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私たちは、インスタという名の星に住んでいる

「けっこう最低発言かもしれないけれど、インスタで見る友だちの日常なんて、正直どうでもいいよね。」

インスタでフォローしている人の中に、本当の友だちって一割ぐらいしかいないかもね〜から始まった友人との会話。

すごく共感した。22歳の私だから共感できたのかもしれない。Instagramで見た友人のことをネタにして話していた17歳のゴシップ好きな私には、きっとわからなかっただろう。

みんなには、こんな経験があるだろうか?

「オシャレな友だちが映えるカフェに行ってたのをInstagramで見たから、私たちもランチで行きたい。」

「最近、Instagramのリールでこんな撮り方流行ってるらしいよ。今週末にやってみようよ!」

Instagramで、Instagramが、Instagramの……って、

うるせえええええぇ!!!!(笑)みんな、Instagramのための生活をしているの?

2022年が始まるとき、今年はSNSを無意味に徘徊する時間を減らそうと決めた。単純に「そこに溶かしている時間が無駄だな」と思ったから。

次第に、更新することも見ることも減った。たまに見ると面倒くさくなった。意識して作ったプロフィール文やハッシュタグにまみれた投稿、同じようなリール動画を見ていると、承認欲求の塊を見ているようで、ちょっと気持ち悪くなった。SNSは、今の私に必要なのか?と考えるようになった。

そして、私たちは、ある一定の世界を見て「こうしなければならない」と洗脳されているな、と感じた。

結婚したらSNSに投稿しなければならない、と誰が決めたのだろう。

会社を辞めるときSNSで報告しなければならない、と誰が言い始めたのだろう。

よく考えてほしい。結婚したらみんながみんなSNSに投稿するだろうか?たぶん、人口の半分以上がしていないと思う。

そこだけの世界を見て、なにかの判断基準にしたり、満足したりする私たち。すごくすごく勿体ない。私も含め、今を生きる10代後半から20代前半の若者は、SNSの沼に、ネットの沼に、完全にハマっていると思う。

いつか記事で読んだ。『ミレニアル世代は "情報をとること" に喜びを感じていたが、Z世代は "情報を逃すこと" に喜びを感じている。』

雑誌や新聞、テレビから情報を得るのが普通だった頃に比べて、今はいつでもどこからでもスマホで検索できる。情報が多すぎて選ぶ必要があるから、"逃すことが喜びだ" と表現しているらしい。

こんなふうに言われるくらいだから、沼にハマってしまうのは仕方がない。でも、たまにはスマホの電源を切って、本を読んだり、散歩をしたり、旅に出たり、ちょっと外の世界を見ようよ。

別に「SNSを全部やめろ!」とは言っていないし、私も今後、やめるつもりは無い。ちょっと離れてみて思ったけど、やっぱり面白いこともある。好きなインフルエンサーを見て元気をもらえたり、新しい人との繋がりができたり、すごく幸せじゃない?

ただ、世界はもっと広いのに、そこだけに留めてしまっていいの?って言いたい。Instagramでカフェを調べるより、自分の足で見つけるカフェの方が何倍も新しい発見があるよ。

あなたが思っている以上に、あなたは、この世界のことを知らないのだから。

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