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アフタヌーン6月号 ものすごく久しぶりに雑誌を買いました

『宝石の国』完結記念の無料キャンペーンで107話まで読んだら、やっぱり最終108話を読みたくなってしまいました。
調べたら『アフタヌーン』のweb増刊『&sofa』での連載を楽しく読んでいる『君と宇宙を歩くために』の読み切りも掲載されることが分かり、6月号の購入を決定しました。

宝石の国

アニメ化した時に、マンガ喫茶で、多分5巻か6巻まで読みました。
制服のような揃いの服を着た少年のような少女のような硬質な美しさで魅せる宝石たちと、彼らを装飾品にしようと奪いに来る月人はまるで如来か菩薩のようで、さながらかぐや姫の物語のよう。
宝石と月人と、途中で出てきたアドミラビリスの関係に衝撃を受けたことを覚えています。

初回 第1話
最終 第108話
同じ作品とは思えない画面…

今回読み進めて出会った2度目の衝撃は、金剛先生の正体と月人の本当の望みでした。
1巻でダイヤが諭した「普段からみんなと仲良くしてないと」っていう言葉が、ここにきて沁みます。
そして、フォスが最後に辿り着いた答えがサードインパクト。ここまでが無料分。
フォスの決断のその先がどうなるか見たくて最終話を読みました。
………良かった。置いてけぼりのフォスが、救われるかもしれない。
結局人は、自分で自分を救うしかないのかもしれない。

今年の秋に最終13巻が発売予定です。特装版もあります。

君と宇宙を歩くために

去年の夏、『アフタヌーン』のweb増刊『&sofa』で連載が始まったころ、知り合いに勧められて読み始めました。
まだイヤホンが有線だった時代の、今風にやるなら何らかのレッテルを貼られるだろう青年たちの物語。
『宇宙』に放り出されないために、テザー(命綱)を集めていく宇野君と、 宇野君に出会ってテザーを手に入れようとし始めた小林君。 彼らを見守る人、見守らない人たち。
去年の秋に紙の単行本が発売されて小躍りして喜びました。

今回、マンガ大賞2024大賞を受賞記念の読み切りが本誌に掲載されました!

「宇野って音楽聴かんよなぁ」

単行本の巻末に、各キャラの好きそうな音楽についてのページがありましたが、今回の読み切りは宇野君の好きな音楽についてのお話でした。
読み終わった時、ものすごくスッキリした気持ちになりました。

5/24(金)に第2巻発売予定。2巻が…紙で出る!
(余談ですが『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』は4巻以降は電子のみなんですよ…)


雑誌を買う楽しみは、目当ての作品以外にも興味を惹かれる作品に出合うことです。
今回、一番惹かれたのは四季賞2024年春、四季大賞受賞作のこちらです。

果たされない歌

2人だけ 歌だけ

まだ黒人差別の激しかったころのアメリカの話。
人気歌手レジナルドは、少年時代に歌を教えてもらったタイロンから手紙が届いたことをきっかけに歌を歌えなくなってしまいます。
酒に逃げたレジナルドの回想で2人の過去を知り打ちのめされ、現実に戻って物語の結末に呆然としました。
歌が2人の本質を表していて、2人で歌った時が一番輝いていたのだと思いました。

テーマやストーリー、キャラクターも好きなのですが、歌の描写もとても素敵でした。


突然買ったから知らない話ばっかり

その他にもパラパラと頁をめくって目についた作品から読みました。

地獄のアシタは扉に「最終回」と書いてあったから読みました。ガシャさんがかわいかったです。
どくだみの花さくころは少年2人のそれぞれの朝の様子や、「灼熱地獄が昼には大灼熱地獄」とか凍らせたペットボトルとか夏休み感がたまりませんでした。
フラジャイルは「困りごとはないです」という冷めた目の白衣のお兄さんに魅かれて読みました。
乾と巽…安彦先生はロシアというかソ連というか、この辺にもこだわりがありそうです。『アリオン』の頃から私にとっては漫画としては読みにくいんだけど、頑張って読むとやっぱり面白いんですよね。
プ~ねこの猫の踊り場に集まった猫たちがセンスあり過ぎで無茶苦茶かわいかったです。
ヴィンランド・サガもアフタヌーン掲載だったんだ。自分が追いかけられてるみたいでドキドキしました。

巻末アンケートの「最近つまらなくなってきた」作品はありませんが、いまいち手が伸びずにまだ読めていない作品もあります。
せっかくご縁があって購入した雑誌に掲載されているので、頑張って読みたいと思います。


#マンガ感想文 のトロフィーをいただけたました。
読んでくださった方、スキしてくださった方、ありがとうございます。


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