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BYDの躍進は必要悪だった!?トヨタがEVに踏み切る理由

「EV25年に60万台 トヨタ、生産計画を通知」と題した記事を見ると、電気自動車を私たちが思っているよりも早く普及させようという流れがみえます。

トヨタの22年販売はたったの2万4千台でした。それが23年の生産を15万台の約6倍に増やしています。

24年見通しが19万台でその3倍の60万台を25年に生産する計画だからです。

その理由は社長の変更とBYDの躍進の2つです。トヨタ社長が今年の3月に佐藤恒治さんに代わって方針転換ができるきっかけとなりました。

なかなか行きたくてもいけないもどかしさを持って苦しんでいたであろう豊田章男現会長も、良い引き継ぎになれたということです。

次にBYDの躍進です。数日前の記事で補助金を使って300万円をきるというかなり衝撃的な電気自動車を日本で発売すると表明しました。

この影響は車業界にかなり影響があったと思います。何とかしないとEUの二の舞になってしまう・・

EUは中国EV勢の躍進がきついので、中国側に調査を求めていますが、もちろん、中国側は反発しています。

おそらく、求めたという行為だけにとどめる可能性が高いです。というのも、中国は電気自動車の電池需要を握っているからです。

資源を持つ国が強い。脅威だから、分断するということができないもどかしさはどの国も持っているでしょう。

しかし、ロシアとウクライナの紛争で世界中の供給網が途絶えたことを考えると、台湾有事が起きた時にどれほどの経済損失になるのか気が遠くなります。

そこで、日本はカナダと提携しました。
「カナダと電池供給網 合意」の記事です。

この電池供給網で中国だけに依存しないというリスク低減と、実現すればアメリカでのEV販売が税優遇されるという二重の効果が望めます。

ここにトヨタ自動車系のプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)も関わっているため、トヨタのEV戦略にも影響が出てくるでしょう。

また、「EV25年に60万台」の記事に戻りますが、販売が自社生産に限らないOEM(相手先ブランドによる生産)を足すと、80万台前後になるのでは、と書かれています。

私たちの感覚ではまだまだというのが普通です。それだとEVを作っている側だと「まだ売れない」未来の車を作っていることになります。

その意識の変換を与えてくれないと踏み込めない部分はあるでしょう。だから、温暖化と言われても・・になっていまいます。

その点でいえばBYDの躍進はある意味、必要悪ともとれる動向かもしれません。
#電気自動車 #EV
#トヨタ #カナダ

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