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10.今後への思い:全員死亡率100%

乳がんの治療が薬を1日1錠服むだけになっても、まだ長く経過観察期間が続きます。
検査が近づくにつれ不安は増します。スマホで悪い結果を検索してしまう不毛な時間の多いこと、そのたびにスマホのせいにしたり、自分の意志の弱さを悔やみます。
癌と告知されたとき、2年後の今、定期検査と毎日の服薬以外は前と変わらず生活なのに、前のような「普通」に戻り切れないです。健康な人と私の間にはどうしても隔たりがあるような気がしてなりません。

家族とは、病気ネタを笑いにしたりできています。
でも、友達や職場の人には、そうはできないんですよね。
私が病気のことを明るく言うと、悩んでいないと思うみたいで、ずけずけ言われてしまってまた傷つくんです。
一部のSNSではとっても前向きな患者の方がいらして、勇気をもらっています。私は顔出しをして全てをさらけだす勇気はないことがわかりました。
癌と言われても言っても何ら変わらない社会になってほしいものです。

どんな道を選ぼうと自分で選んだ道に悔いはありません。これは病気に限らず、自分の人生で共通していることです。
私が癌と伝えてた時に他人事と思った方に言いたい、あなたも私もいつかは死ぬ。

私が死んでも、幸い、子は成人していますので、彼らは自分たちで生きていくでしょう。
自分の両親を残すことになるのは、避けたいと思っています。
ここまで書くと、暗いイメージになりますが、
人生誰もが死亡率100%、限られた時間なんです。
私が癌と聞いて、え?みたいな顔するあなた、あなたは死なないと思っているの?あなたも死にますよ
毎日私は家族と普通に過ごしています。これ以上の幸せはありません。
小さな葛藤を抱えていますが、にっこり笑って暮らしていきたいと思っています。


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