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博士号を持つ私が日々の研究の中で培った物事を推進する土台のノウハウ


はじめに

 皆さんは勉強に励んだり、研究に励んだり、仕事に励んだり、スポーツに励んだりしていると思います。これら物事を進めるにあたり、多くの課題に突き当たり、悩みを抱える人も多いことでしょう。
 
 どうすれば、野球の打率や球速が上がるのか。
 どうすれば、仕事で売り上げを上げれるのか。
 どうすれば、学校の成績が上がるのか。
 どうすれば、試合で勝てるのか。
 どうすれば、売れる新製品を開発できるのか。

 そういった課題を抱える場合に、具体的な問題点を把握し、その解決策を提案・実行する必要があります。また、これらは事前に把握することができる場合もあるため、事前に予測して回避することも大切です。成功への大幅な近道へとなります。
 
 私は塾に行くことも無く、自分で勉強法を改良して、国立大学の博士課程まで進学しました。その途中で所属学科で成績首位を獲得しています。研究をしていると、物事をうまく進めるにはどうしたらいいかを考える日々となります。こういった日々から見出した、有効な方法をお伝えしたいと思います。

 悩みを抱えている人にとって、理解しやすく実践できる解決策を伝えることが重要です。本記事では、物事の進め方に関して、悩みを持つ人に向けて、問題点を明確化する方法や解決策を見つけるためのアプローチを提案します。実践的なアドバイスを届ける本記事は必読です。

学校教育がもたらす弊害

 日本の学校教育は高水準にありますがが、答えが与えられた課題を解くことに特化している傾向があります。いわゆる、既存に解決された事柄を学び、そしてその例題を解く教育です。この教育では、型を学ぶことによってどんどん知識を蓄えることが出来ます。しかし、生徒が問題(文)を考える機会はそうそうありません。そのため、問題を見つけたり、特定したりする経験を積まぬまま、社会に進出することになります。

 社会では答えのない課題に取り組む必要があり、その点で多くの人が苦戦しています。

例えば、
・ある製品の売り上げを上げるにはどうすれば良いか
・ある製品の性能を上げるにはどうすれば良いか
・社員の業務効率を上げるにはどうすればいいのか
・新規市場開拓するにはどのような取り組みが必要か

などなど、Web上には沢山の失敗談から成功談があり、どれを信じればよいのか分かりません。

こういった目標を達成していくためには、問題を特定し、その解決策を提案実行していく必要があります。学校では、問題を特定する教育がほとんどされないために、社会で苦戦する人が多いのが現状です。

優れた研究者の研究の進め方

 ここでは、理系の実験をイメージしていただければと思います。白衣を着て、ガラスの容器に色のついた液体を混ぜて、何かを作っていく、そのようなモノづくりの研究です。

 研究を始める前に研究テーマを設定するわけですが、優れた研究者はこれを設定するのが上手です。現代社会の課題、例えば、地球温暖化や食糧不足問題、少子化、不治の病、快適な社会に実現など、自分が思う「世界がこうあれば良い」という理想を持っています。

 次に、その理想を実現するために、どういった課題を解決すればよいのかを考えます。この時に、既存の製品や取り組み、方法、失敗事例などの情報を集めていき、課題をあぶりだします。そして、最も影響の高そうな課題を特定します。

 そして、その課題解決に必要な解決策を考えていきます。例えば、人類や生物、地球の存続のために地球温暖化を抑制したいという理想を掲げ、二酸化炭素の排出が課題であり、最も影響の高いものであると特定したとします。この次のステップとして、二酸化炭素を削減する取り組みを考えます。すでに無数の取り組みがされていると思いますが、自分が最も有効であると考えた手法・策をとります。例えば、
・二酸化炭素を回収する塩基性溶液装置を作って、地球外に排出する
・二酸化炭素を吸って酸素を吐くことだけを行う植物を作る
・地球上の工業製品の効率稼働により二酸化炭素排出量を削減する
などです。このようなところまで落とし込めたら、実際に研究方法を立案して、実験と修正を繰り返して、理想の実現を果たすべき日々研究に打ち込みます。

 私自身も大学の研究室に入ってからはこのような研究活動に日々打ち込んでいました。そして、社会に進出し、仕事に取り組む中で見出した、物事を進めるノウハウを単純化してお伝えいたします。

物事を進めるノウハウ

①目標の設定および再確認
これから自分が何を成し遂げたいのかを明確化する必要があります。仕事だと、取り組むべき仕事の大枠は与えられている場合が多いのではないでしょうか。根幹にあるのは企業収益を増やすための事業の拡大や利益増収です。そこから、各部署にテーマが分配されていきます。テーマ例としては、製品の性能アップや新製品開発、既存製品の売り上げアップ、新規顧客の獲得などです。このように自分の達成すべき目標を明確化することで、次へのステップへと進むことが出来ます。

②課題の特定
ここでは、①を達成するために、課題となっている事柄を特定していきます。まずは、考えうるすべての事柄を抽出するのが良いと思います。いわゆるブレーンストーミングや複数人でのディスカッション、フィッシュボーンを利用すると効果的です。そして、その中で、順位付けをしていきます。最も影響の高そうなものから番号付けをしていくことで、整理された要因チャートが出来上がります。例えば、既存製品の売り上げアップを目標とする場合、②を実践すると
1 既存製品のコストダウン
2 既存製品のPR活動(使用例紹介およびデモとしての貸出)
3 既存製品の新規販売国を見つける
4 既存製品の新規用途を見つける


などです。実際に取り組むまでは、何が実際に有効なのか判断不可であるため、自分の仮説や拾える情報から有効度の評価を行います。この段階で複数の課題を出して番号付けしておけば、最初に試したものが駄目であってもすぐに、次の課題に取り組むことが出来ます。

③圧倒的な実行
②が出来てしまえば、あとは、実行するだけです。可能な限り早急に試して結果を収集し、有効な課題であったのかどうか判断します。ある程度進めば、有効性を判断できるので、効果なしの場合は、次の課題解決に取り組んでいきます。

④軌道修正
①~③で目標達成には多く近づけますが、一度取り組んだ課題はなかなか引けないものです。効果的かどうかは、ある程度試してから他者とディスカッションすることで、客観的に判断できます。自分の視野のみに陥らないように行動していくことが重要です。

以上ノウハウで、物事を進めるノウハウは以上となります。


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