に教えてくれる人がいない

いやぁ…これは非常におおきい。私は最終的に「プロのもとで学びたい!」と考えて、必死に会社を探した。(4年の10月に内定もらったくらいにはワタワタしてた人です)

シンプルにね、「毎月一定のお金もらいながら、手取り足取り教えてもらえる環境」やばくない?

会社に入たとき「私って、ペーペーでなんのスキルもないくせに、わからなければすぐ上司に聞けるしお金発生してるの、なにこれ?」って思った。

あと、電話の対応を注意されたとき。落ち込んで泣きたくもなったけれど、いま思えば「自分が気づかない間違えを指摘してもらえる」のはかなりありがたいこと。

ひとりだったら評価してくれるのはクライアントだけ。一日中目の前でみてくれて、指摘してくれる人はなかなかいない。間違えに気づかずそのまま40歳になり、いや~な大人に…なんて想像したらぞっとする。

つまり、大学生から自分で考えて行動&改善したり、自分で「悪かったとこ教えてください!」と言えたりするクセがない人は、フリーランスになることは、ちょっと考えたほうがいいかも。

2.フリーランスは、お金や書類管理など、すべて自分でしなきゃいけない

これねぇ、ほんっと自分でやるのめんどくさいよwwww

会社にいたら、経理の人が税金も保険もぜーーーんぶ管理してくる。

お金のことは、自分を守るためにも最低限のことは調べて学ぶべきだな、とは感じる。でも、究極知らなくてもいい。指示された通りに、書類にハンコを押したり請求書などの提出物を出せばいいだけ。

「国に出さなきゃいけない書類忘れてた!」とか「税金めちゃ滞納してた🥲」なんてことは、まずない。

これらの管理をしっかりできる人もいると思う。私はできればやりたくないタイプ!自己管理もある程度必要だと思って、いろいろ調べたけど大変だった!

個人でフリーランス経理の方にお願いもできるらしいけれど、自分の利益から引かれると考えると……お金に余裕がないと難しそう。

てことで、あまり専門知識がない&いまはとにかく目の前のことだけに集中したい!と思ってる大学生、ちょっと立ち止まって。

なくてもいい経理の知識を入れることに時間を使うならば、自分が好きなデザインとかの専門知識を増やした方が、よくない?

3.フリーランスは、仕事の幅が広がりにくい。自分で探すのが大変

会社員になれば、仕事を探さなくてももらえるし、自分が意図していなかった業務を任せられることもある。

たとえば、私は編集者として雑誌をつくっていたけれど、とあるきっかけでSNS運用を一人ですることになった。

そこで、数値を追う楽しさやターゲット設定の面白さに気づき、「次の会社ではマーケティングをやりたい!」と思い、いま転職活動をしている。

当初は、「ライターになる!書くの好きだもん!」で入社したのに、まさか「書くよりマーケティングしたい!」になるとは思いもしなかった。

フリーランスは、自分で「仕事ください!」ってお願いする必要がある。きちんと頼んだらお仕事はいただけるけれど、自ら開拓しないかぎり、一つの仕事内容にかたよりがち。

会社はベースが整っている場所だからこそ、チャンスを掴める可能性がいちだんと増えるし、幅広く学べるのではいかなぁ、と。

新卒フリーランスになろうとしている人に、伝えたいこと

絶賛、就活中の大学生のキミへ。

「会社で働いたらぜんぶルールに従わなきゃなんだ……時間に縛られるの無理だ…就活だるいしやりたくねぇ!フリーランスがラクじゃん!」

って気持ち、めたんこわかるよ!!!!!就活、辛いよな。ぜんぜん受からんよな?わかるよ!!!

でもね、"ラクしたいから"フリーランスになるのは避けた方がいいよって、伝えたい。

なぜならば、信じて行動したら、絶対にあなたをウェルカムしてくれる会社は見つかるから。

年功序列みたいなルールがだるい?しばられたくない?

最近は、若者が意見を言いやすい会社やお堅いルールをなくしているところは増えているから大丈夫。もっと探してみて!

なんで新卒でフリーランスになってやってける人がいるの?

それはたぶん、大学生のころからある程度の実績を積んでいて、きちんと明確な理由があるから。彼らはきっと、生半可な気持ちでフリーランスになっていないはず。

だから、何も考えずに「フリーランスって自由で楽しそう!」だけで飛び込むと、遠回りになるかもしれない。

会社には、目の前で指摘してくれる人がいて、いろいろな業務をできるチャンスが転がっている。そのぶん、一人でするよりも、成長スピードが早いと感じる。大学生の自分は、思ったより社会のことを知らない。

いろいろな意見があっていい。私は、会社員の良さに気づいたし、いまはこの生活が幸せだと思う。


つい先日、転職の相談をしたときに、尊敬する人が言った。

「フリーランスって、"最強の人"だと思ってる。だって、自分でお金の管理も営業も何でもできるってことでしょ?できないことなんてないじゃん!」

彼の言葉に、いま私が書いたことのすべてが詰まっているなと感じた。

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