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11月10日㈮公開!映画『正欲』の原作 朝井リョウ著 「多様性」に一石を投じる作品

まとも。普通。一般的。常識的。自分はそちら側にいると思っている人はどうして、対岸にいると判断した人の生きる道を狭めようとするのだろうか。

『正欲』朝井リョウ著より引用

この作品は2023年11月10日㈮より、全国ロードショーとなる映画の原作です。2022年本屋大賞ノミネートをはじめ、数々のタイトルを受賞しています。1年くらい前にこの作品と出会い、ずっと脳裏に焼きついていました。

「本当の意味で多様性とは?」

皆さんは「多様性」をどのように理解していますか?

『正欲』というタイトルから、まさか「多様性」につながるとは……です。

学校、職場、家庭などのありふれた日常で、もしかしたら「そんなことが起こっているの」「あの人は、そんなふうに感じているの」と、ハッと気付かされます。

誰しも大なり小なり、さまざまな不安を抱えていますよね。他人にはわからない、理解してもらえないけども不安を抱えながら、社会のなかでどう安心して生きていくのかが、人生の永遠のテーマともいえます。

そして人は一人では生きられないもの現実です。ならばと、人との、社会との繋がりの意味も問われる作品です。

SDGsや多様性を推進している方や、法律関係のお仕事に携わっている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。また人には言えない秘密に苦しんでいる方が、救われる一冊かもしれません。

映画では、稲垣吾郎さんと新垣結衣さんが主演を演じます。第36回東京国際映画祭コンペティション部門へ、正式出品もされました。主題歌は、Vaundyの『呼吸のように』。少しでも読んでみたいと思われたら、ぜひ映画を観る前がおすすめです。


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