映画カラオケ行こ!感想

カラオケ行こ!を観てきた!めちゃめちゃ良かった!!
以下に正確性には全く自信はないが熱意だけはある感想をぶつけます
ネタバレなので未視聴の方はお気をつけください!


いやーー映画よかった!特に音叉!おそらく映画オリジナルアイテムなのに、映画の音楽も、事故現場に転がる阪神模様の音叉で聡実くんが狂児さんと察する流れも、自然と組み込まれてる~~!

なんたって劇伴!!音叉のラの音を基準とした狂児さんと聡実くんのテーマ(たったらっ たら♪のやつ)が耳に残る…いい……

聡実くんが音叉の話をした後から、狂児さんと聡実くんがコミュニケーションをする場面でだいたい流れていたかと思うんだけど
この狂児さんと聡実くんのテーマ、メロディの2音の間隔が最高だった!

メロディは2つの音が重なってて、ラとド# とか、シとミ とか、ミとラ みたいに
3度もしくは4度ぐらいの一定の間隔をずっと保ったままなのが~~!まるでカラオケルームの椅子で一定の距離を保って座るふたりのようで!!めちゃめちゃよかった

椅子の間隔で言えば、聡実くんが狂児さんにオススメ曲を説明する時に
ひょいっと狂児さんのすぐ近くまで距離を詰めるシーンめっちゃかわいかった
曲の説明を一生懸命してる聡実くんを眺める狂児綾野剛さんの眼差しがさぁ……本当にさぁ~~!!もしも私が辞書の慈愛の項目に図解を載せるならこのシーンを選ぶ………

既に狂児さんと聡実くんのテーマは最高なんだけど、物語が進むにつれてふたりが仲良くなっていくのに比例して
初めはラのベースと、2つの音だけで構成されていたメロディにどんどん音が増えていって
最終的にオーケストラが奏でるゴージャスな音になってた!
LINEで「狂児さんだけやったらレッスン続けてもいいです」みたいな文面送った後ぐらいだったかな?
カラオケルームで紅の歌詞を朗読してるあたりで、狂児さんと聡実くんのテーマにバイオリンとか入ってまさに最高潮!!(だとその時は思った)

カラオケと合唱で音が重視される話なのも相まって、音楽とラの音へのこだわりが感じられてすごく好きだった~~!
映画観る部くんの「愛って与えるもんらしいで」からの、鮭の皮をお父さんに分けるお母さんのスローモーションからの、「心の瞳」のコンボみたいに、合唱曲が挿入される選曲とタイミングまで完璧だった
漫画が映像化されるうまみをとことん味わせてくれてありがとうございます~~!

まだ狂児さんと聡実くんのテーマの話するけど、オーケストラバージョンがアレンジの最終形態かなと思いきや
ラストシーンで、狂児さんの名刺を見つめて「おった」って屋上で微笑む聡実くん、
ちょっとここでラストシーンの話もぶちこむけど
ほんとこのラストシーンめちゃめちゃめちゃめちゃいい、映画本編であまり笑わなかった聡実くんが笑顔になるのそこか~~!と刺さったし、ミナミ銀座は壊されてカラオケ大会会場スナック克子は閉店?(おぼろげな記憶)になり時の流れと喪失を感じさせたところに狂児さんと過ごした時間がまるで夢のように思えたけど、ちゃんと狂児さんという人は確かに「おった」って
最後の台詞に凝縮されまくってるように思えてすごくすごくいいラストシーン😂

このラストシーンで流れてる狂児さんと聡実くんのテーマ!!何が最高かといったら、ゴージャスな音の中にピアノのアルペジオが増えてたところ!!
初めは3、4音の間隔が常に空いたままだったのに、アルペジオがまるでふたつの音の間隔を埋めるかのように鳴っていたのめ~~ちゃめちゃテンション上がった~~!

映画のストーリーはもちろん、音楽でもふたりの関係性の変移が丁寧に伝わってくるむちゃくちゃいい映画でした……

もちろん音楽だけではなくて、聡実くんが紅で喉元押さえながらの熱唱、カスカスの白日、一曲ごとに紅だ~~!!!!と叫ぶ狂児綾野剛さんなどなど、原作の広げ方が細部まで素晴らしかった
後で原作読み返したら「げんきおまもり」がかなり忠実な一品だったと知って、改めて映画スタッフの原作への愛!を感じた

映画観終えてからチャーハン食べました
いいものを見た……

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