【算数】分数とわり算の導入①

折り紙を使った割り算の導入授業です。

わり算の考え方はいくつかあり、しかも新しく習うとなると丁寧な繰り返しの確認が大事です。

細かいところまでは書けませんが、要所要所の板書を写真で記録します。

最初の流れはなんでもいいのですが、たとえば「おみくじ」として折り紙を1枚ずつ引いてもらい、「これは中吉だね」「大吉おめでとう」などと言って並べていきます。


色ごとにグループ分けされているのが視覚的によく分かるようにします。1枚ずつ増えていくことで、共通点に気づきやすくなり、また「発見する楽しさ」が増します。

「大吉とか中吉とか、どういう理由で決めているかわかりますか。それぞれを見比べて、共通点はなんでしょう」
「全体に対して、塗りつぶされている部分が、どれくらいあるか」

中吉が半分だ、という意見はきっとすぐ出ます。小吉は4分の1だ、と言ってくれる子もいるかもしれません。娘は、
「小吉は、中吉の半分。末吉は、中吉の半分」
という言い方をしました。

半分のことを「2分の1」という言い方をする、ということをはっきりと確認します。分数の登場です。
「同じ大きさで2つに分けたうちの1つです。

末吉は、見た感じで何分の1なのかは断定しにくいです。ということで、折って確かめてみましょう。折り紙を割り算の導入に採用した最大の理由がこれです。手を動かして折ることで、体験的に割り算の概念を身につけてもらいます。

末吉は8分の1です。

半分にする、2分の1にする、2でわる。それぞれが同じ意味であると確認します。同じで、「4分の1にする」は「4でわる」、「8分の1にする」「8でわる」と同じです。丁寧に確認します。

わり算の概念をここで実感してもらいます。

ボードゲームのお金を使って、基本的なわり算の練習。
いろんな数字でやっていくうちに頭の中では「九九」をしていると気付くはず。本質的にわり算とかけ算は同じです。

ここまでやれば1時間はおしまいですが、次の伏線のためにクイズ。

これらの2枚はそれぞれ何分の1でしょう。

折り紙を折って確かめてもらいます。

右の1枚は素直に8分の1ですが、左は16分の4です。

「これは何分の1と同じか」

という問いに、子供たちがどう考えて答えてくれるか。

分かりやすいのは、四角を頭の中でずらしていってひとつの長方形にすることですね。

ゆっくり子供のペースで、折り紙を折る作業を楽しんでもらいましょう。

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