「ようちえんにいきたくない!!」発表会の日に泣く息子と、その後。
最近の息子は、幼稚園に行きたくないと泣くことから朝が始まる。
それでも、遊びながら、またはYouTubeを見せながら着替えられていた。
しかし、今日はすべて拒否。
こんなふうに泣かれると、母であっても私は無力だ。
うまく言語化できず、悲しみに暮れる息子を抱きしめることしかできない。
息子は足を折り畳み、背中を丸めて、まるで赤ちゃんのように私の腕に収まっている。
「◯◯くん!大きくなったね〜
◯◯くんが赤ちゃんのときは、ママの腕の中にすっぽり入っていたのに、ほら足が出てるよ」
そんな言葉を、息子に伝えた。
すると、クスクスと息子が笑う。
一生懸命に足を縮めようとするけど、私の腕からはみ出ている。
私の首や腕に絡みついて泣いていた息子も、次第に笑ってくれた。
今日はしっかり受け止めてケアしたのには、訳がある。それは、今日の発表会に参加してほしかったから。
園からは制服で来るように言われたけど、もういいや。私服で登園することに決めて、連絡帳に詫びの言葉を添えた。
私服に着替えた息子は、今度は車で行くとごねる。
いつもは自転車で行くけど、車がいいと譲らない息子に、柔軟に対応する夫。
夫も私と同じで、息子の気持ちを尊重してくれている。こうやって、私たちは家族になっていくんだ。ありがとう。
***
午前10時。
すでに始まっている発表会の会場に、小走りで入る。
そして、息子の姿を探す。
すると、先生に抱っこされて参加しているではないか!ネコの被り物をして、きちんと制服に着替えていた。
息子は先生の話し声を聞いて、物を運んだり、物を乗せたり、きちんと動いている。後で、抱っこしていた先生に聞いたところ、息子が自発的に参加したみたい。
実は、会場に行くまで、息子は参加できてないと思っていた。だから、参加していて正直、驚いた。
信じてるつもりだったけど、いつも想像とは違う現実を受け入れなければならず、私もつらかった。だから、「どうせできないだろう」と無意識に自分を防御していた。
ごめんよ。
1番に信じてあげたかったのに、ママは自分を優先してしまったよ……。
発表会が終わると、担任の先生がお礼の言葉を話し始めた。緊張の糸が切れたのか、途中から涙ながらに伝えてくれた。
それを見たら、私も堰を切ったように涙が止まらなかった。
息子、よくやったね。
ステキな姿を見せてくれて、ありがとう。
今日は、息子にたくさんたくさん「ありがとう」を伝えよう。
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