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【Obsidian最適化の旅 #11】ノートの分類方法を探して

どうも。趣味でObsidianを使っている者です。

このnoteを含む一連の記事は、私が新しいVaultに求めるものを明確にし、Obsidianの機能を改めて深掘りした上で、私のためだけに存在するObsidian環境を作り上げるまでの旅の記録になります。

本記事は第11弾です。興味のある方はこちらもあわせてお読みください。

前回まではObsidianで環境を再構築するにあたって、改めて各機能の持つ特徴について深掘りしました。

今回は実際にどんなノート分類が使われているのかを調査した結果を綴っていきたいと思います。
どうぞお付き合いください。


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さまざまな分類事例

メジャーどころ(と思われる)ノート分類を以下に簡単に解説していきます。

解像度が足りない部分があるかもしれません。
気になるところはぜひ追加で掘り下げてみてください。

1. Zettelkasten

Zettelkastenでのノートの分類については以下の2つが詳しいです。
あるいはもうChatGPTなどのテキスト生成AIに手ほどきを受けてもいいと思います。

ちゃんと回答が返ってくる程度にはメジャーな手法です。

Fleeting Note

一時的なノート。
後で清書・抜粋することを前提として、とりあえずメモとして残すために殴り書きするためのノート。

Literature Note

文献ノート。
書籍などの情報だけでなく、そこからどんな情報を得たかなど要約を残しておくもの。

Permanent Note

永久保存版のノート。アップデートはしてもよい。

Structure Note(Topic Note, Index Note)

MOC(Map of Content)と同義の認識。
関連するノートを一枚のノート上に載せることでノート間を移動しやすくなるだけでなく、新しいまとまりが見えたりして理解が促進されたりもする。

ユースケースを考える

Fleeting ⇔ Permanent の切り替えがいまいちしっくり来ていません。定義が難しいです。

個人的にはジャーナル(デイリーやウィークリーノート)上に殴り書きして、いつか単体でメモになりそうなものに #fleet 等タグ付けして後日確認できるようにしておく運用がしっくり来ます。

Permanent Noteは修正・拡張前提であればなおさら、単体のノートは全部Permanentとして良いのでは?と思っています。

これはノート作成のタイミングでタイトルをつけることが多いObsidian特有のことなのかもしれません。

紙運用の場合であれば確かに、タイトルほったらかしで疑問だけ書き出しておく、みたいな運用もありえると思いました。

あとはMOCとノート間のリンクさえあればどのノートへも自由に移動できる。はず。です。

2. Heptabase

PKMツールとしてのニューカマー「Heptabase」。
その(ノート)分類思想も参考になりそうです。

Journal

Zettelkastenで言うところの「Fleeting」な情報を書き留める場所です。
デイリーノートが格納されています。

Heptabaseの運用方法の一つとして、デイリーノートにとりあえずメモして後で単体のカードとして完成させたり、ホワイトボード上に落としたり、といった手順が提案されています。

Map

ホワイトボード型のMOCです。
Heptabaseのメイン機能であるホワイトボードをMapとしてまとめています。

Obsidian的にはMOCをまとめているフォルダか、あるいはホームページを作って運用している感じ。

Card Library

Heptabaseでは作成されたカードはすべて一つのフォルダに格納されます。
アクセス性を高める方法としてはタグやホワイトボードでのフィルターを用います。

Tag

HeptabaseではTagにも属性(プロパティのようなもの)を付与できます。
Obsidian的にはテンプレートにプロパティを載せて使用し、Dataviewで一覧をテーブル表示、といった印象が近いです。

ユースケースを考える

Heptabaseではフォルダ分類は上記の通りですが、ノートへのアクセスの仕方(≒分類)としてMap(およびホワイトボード)とTagが用意されています。

これをObsidianに置き換えると、MOCとプロパティになるでしょうか。
(HeptabaseのTagとObsidianのTagとでは少し仕様が異なります。)

