マットン

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最近の記事

天からの試練

 最近の私はどうかしていた。いや、これが平常運転なのかもしれないが。すごく気分が落ち込んでいた。休日も遅くまで起きられない。どうにかしなければ、と焦り始めていた時にふと部屋に置いてある物が目にとまった。 私には乗り越えるべき試練が残っていたのだ。  それは友人が誕生日プレゼントとしてくれた物だ。その友人は「それを使ってこそ見えてくる景色があるはずだ。その後に感想を聞かせてくれ」と言葉を残してその日は去っていった。カバンの中に残ったモノは、落ち込んで立ち止まっている私に対し

    • 川越汁

      川越汁というものがある。 小江戸川越の地元特産品で作った味噌汁というか豚汁というかの様なものだ、と思う。 小江戸川越ハーフマラソンに参加した際にいただける事でランナーにはお馴染みだ。 11月終盤に開催されるこの大会。気温の低い中、長い距離を走り、満足のいくタイムも出せなかった僕には身にも心にもしみわたる。神の恵みと言ってしまったら過言だろうか。 しかし、この川越汁。このマラソン大会でしか食べた(飲んだ?)ことがない。他にどこに行けば食べられるのだろう。また、レシピは? 全

      • レビュー

        36歳男、セクキャバに行った。 その子に会ったのは3度目である。フリーで行った時に場内指名して、本指名の2度目。 まだ緊張する。 この感情は何だろう。そういう所に行く後ろめたさからくるのか、安くないお金が溶けていく事に対して覚悟が足りないのか、いろいろな感情が混ざり合っている。単純に女慣れしていないだけかもしれない。 その子は自称18歳らしいが、どう転んでも僕よりだいぶ若いのは確実だ。進化心理学的には男が若い女子を好きになるのは当然らしい、と自分を正当化する。 「36に

        • 君の好きなこと

          例えば、バスケ好きの人がサッカーの試合観戦に誘われて観に行っても楽しめると思うんだ。 そして、 「今日どうだった?」と聞かれれば 「楽しかった」と答えると思うんだ。 でも、 「来週も試合あるから行こう」 は違うと思うんだ。 楽しかったのは事実だけど、自分には他にも楽しい事があるんだ。 そんな、心理学的な何かの    「一貫性」 とか営業的な何かの    「フット・イン・ザ・ドア」 をしてこないで欲しいのだ。 それをされると、1回もサッカー

          他人への紹介

           アメトーークの「ひとり飯芸人」で、ぼる塾の田辺さんが美味しいご飯屋さんを聞かれたときに困ると言っていた。その人の好みとか、その時のその人のお腹の好き具合で紹介するお店が変わってしまうということだ。  そういえば、「ゆる言語学ラジオ」の水野さんもファンの人にオススメの本を聞かれても答えられないって言ってたな。その人の読書レベルとか好みを考えると、答えられないって。 きっと田辺さんは「ゆる言語学ラジオ」リスナーであろう。 お二人とも相手の気持ちを考えられる素晴らしい人格の持

          他人への紹介

          食べ物の科学

          ワタクシゴトではありますが、 「美味しいものを食べて幸せな気分になりたい」 という欲求が低いのであります。 美味しいものを食べて「幸せな気分」は、味わえるのです。 ただ、うまい飯屋行きたい! とか、沈んだからうまい飯食べに行こう!  とかがないのです。 だから、1人で外出した時なんかは食べたいと思うモノが少なくて餓死寸前なのです。 結局コンビニの「コロッケパン」とかで延命するのです。「コロッケパン」は命の恩人であります。 友人との集まった際の飯屋決めで 「どこでもいい

          食べ物の科学

          それぞれの報酬

          2800円くらいする本を読んだ。 「プランタ・サピエンス」って本 エンドウマメは「パブロフの条件づけ」のような反応をするらしい。 風を送ったあとに光合成の材料になる光を当てると、風が来る方に茎を伸ばすようになる みたいな話(曖昧な理解) 風 と いい気分(光)を関連づけしている。 植物も気持ちいい事に反応して行動してしまうのだ。 カワイイではないか。かわいい文化である。きゃりーぱみゅぱみゅである。 人間も習慣づけをするのに報酬を使うのはいいらしい。 勉強をした後にチョコレ

          それぞれの報酬

          美術鑑賞初学者

           絵画とか芸術作品を見るときは、思った事を言語化しながら観るといいらしい。  マティス展に行ってきました。 「めっちゃ人多いな」 「マティス意外とイケメンじゃね」 「静物画、セザンヌに見えがち」 「鉛筆の下書きみたいなやつ、高いのかなあ」 「皆んなヌード描くのな」 「普通に描いたら上手いじゃん」 「あ!よく本に載ってる絵と似た感じのヤツあった」 「全然関係無いけどブレット・ファーヴ」 「このAragonってタイトルいいな」 「マティス氏、二の腕フェチじゃね?」 「めっちゃ

          美術鑑賞初学者

          書く習慣

          『書く習慣』という本を読んだ。基本的には『自由に書いていい』、『上手に書かなくていい』という様な主張だ(と思う)。文章を書く事に対して優しく背中を押してくれる本だ。 たまにテクニック的な事も書いてあって『自由じゃないじゃん』とモヤモヤしたが、そこは考えないようにした。人間は自分に都合良く解釈するのである。というか、自分に都合良く解釈するのは私である。よって私は人間である(?)  書いていて気づいたが都合良く解釈する私は意外とポジティブな側面もあるらしい。ど内向型弱気ネガティ

          書く習慣

          人生の楽しみ

           私の友人EZはストライクゾーンが広い。むしろ敢えて厳しめのコースを求めている様にさえ私には見える。EZの最近のブームは『あざとさ』らしい。私には理解出来なかった。『あざとい』に無意識に引っ掛かるのは分かるが、自分から求めているのである。  ある日、私はEZとベルーナドームにプロ野球の西武ライオンズVS日本ハムファイターズの試合を観に行った。    私は野球ド素人であるが、昨シーズンのキツネダンスのブームに乗っかり札幌ドームまでプロ野球の試合を観に行った。いや、キツネダンス

          人生の楽しみ