若い頃の徳山禅師は金剛経の学僧でした。南方の経文にないことを語る禅宗という邪宗を退治してやろうと山のような注釈書を抱えて洞庭湖の辺の町までやって来ました。ところが茶店のお婆さんに金剛経のことを聞かれても答えられない己れを恥じて山のような書を焼き捨てたそうです。書に真実はないのです

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