見出し画像

新刊『原画集』を発売します!

実はもう9冊目の画集です。オリタケイです。
突然梅雨が明けて、毎日じりじり蒸すような暑さですね!

さて、今日はちょっとした近況報告ですが、懲りずにまた新刊を出してしまいました。暑さを全力で飛ばしにくるようなとっても夏な表紙です。

画像7


私の画集を既に持っている方はびっくり案件だと思いますが、
なんと今回は82ページの大容量です!背幅9.7mm!分厚い!!!
これまでの画集と比べて3倍近いボリューム感でお送りしております。
実物を見たら、たぶん個人誌とは思えないほど気合の入りっぷりを感じると思います。是非お楽しみに。

個人誌(同人誌)とは(※オリタ的見解)
出版社を介さず、作者が自分自身で制作から販売まで行う本。印刷業者に発注後、主に即売会や通販などで販売を行うことが多い。
二次創作は同人誌と呼んだりする。


ちなみに今回の新刊に掲載された作品は、
原画通販で販売した3ヶ月分の原画作品がほぼ全作詰まっています!

載せる作品を選ぶか迷ったんですが、ひとつひとつの子に持ち主がいてその惹かれた人がいるということを考えると、作者の独断と偏見で厳選するのはやめました......
(残念ながら私の不手際で解像度の低いデータしか残っておらず、泣く泣く載せられなかった子はいます...すまない....)

画集作るたびに言ってますが、
作ったものが実物になるって何度やっても楽しいですね!
私が初めて画集をつくってかれこれ5年以上は経ってると思うんですが、
初めて即売会に参加して画集を販売した時から、「いつかこれくらい分厚い画集を作りたいな〜」と思っていたので、自給自足で念願を叶えました。

画集の中身を一部公開してみる

画像8

せっかくなので原画集の中身をチラチラご紹介しようと思います。

原画に使用している紙は、いつもながら越前和紙です。
画集の原画データ自体は撮影した写真を載せているのですが、和紙ならではのざらっと感を損なわないよう本文の紙はダイヤバルキーにしてみました。
表面のラフ感やインクの滲み具合はアナログ作品の醍醐味で、個人的にたまらんポイントです。

今回はあまりのページ数にややビビって試作本をつくったんですが、
試作では本文の紙にMr.Bホワイトという紙を選んで印刷面を様子見て、「やっぱり印刷部分はグロスよりラフの方がいいな〜〜」とな思い、本番の本文紙はダイヤバルキーになりました....バルキーのラフ感フェチすぎる。

表紙も艶感をなるべく抑えたかったので、ハイマッキンレーのディープマットスノーを選んでいます。

今回はあくまで原画集として自分の絵に合った紙選びなので、一概にこの紙がおすすめ!とはいえないんですが、自分の絵がどんな紙に映えるのか考えれば考えるほど奥が深いので、この際自分の絵に向き合う時間をつくっちゃうのも悪くないと思います。

紙の表現に関してはまだまだポンコツの域を越えていないので、グラフィックやDTPに詳しい人はよければ教えてください......お茶しましょう.....

画像6

画像2

惜しげもなく途中過程も載せたりしてます。
表面が乾いてないプリプリ感がいい感じに出ている一枚。

画像3

画像7


「買うかどうかは中身を見てから決めたいな〜」という方は、全部パラパラ見せた動画をTwitterに載せてるので、全容はそちらからご確認ください。

もしくは、いくつか実店舗さんで原画集を販売させてもらうことになったので、実際読んでから考える!とかでも良いと思います。

(↓は店舗販売先のオーナーがカバー掛けしてくれた見本誌)

画像8

画像4

これは作者的にめっちゃ好きポイントなんですけど、原画集の表紙裏にトレーシングペーパーの遊び紙入れてます、最高に可愛い。透け感が夏。

余談:自分の好きなものを肯定する旅

(余談が好きじゃない人は読み飛ばして大丈夫です)
個人誌を作り続けている経緯についてすこし話そうと思います。

私は絵を描くのが好きですが、絵を仕事にしたいといったような気持ちは強くはありません。
絵を描きたい気持ちよりも、どんな気持ちを伝えたいかを考える方が楽しくて好きなので、お仕事をお受けする場合も価値観と融和してお互いにポジティブな相乗効果を生める会社さんとご一緒しています。

そんなんで、イラストレーターと名乗るには社会的に扱いづらすぎるタイプの人間なので最近はもうなにも名乗らないんですが、
とはいえ絵を生業としたい気持ちはあります。

絵を生業とする場合、おそらくクライアントワークが一般的な絵描きの生業という認識でいるのですが、先述の通りなので我ながら仕事頼みづらそうですよね。お気持ちよくわかります.......................

