見出し画像

【フレグランスフリーの学習塾】私たちにできることと、目指したいこと。

香害を避けて学校をお休みし、家で勉強することにしてから一ヶ月が経ちました。

平日は一日中、娘といっしょに勉強しています。遊ぶこともありますが、遊びも勉強です。

時間を自由に使えるからこそのやり方を日々模索していますが、娘の成長を実感できるようになったので、学習塾を名乗ることにしました。娘のためにも、私のためにも、香害で困っている子供たちが集まれる場所を作りたい、という気持ちからです。いっしょに勉強する仲間ができるとうれしいです。

柔軟剤や洗剤など、合成香料を使用していない家庭の、主に小学生が対象です。(小学生以外もご相談ください)(大人の方もぜひボードゲームをしに遊びにきてください)

私は、20代の頃は神奈川の進学塾で働いていました。そのときの経験から言うと、勉強ができる子というのはだいたいなんでもできる子です。なんでも楽しめて、なんでもがんばれる子です。娘もそういう子になってほしいな、と思って私もいっしょに勉強しています。

「そういう子に育てられるのか」と問われたら、自信満々に「はい!」とは言えませんが、「できるんじゃないかな」という気はしています。私たちの持っている「楽しい」をなるべくたくさん伝えて、共有して、みんなで楽しんでいます。たぶんそれだけで大丈夫です。

普段の様子をご紹介します。学校の代わりというつもりがあるので、全部やってます。

いっしょに勉強する仲間が増えることを願っています。


算数

朝はとりあえず算数をしています。
いちばん手ごたえを感じやすいので、算数をコツコツやっていれば勉強は楽しくなります。一ヶ月たった今、娘はもはや朝の支度が済んだら勝手に問題集を出して解き始めるようになりました。

最初はかなり苦戦していました。基礎的な問題から難易度の高い問題まである教材を使っていますが、一つの問題で一時間悩んでいることもありました。

考える時間がいちばん大事です。授業時間を区切ったりせず、時間は自由に使います。

脱線も、気になることがあったらとことん脱線します。

我が家の算数は「お絵描き算数」が基本です。絵に描いて考えるようにしています。算数にもやはり読解力が必要なので、それを鍛えるためにも絵を描くことが大事です。

その絵も、最初はすっごく要領の悪いことをしていたりして口を出したくなりましたが、「考える時間が大事だ」となるべく我慢しました。ちょっとずつアドバイスして、ヒントを出して、だんだんコツをつかんできています。

自分の力で解けないと泣くこともあります。いい傾向です。

週末は、授業はしませんが「宿題パズル」を出します。

目標は算数オリンピックです。いっしょに決勝戦進出を目指しませんか。

英語

算数の次は、だいたい英語をします。英語は私もいっしょに勉強中です。

主に、絵本と歌と演技で、英語を楽しんでいます。

基本は多読だ、と思って英語の絵本をいっしょに読みます。「Kindle Unlimited」で読めるおすすめを、別の記事でまとめます。

あるいは、歌います。ディズニーや「super simple songs」などの英語の歌を、幼児期にかなり聞かせていたので、なんだかんだ歌える歌がたくさんあります。また最近は、Amazonプライムで観られる「Pete The Cat」の歌が流行っています。各話必ず一曲以上の歌が登場するのですが、どの歌もキャッチーで歌いたくなります。歌詞をまとめるためのノートも作って、いっしょに練習しています。私がタブレットを開いて歌の練習を始めると、娘も必ず寄ってきていっしょに歌ってくれます。

それから、これは新しい試みなので今後どうなるかわかりませんが、台本を作ってみんなでお芝居をしています。

外国語を勉強するいちばんの理由あるいはメリットは、「新しい自分」になれることだと思います。どの勉強にもそういう要素はありますが、外国語は特にそうです。

私は中国に1年間交換留学していたことがありますが、半年後に家族を案内したとき、「お前、日本語より中国語の方がよくしゃべるな」と言われました。人が変わったように見えたんだと思いますが、自分でも薄々そう思っていました。言語は少なからず人格に影響を与えると思います。

また、生きることは演技することでもあります。それは嘘や偽善とは違います。どういう自分でありたいか、という理想の姿です。成長するということはつまり、新しい自分になるということです。

そういうわけで、英語を話している新しい自分になりきる、ということを目標に、お芝居で英語を練習してみることにしました。現在は「ページズ書店の仲間たち」の原版である「Pages & Co」の作中の台詞を練習しています。たとえばこんな感じです。

【場面】テーブルで紙に何かを描いているオスカーに、ティリーが話しかける。二人はクラスメイトで「仲良くなれそうだけどまだぎこちない」という雰囲気。

What are you drawing?(同じテーブルに腰掛けながら何気なく聞く)
Nothing much,only drawing.Just something to do.(腕で紙を隠すようにしながら)
Oh okay.(二人の間にやや気まずい沈黙)
So uh,what's your favorite kind of cake?(何か話さなきゃ、という感じで)
Carrot cake,I think.what's yours?(意外なことを聞かれた、と内心では思っている)
Red velvet.
I like that too.
I like carrot cake too.
(二人とも、なんでこんなぎこちない会話になっちゃったんだろう、と気まずくなる)

想像していた以上に楽しいです。よろこんで練習してくれます。

英語をどう教えるか、というのは最初の悩みでした。ネイティブ並みに話せるようにしてあげられたらそれがいちばんですが、そういう環境は私にはまだ用意できません。

私は私にできることをして、いっしょに英語を楽しんでいます。


ここからは個人的な余談です。

私は、英会話はできませんが学生時代の英語はけっこうがんばって勉強しました。センター試験は198/200点でした。昔の話ですが、文法的なことはまだなんとなく覚えているようです。

高校にとても熱心な先生がいて、毎日英単語を100個覚えてくる宿題を出すのでみんなから嫌われていましたが、それにがんばってついていって、すると先生が冗談でセンター試験で満点を取ったらパソコンを買ってやると言ったので、吐いた唾を呑ませぬために必死で勉強しました(笑)。スピーチコンテストに応募してみようと誘われたときには、発音特訓の補習に参加して舌の筋トレをしたりネイティブの先生の前で原稿を読んで聞いてもらったりしました。けっこうがんばりました、本当に。

がんばったんですけど、最終的には英語を好きにはなってなかったんですよね、今思うと不思議なんですが。英語科に入る気にはまったくなれませんでした。(発音の特訓が生きたのか、大学では中国語のスピーチコンテストで優勝しました)

今は、なんとなくですが、英語という文化を学ぶのが楽しいです。学生時代もこういう気持ちで勉強できたらよかったなあと思いますが、できなかった自分だからこそ教えられることもある、と思っています。

英語の勉強に限らずですが、最終的には娘に「海外で生きる選択肢」も与えてあげたいと思っています。もちろん本人の努力と気持ち次第ですが、なるべく可能性を広げてあげたいと、最近の日本を見ていると特に、思います。

英語ができる、という状態まで導いてあげられるか、私だけでは自信がありませんが、英語が必要な環境に身を置くことになったときに役立てられるような下地を、なるべく広く厚く、用意してあげたいです。

国語

国語はときどき、読解問題を読んでその内容について「何か」をする、という授業をします。

その「何か」の中身については、別の記事を参考にしてください。

それから、一文一文をじっくり読む授業がとても楽しかったので、新作を準備中です。いつか、伝説の「銀の匙」の授業のようなこともやりたいです。

好奇心と遊び心で読解力を育てます。

理科 社会 体育 音楽 美術

改めて少しずつご紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?