長野県人は理屈っぽい、果たしてそうだろうか?
春一番が吹きすさぶ、田んぼ道からの緊急レポートである。
いつまでも薄ら寒い長野県である。
しかしだ。
長野県においては、自然よりも、人のほうが厳しい。
長野県への移住を考えているあなたは、そういう現状を知って、今すぐにでも考え直してもらいたい。
まず、あなたの認識を確めたい。
長野県人は頭がガッチガッチで、クドクドと理屈っぽいと思ってないだろうか?
長野県人はやることなすこと面白くもなく、話すことだって大して面白くない人達ばかりだと思ってないだろうか?
長野県人は真面目だと言われながらも、実のところはむっつりスケベばかりだと思ってないだろうか?
うむ。
正解である。
その認識は、寸分たりとも間違ってない。
なんでわかってる…?
とのとおりだよ…
逆にいえばだ、逆にいう必要もないが、そこまで長野県人のことがわかっていながらの移住であれば、もう、考え直させる余地はないのかもしれない。
私のレポートが遅かった。
自責の念に堪えない。
しかし、あと1点。
まさかとは思うが、確めさせてもらいたい。
あなたは、池上彰のテレビ番組を見るだろうか?
面白く見ているだろうか?
なるほど。
そうであるなら、この際、はっきりいおう。
あなたね!
もう手遅れだ!
思いっきり手遅れな人だ!
いきなり語気が荒くなってしまった。
唐突だったのを、お許しいただきたい。
意味をとり間違えないでほしい。
移住は止めはしないし、池上彰先生にも非はない。
ただ、あなたみたいな手遅れな人は、長野県以外に移住したらうまくやっていけないと心配しているのだ。
平野が広がる地域に移住しても浮くだろうし、暖かい地域に移住しても馴染めないだろうし、海がある地域でも爪弾きになるだろう。
あなたみたいな手遅れこそ、長野県に移住するしかない。
この山国でなければならない。
どういうことなのか?
私は、最初に池上彰を見たときから、長野県人臭を感じた。
するとやはり、長野県松本市出身であった。
長野県人には多いタイプだ。
クドクドと理屈っぽい。
引きつった笑いをして真面目に話す。
どうせ、むっつりスケベ。
それが面白いと感じるのは、これはもう、持って生まれたセンスの問題であって、今さら私のレポートなど必要がないということではないのか。
あなたみたいなセンスがない手遅れの移住先は、もはや日本中探しても、いや、世界中探しても長野県しかないといえよう。
はっきりといわれて、あなたは、憤るかもしれない。
それは真実だからだ。
心地がいい噓よりも、残酷な真実だというではないか。
ちなみに。
女性の長野県への移住については、以上の限りではない。
今すぐ大挙して移住すべき、との見解を示す1人でもある。
もし奥様であるなら、家庭を捨ててでも、すぐさま長野県中部の寒村あたりへの移住がよかろう。
いずれにしてもだ。
真実を告げるレポートによって、私の身辺には、さらに一段と危険が迫っている。
予兆がある。
つい2日まえだ。
私は畑でカラスを追い払っていた。
もう、カラスが増えちゃって・・・、いや、そんなカラスはどうもでもいい。
するとだ。
スマホに知らない番号からかかってきてタップすると「中国大使館からのお知らせです」とガイダンスが流れたのだ。
そのまま聞いていると、アニャアニャアニャと甲高い中国語でまくしたてるではないか。
信濃毎日新聞の報道では、同様の詐欺の電話がかかってきているとあるが、この大俵一平に限っては、そんなありふれた電話であるはずがない。
これは、中国当局からの警告である。
中国大使館付の国家保安員からかかってきている。
私のレポートを阻止しようとしているにちがいない。
移住の真実を告発する私の存在が、当局を刺激してしまったのだろう。
まさか、この長野県への移住レポートが、中国にまで波及するとは考えてもいなかった。
どこがどうなって、長野県の移住から中国の圧力になったのか、その闇は今後の調査で判明するだろう。
そう考えてみると、畑の前の道を杖をついてヨボヨボ歩いている近所の87歳も、中国当局の変装だと思われた。
さっそく厳重な監視下におかれたようだ。
しかし、私はどのような圧力にも屈しない。
私の正義は、皆さんと共にある。
引き続き、移住のレポートをしなければならない。
というわけで、ここはひとつ。
もろもろの調査費を、お願いする次第である。
1口500円。
なんなら、ゼロを3つか4つほど、間違えてつけてもらっても全くかまわない。
むしろ間違えてほしい。
それにだ。
誤解がないように申し添えるが、あくまでも調査費である。
春一番が吹いて、かぼちゃの苗の温室棚が倒れてガラスが割れてしまい、明日にでもコメリにいってビニールの温室棚を買おうしている件とは全く無関係である。
とにかくもだ。
長野県に移住するのは、私の独自調査が終了してからでも遅くはない。
レポートの続きを待たれよ。
大俵一平
レポート作成に使わせていただきます。 ありがとうござます。