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J1リーグ第18節 セレッソ大阪 VS 北海道コンサドーレ札幌 マッチレビュー

どうも、おかです。
今節は、様々なバリエーションの4ゴールや試合終盤の鉄壁のディフェンスなど、いろいろなセレッソを見ることが出来たのではないでしょうか。札幌のマンツーマンを崩すプランをセレッソは用意していました。

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第18節のセレッソ

スタメン
https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2023062401/summary?gk=2

セレッソはリーグ戦出場を続けていた奥埜がメンバー外、代わりに加藤が入りました。

開始15秒で見えたセレッソの狙い

札幌はマンツーマンで守備を行います。前半戦のセレッソはそこに苦しんだ部分が多かった印象です。今節は、マンツーマンを逆手に取るような攻略法を編み出したように感じました。

開始15秒

セレッソは後ろから丁寧に繋ぐ場面とロングボールで打開する場面とありました。その中でセレッソはあえて相手の最終ラインと中盤のスペースを空けておく選択肢を取りました。

どのような意味があるのか??
①前線がボールを受けた後に時間的猶予が生まれる
②前線がボールを受けた後は数的同数で攻めることができる(前半20分30秒)
③レオ・加藤がボールを受け、香川・喜田のレイオフの関係性で前向きにアタックできる(うまく決まらなったが前半33分)
レイオフ・・・
縦パス楔(くさび)のパスを受けた選手が、サポートに来た3人目の選手にワンタッチやツータッチで落としのパスを入れることです。
④相手のセカンドボール回収率を下げたり、相手が拾うまでの時間がかけたりできる(セレッソも同様ではあるが)

ボールを収める前提ではあるので、奥埜の代わりが加藤だったのではと考えます。

矢印の重要性

前回対戦で矢印の向きが重要とマッチレビューで書きました。

https://note.com/ooo_waa/n/n45ec3d78d498#97aec463-bd27-429b-ad77-32b2a5e73dda


https://note.com/ooo_waa/n/n45ec3d78d498#97aec463-bd27-429b-ad77-32b2a5e73dda
https://note.com/ooo_waa/n/n45ec3d78d498#97aec463-bd27-429b-ad77-32b2a5e73dda

前回対戦ではマンツーマンを崩すことが出来ず、逃げるような形で前線のレオセアラにロングボールという場面が多く、セカンドボール回収させられる展開でした。

今回のセレッソは前回対戦と別物でした。
矢印の向きに関しての1つ目は・・・

前半20分35秒

前半20分35秒のシーンです。ハンビンからのボールに対して、レオが降りてきてヘディング、その背後を突くように加藤がランニングしました。レオがフリックした形で加藤に繋がりました。その後、加藤のヒールでクルークスにボールが繋がり、決定機を迎えました。

このシーンは関わった選手の矢印の向きが全て異なり、マンツーマンで守る札幌には守りづらく、キーパー目線では複数の選手がいろいろな動きを行うことで何故かゴール前に広大なスペースが出来ている感覚だったかもしれません。

矢印の向きに関しての2つ目は・・・

前半1分35秒(得点シーン)

この得点シーンは如実に現れています。
カピシャーバが降りて受けようとするタイミングでその裏のスペースを加藤が突き、先制点となりました。

レオセアラ
「Q:先制点は、背後に抜けた加藤選手からのパスを決めたが、相手のディフェンスラインの裏を取る形は狙っていた?」

「そうですね。ムツキとプレーするときは、常にお互いの動きを見て、一人が背後に抜けたら、一人が中に入る動きは狙っていたので、今日はいい形でゴールにつながったと思います。勝利につながる先制点を決めることができて良かったです」(https://www.cerezo.jp/matches/result/2023062401/)

選手のコメントからも共通認識としてプレーをしていたと汲み取れます。

配置の関係で迎えるピンチ

基本の形

マッチレビューの序盤で挙げたセレッソの配置には守備の問題点があります。それは、相手が中盤でボールを回収した場合にセレッソと札幌の枚数も同数といった点です。

ルーカスフェルナンデスや金子の突破を止めるのは、1人では容易ではないですし、浅野の裏抜けなどで中盤や最終ラインにギャップ生み出されるため、札幌のショートカウンターがセレッソの守備陣にボディーブローのように効きました。しかし、前線の選手の献身的な戻りで失点を防ぎました。

金子の防ぎ方

前回対戦は金子の武器から失点するシーンもあり、セレッソは金子を如何に止めるかを考えていたのではと思います。

カピシャーバと舩木で守ることを徹底しましたが、ではどのように守るのか?
①カピシャーバと舩木が近い関係性で間を割らせない
②カットインはカピシャーバが防ぐ
③舩木は縦突破に集中できる
④ボランチやFW・鳥海がカバーできる位置に立つ。
⑤仮に上記の選手がカバーすると生まれるギャップは他の人がカバーというローテーションが組み込まれている

サッカーにおいては基本ではありますが、基本を徹底したからこそ失点を防ぐことは出来たのではないかと思います。

舩木が1人で守るシーンも多々ありましたが、食らいついて好き放題やらせない守備も光っていました。

守備時5バックを4バックに可変??

今節の5バックは非常に面白いです。何故なら疑似的に4-4-2になるからです。

後半19分

加藤からヨニッチに代わったことで、セレッソは守備時5-4-1や5-2-3になりました。5-4-1は後ろは固いですが、レオの周りで数的不利となるためそこから前進されるケースは多いです。
セレッソはここをケアする方法を編み出してました。香川がレオの並ぶ形で2トップになり、空いたスペースに鳥海が出ることで前半の4-4-2そのままに強度が増した状態で実施する場面が何度かありました。

5-4-1の形でもボールを取れるなら取る!制限はかける!と共通認識を持ち合わせているので、チャレンジ&カバーがチームの中で現れていました。

正直、5バックから4バックに可変することを編み出した小菊監督はすごいですね。

まとめ

後半戦が始まり、シャーレをピンクに染めるならば前半戦に負けた上位陣へのリベンジが不可欠であります。今節の札幌は上位陣ではないですが、前半戦で殴り負けした相手にリベンジ出来たことは選手・コーチ陣・サポーターの中でも大きいのではないでしょうか。
天皇杯2回戦では若手選手のパフォーマンスの高さを目の当たりにし、直近で出場機会の少ない選手や怪我人の復帰など、セレッソの後半戦のキーマンは多ければ多いほどいいので、現状のメンバーに食い込める選手が誰なのかは楽しみにしたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。





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