ほぼZettelkastenだなぁと思いつつ。

Heptabaseについては以下の記事で画像付きで詳しめに語っています。
興味のある方はこちらの記事もぜひ読んでみてください。

3. PARA

下の書籍では「PARA」という分類手法が提案されています。

Projects

今まさに取り組んでいること。終りがある案件。
わかりやすい。

Areas

明確な終わりがないが、自分の責任範囲にあること。健康とか家計管理とか、仕事で言えば特定の製品に関する知識とか。

プロジェクトとの分け方が個人的にとても刺さった部分です。

Resources

関心事や将来プロジェクト化しそうなテーマに関する情報を貯める場所。

Archives

完了した案件はフォルダごと”冷凍保存”する、という思想です。
PARAはフォルダ運用を想定しており、アーカイブしていかないとProjectフォルダ内がカオスになっていくためです。

ユースケースを考える

個人的には明快で良いと思った手法です。
本書の内容そのまま、基本的にはフォルダ運用できると思います。

一方でMOCを好きになってしまうとフォルダと重複してきます。
ので私はフォルダ運用自体はやめました。

しかしProject/Area/Resourceという分類自体はホームページ上で生きています。

4. LATCH

日常的に使うノート、というよりは特殊な用途向けかもしれませんが、こんな手法もありました。

Location

場所情報。ゲームや小説のプロットでは舞台ごとの出来事を管理するのに使いそうです。

他にもノマドワーカーで各地を転々とする人や旅行ブログを運営するような人にとっても良さそうな分類でしょうか。

Alphabet

フォルダ内のフォルダやノートはアルファベット順に並ぶことを意識した命名およびアプローチをしましょう、というものです。

Time

デイリーノートにリンクしたり、プロパティに日付を残したりすることで時系列で振り返ることが可能になります。

具体的な用途ですか?わかりません。

Category

”MOCせよ” とのことです。
関連ノートが集まることで一つのカテゴリとして出来上がっていく、ボトムアップのイメージです。

Hierarchy

”リンクせよ” とのことです。
MOCを除くノート間のリンクの多くはノートが親子関係になることが多いと思います。こういった階層構造は物事の理解に役立ちます。

ユースケースを考える

ノートの後半、少し雑になってきた勘が否めませんが頑張ります。

まとめてみると、手法というよりはルールや提案、といった印象でしょうか。
LATCHに関しては一セットでなくとも、必要なものだけ取り入れる、といったことが可能そうです。

分類はフォルダかタグかプロパティか

さまざまな分類事例を上で紹介しましたが、じゃあこれらをどれで分類するのか、というのが次の問題になります。

この分類問題について考察したのが下の記事になります。
思考の過程をわりと残してあるのでObsidianの運用方法に興味がある方は楽しめる記事だと思います。

で、私の現在の運用方法はこれらに大いに影響を受けています。簡単にですが以下に紹介させていただきます。

フォルダはZettelkasten×Heptabase

細かくフォルダ分けしても満足感はあれどメリットはないなと感じたので、フォルダ管理は最小限にしています。

  • Attachments ・・・ 貼り付け画像等が格納される。

  • Journal ・・・ デイリー/ウィークリー/マンスリー/イヤリーノートを格納。

  • Maps ・・・ MOCを入れている場所。要らないかもしれない。

  • Notes ・・・ 全ノートを階層なく格納。

  • Resources ・・・ 参考資料は一応Zettelkastenに則って分けています。

  • Templates ・・・ テンプレートフォルダ。

新しく作られたノートはどのフォルダにも入らず裸で置いてある状態になります。リンクしてあるかを確認してからNotesフォルダに格納して作業は完了です。

これで今のところは困っていません。

MOC×PARA運用

新VaultになってからMOC大好きっ子になりました。
PARAの分類は個人的にかなりしっくり来たので、ホームページを作成してMOC的にPARAを使用しています。

ガッツリ製品名等入っているので画像はお出しできませんが・・・!

次回予告

次回こそはプロジェクトマネジメントについて踏み込んでいきたいと思います。

乞うご期待。

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