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学校で勉強して何を身につけるのか

長年の論争に終止符を打つ

高校までの教科学習で何を身に付けるのか、これはしばしば論争の種となるところです。
子どもからも「どうして勉強しないといけないの?」と訊かれたことのある人は少なくないと思います。
そして、これに対して明確な答えを持ち合わせている人はそう多くないでしょう。
しかし、実はこの答えは東京大学のホームページに書かれているのです。

まずは読んでみてほしい東大のホームページ

該当するホームページはこちらです。

各教科ごとに、身につけてほしい力と、その目的が書いてあります。
日々の生活をとおして培われるものだと言及されている分野もありますが、概ね学校での教科学習で身につけたいことはこういうことなのだ、と明確に示されています。

東大生を目指すわけではなくても

東大のホームページなので、当然「東京大学を志望する皆さんには…」という前書きで始まります。
個人によってレベルの差はあるかもしれません。
しかし、中身を読んでいくと、日本の学校教育の教科学習の中で獲得してほしい力が何なのか、ということについて書かれているように思いました。

各教科ごとに目的と身につけたい力が明示されている

例えば、国語で身につけてほしい力としては、以下の2点が挙げられています。

1) 文章を筋道立てて読みとる読解力

2) それを正しく明確な日本語によって表す表現力

東京大学ホームページ「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」

国語は、研究の基盤であることは言わずもがなです。
しかし、ここではそれだけにとどまらず国語で古典を学ぶ理由にも言及されています。
その理由についてはこのように書かれています。

日本文化の歴史的形成への自覚を促し、真の教養を涵養するには古典が不可欠であると考えるからです。

東京大学ホームページ「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」

正直に言うと、私にとってはまだこれを読んでもピンとくるものではないのですが、こうして古典を学ぶ意義を考えたことや教えられたことはなかったので、こういう考え方があるのか、ということには純粋に新鮮な驚きを覚えました。

こんな感じで、「地理歴史・公民」「数学」「理科」「外国語」について続いていきます。
読めば読むほどどれもこれも、東大生だからといって特別な力ではないような気がします。

もっと早く知りたかった

こんな風にそれぞれの教科について、学ぶ目的が広く社会で共有されていれば、学ぶ人の姿勢はもっと変わってくるのではないのでしょうか。
私自身ももっと早く知っていたかったし、このページを読んだときに知りたかったのはこのことだ!と強く思いました。
これを知っていれば私の学びももっと深まったかもしれないし、今よりもっと早く知ることができれば学び直すことに躊躇はなかったかもしれません。

少なくとも、自分の子どもに「何で〇〇を勉強しないといけないの?」と言われたときにどう答えるのか、その材料の一つとして、これらのことは覚えておきたいと思います。

身につけたいのは、表現力、思考力、理解力

私たちはなぜ勉強するのか。
その答えに値することが、日本の最高学府のホームページに載っています。
最終的には身につけたいのは、表現する力、思考する力、理解する力につきるのでしょうが、それぞれの教科によるアプローチでいろいろな角度からこれらの力を養うことが求められています。

「なぜ勉強しないといけないのか」という疑問を解消しませんか

一度は疑問に思ったことがあると思います。
「なぜ勉強しないといけないのか」
その疑問を解消するために、ぜひ東京大学のホームページを開いてみてください。
読んでみたら、目から鱗が落ちるかもしれませんよ。

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