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どうなっちゃうのウクライナ~海の向こうの友人に思いを馳せて~

突然ですが皆さんに質問です。

サポーターをやっていて良かったことはなんですか?

ぼくはサッカー観戦という趣味を得たことによって世界が大きく広がりました。47都道府県全てに足を運んだことも、全国各地にかけがえのない友人ができたことも、みんなサッカーが紡いでくれたかけがえのない縁です。OWL magazineの同僚ライターのみなさまも、こうしてぼくの文章を読んでいただいているみなさまも、サッカーがなければ一生交わることはなかったかもしれませんね。

そしてこの縁は日本国内だけにとどまりません。学生時代はサッカーを共通言語にして、ぼくの通っていた大学に来ていた外国人留学生たちとも仲良くなることができました。

モスクワ出身の名古屋グランパスサポーター。ウクライナ人の東京ヴェルディサポーター。初めて酒を飲み交わしたときにJリーグのサポーターであることをカミングアウトされたときはとても驚きましたね。

当時ぼくはアルディージャのJ2優勝記念スマホケースを使用していたのですが、ゼミ終わりの歓迎会で2人ともそれに食いついてきたのです。まさか遠く東ヨーロッパまでアルディージャの名前が轟いているとは。

彼らはほどなくしてそれぞれの母国へと帰ってしまいましたが、今でもときどきネットでのやり取りは行っています。どうやらあちらにもJリーグの試合を放送しているサービスがあるようで、今でもJリーグの試合は視聴しているそうです。

ぼくはロシアにもウクライナにも行ったことがありません。しかしこのような繋がりを持てたことによって、ロシアもウクライナもぼくにとって全く無関係の土地というわけではなくなりました。

ぼくがサポーターをやっていて最も良かったことは、自分と関係のある土地が増えて世界が広がったことなんだろうと改めて思います。

どうなっちゃうのウクライナ

だからこそ、今のロシアとウクライナを巡るさまざまな報道も他人事とは思えないのです。

ウクライナ情勢が緊迫していますね。連日報道されているため、ニュースなどでご覧になっている方も多いことでしょう。

世界的には北朝鮮の問題よりもよっぽど大きな話題になっているのですが、ウクライナは日本から遠く離れた国であり、馴染みがあるという方はあまり多くはないでしょう。今回報道されている問題が具体的にどういったことなのかよく分からないという方も多いのではないかと思います。

そこで今回は大宮けんがこの問題を分かりやすく解説していきたいと思います。

以前も書きましたが、外交はものすごく高度な知能を必要とする戦略ゲーム。いかに自軍のポテンシャルを最大化し、相手方のポテンシャルを最小化していくかというせめぎ合いの連続こそが外交の本質です。自分たちの強み・弱みと相手方の事情の双方を把握することによって、初めて勝ち筋が見えてきます。

なぜ今なのか

まずはじめに理解しておかなければいけないのは、なぜロシアは今動いているのかということです。

ここからは、有料公開にさせていただきます。旅とサッカーを紡ぐWebマガジン・OWL magazineでは毎月700円(税込)で個性あふれる執筆陣による記事を毎日読むことができます。2019年2月以降のバックナンバーも含め、基本的に全ての記事が読み放題で楽しめます。この機会に是非ご登録ください!

①国際的な「脱炭素」の流れ

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サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

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