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人生で一番努力した時の事

私が大学で会計を専攻に選んだ時、よし、これなら私にも出来る。これで食べていこう。と腹で決心しました。勉強嫌いな私はなんとかギリギリ卒業して、ご縁のあった会計事務所で「なんでこんなGPA低いの?」と言われながらも即決でオファーをいただき、面接のその場でお世話になることを決めました。何も分からなくて何も出来ない状態でも雇ってもらい、とてもありがたかったです。小さい会計事務所で、社長を入れて4人しかその当時はいませんでした。とても忙しい職場だったので、あまり質問とかは出来ない環境だったので、暇を見ては自分なりに試行錯誤して、パズルみたいに正解を見つけていました。仕事内容は好きな分野なので苦ではなかったですが、最初の一年は分からないことを分かるふりをしてびくびくしながら仕事していたので、毎日沢山怒られながらも「2年もすれば絶対に私はこれをマスターできる」と言い聞かせながら学んでいました。まだ何も出来ない私だったので、「とりあず最初の一年は私に出来ることを100%やろう」と心に決めて、朝一番に会社に来て、みんなの鉛筆を削り、洗い物をして、コーヒーを作って、植物に水を上げて、出社してきた先輩たちにコーヒーを出す。というルーティーンを続けていました。お給料を出してもらっている以上、せめて私に出来ることはやろうと思っていたので、全くそれは苦ではなかったです。元々おっちょこちょいな私は、時々あり得ないミスをしては怒られたり無視されたりされてましたが、呪文のように「2年もすれば絶対に私はこれをマスターできる」と心で唱えていました。人生でこんなに努力したことはないなぁと今でも思います。でも、本当に2年後にはマスターしてました。お客様たちからも信頼されて、そこの職場を辞めることになったときは、上司2人に大号泣されて私も大号泣して盛大な送別会を開いてもらいました。会社も私が辞めるころには成長して、従業員の数も6人に増えていました。お客様からも演歌歌手がステージで貰うみたいな花束を貰って、引き留められながらも辞める形になって、本当に今までの努力が報われたと思いました。この経験は私にとって、ものすごい自信につながりました。ここでここまでやれたなら、どこに行ってもどんな上司でも絶対にやっていけるというくらいの自信がつきました。正に無敵。社長とも対等に正面切って怒鳴り合いの喧嘩をしたこともありました。

やはりこの約4年間の激務と莫大なストレスのせいで体と精神にかなりのダメージがあったので、やめて直ぐは楽めな会計の仕事で体をいたわりながら、ゆっくり次の仕事を探していたところ、なんと今まで夢と思っていた公務員試験に、勉強もしないで4位で合格。そこの会計事務所を辞めてから1年も経たないうちに採用が決まり、その時は一人でシクシク泣きました。本当に、今まで努力してきて良かったと。

努力は必ず報われます。その努力は自分にだけ分かっていればいいと思っていても、みんな貴方が努力していたことは伝わっています。みんななぜか知っているんです。だから、貴方がどれだけ努力してるかなんて、誰にも何も言わなくてもいいんです。お天道様はいつも見ています☀️


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