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性格診断って面白い だけど血液型占いは嫌いなんだ

山門文治さんの『MBTIに代わる、めっちゃ面白くて当たるすげえ診断みつけた!』という記事を読みました。


性格診断は面白いのに血液型占いは嫌いな理由

MBITも面白~いって思ってやったことがあるのですが、若い子が猫も杓子もプロフィールに「まずMBIT」を掲げてるように見えてきて少し辟易していました。
私の若いころで言うと、血液型占いに似ていると感じます。

星占いや手相、カード占いだと「当たるも八卦」って感じで受け止める人が多いと感じるのに、血液型の話になると「AB型って変だよね」とか、結構本気で決めつけてくるように感じるのが嫌でした。
自分が「全然几帳面じゃないA型」だから余計に嫌だったのかもしれません。
人間を4種類に分類して分かったつもりになるのが嫌だったのかもしれなません。

そもそも人を分類できるのか

この「分類できるもんか!」という感情に対して、『めっちゃ面白くて当たるすげえ診断』の理論を作った岡田斗司夫氏からのアンサーが既に出ていたことに驚きました。

山門さんの診断バトンを受け取った葛木深琴さんのこちらの記事に書いてあるんです。

人間を4つのタイプに分けるなんてできるはずない。だって、人間ひとりひとりは違うんだから。少なくとも、自分は人と同じではない。君たちは、全員、そう思っている。

つまり、君たちは全員、『人間はひとりひとり違う。タイプ分けなんかできるはずがない』と思っているという意味で、見事にひとつのグループなんだ。 ほら、ここのエリアの人だけが、そう思ってる。つまり、君たちはそういうタイプなんだよ。

だから、わたしってすごいんです 注目型の生き方 分冊版人生の法則 / 岡田斗司夫

そうかー。そういうタイプじゃない、「人間をタイプ分けすることができる」と考えるタイプの人がいるんですね。

さて、診断してみましょうか

そうは言っても、こういう性格診断みたいなものをやってみること自体は好きなので、やってみましたよ。
自分では気づかない、目を瞑っている部分に気付かされるのが楽しいのかもしれません。

こちらの診断は、数十問の質問への回答によって、価値観の基準や思考の方向性の「内向的」⇔「外交的」軸と、価値観を数値化するかどうかの「具体的」⇔「抽象的」軸を使って『指令型』『法則型』『理想型』『注目型』の4つに分類します。
やっぱり4種類に分類するんですね。

さてさて、結果は………

どーこだ?

注目型でした。
注目型なんだけど、ほとんど理想型との境界線上の立ち位置です。
というか、2軸の交点に近接しています。ど真ん中です。
なんだかつまらないですね。

ただ、説明文を読むと、私の本質は理想型で、注目型に憧れて演じている部分が強そうだと感じました。
先輩は後輩の面倒を見て、後輩は先輩を敬うべし。周囲が楽しめているかを気遣い、そういう気を遣ってくれる人にも気を遣えという団体に長年所属していたからかもしれません。
子どもが生まれてから足が遠のいているので、化けの皮が剝がれてきているんじゃないかと感じます。

また、定量と定性の良いとこどりをしたい人間と言うより、どっちも苦手で分析なんかしたくないという面倒くさがりな性質を感じます。


やってみて、確かにめっちゃ面白かったです。
すげぇ当たっていたかどうかは…第三者に聞いてみないと分かりません。


めちゃくちゃ面白くて愉快だと感じた理由

この記事を書くために、岡田氏のYouTubeをいくつか視聴しました。
興味深かったのは、岡田氏は「自分はこういう人間なんだ」という自己認識に留まらず、この性格診断を周囲の人間に当てはめて「自分がその人とどう関わったら良いか」という指標にしているということです。
例えば、注目型の岡田氏は泣き落としに弱いそうです。しかし、自分に効果的だからと言って他のタイプの人間には泣き落としは使わず、タイプに合わせて筋道を立てて説明したり贈り物をしたり対応していると語っていました。
(こういったことは、前掲の『だから、わたしってすごいんです』シリーズに詳しく書いてあるんじゃないかと思います)

私が血液型による決めつけやMBTIを掲げる人たち(の一部)の開き直りに感じる抵抗と、この診断をやってみて感じた愉快さの違いは、岡田氏の「よりよい人間関係の構築のために使ってほしいという気持ち」と、「使えそうなら使ってみてよっていう緩さ」なんだろうと感じました。


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