とはいえ今は自分の絵に向き合って新しい要素を試してどんどん改良していくのがとても楽しくて楽しくて仕方ないので、とりあえずクライアントワークではない形で結果的に軸つくれたらいいね。というのが今の行動指針です。

あと最近絵をぞんざいにしてしまうと友人から「自分の絵を大事にしろ」と鬼の形相でブチギレられるので、しっかり丁寧に進んでゆきます。

まあYoutubeでYoutuberが生まれる時代ですから、枠にはまろうとせず自分で新しい居場所をつくるのも悪くないでしょうし、自分を支えてくれる人と自分で接点をつくれるのはよい時代ですね。

8/10(月)14:00~オンラインストアにて販売開始

さて肝心の入手方法です!!
章タイトルの通り、8/10(月)14:00からオンラインストアにて販売開始になります。そう、本日です。
だらだらnoteを書いていたら完全に当日になってしまいました........

スクリーンショット 2020-08-08 15.44.41

スクリーンショット 2020-08-08 15.45.34

9月に個展、11月にデザインフェスタが開催予定というのもあってそれなりの部数を印刷したつもりでいるので、おそらく完売することはないとは...思っています.....
が、絶対ゲットしたいマンの方はお早めにご購入されるのをおすすめします。
15,000円の原画を64枚詰め込んで4,800円です。やばい。

渋谷の数店舗でも直接購入できます。

これまで即売会や個展・自分のオンラインストア以外で作品集を販売する機会がありませんでした。
しかし今回は一部カフェや本屋さんで作品を置いていただけることになりました。
ついに即売会以外で...いつでも...原画集を閲覧・購入できます....(歓喜)
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます!!!

せっかくなので、
早速原画集の販売に協力してくださったお店をご紹介します。

①factory(渋谷・宮益坂周辺):絶賛発売中
宮益坂を登って右側の路地裏にある、種類豊富なクラフトビールが飲めて自家製バターチキンカレーが最高に美味しいカフェです。wifiと電源完備。
factoryでは購入者限定でPOPが書けます!
お店で購入される際にはぜひPOPを書いてください...ぜっったいに見ます......

■ 店舗住所
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-8-7 青山宮野ビル1F


②Shisha bar Lilac(渋谷・道玄坂周辺):8月中旬頃発売
道玄坂を登るか渋谷のマークシティ出口からすぐ出た路地にあるシーシャ屋さんです。前作にあたる8冊目の画集『Oritism vol.3』も無料で閲覧できるので、実は隠れオリタグッズスポットです。笑

■ 店舗住所
〒150-0044  東京都円山町5-14  スタービル3階

委託販売を検討したい店舗様へ
委託販売について事前資料をお渡しいたしますので「画集の委託販売について」という旨でOritakeikou@gmail.comまでご連絡ください。


さいごに

絵を描いている時、絵が完成した時、たくさんの絵をまとめて作品集ができた時、即売会で直接作品集を買ってもらえた時、手渡しで感謝を言えた時。

それすべての時間が楽しみで、活動を続けています。
画集ができると、最高な気持ちにもなれば未熟さを痛感するしんどい時もあります。
物として残り、それが人の手に渡るのですから、場合によってはこの世で半永久的に黒歴史が残るという可能性もなくはありません......
(作者的にも黒歴史個人誌がないとは言い切れません.................)

とはいえわたしにとって画集づくりは、長く長く海を泳ぐようなもんです。
呼吸をせず潜り続ければただ沈みゆくので、否応にも息継ぎをしなければなりません。
恥を忍んでピリオドを打ち、次はもっといいものをつくるという気持ちで、引き続きつくり続けてゆきます。
この世界は、敵もいなければ終わりもない青く広い海ですし、少なくともあと50年以上は生きられると思うので、焦らず作品づくりに没頭しようと思います〜〜〜〜〜〜〜〜〜人間の人生は長い..........

さてそんな感じで、本日から原画集の販売開始です!
もしご興味あればぜひお手に取ってみてください。

それでは!


おまけ:
noteさんで楽しそうなコンテストあったので参加しちゃった.....
#つくるのはたのしい



頂いたサポートは息抜きのタピ代になります!