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【さつまいもごはん】

~混ぜて炊くだけ!さつまいもの甘さを引き立てる~

先日「ハーヴェストムーン」を見ることができました。
雲の合間からひときわ明るい光を放ち、静かな夜の闇に浮かんでいました。
ネイティブアメリカンは、収穫の月としてそのような名称をつけたそうですが、日本では中秋の名月を「芋名月」と呼んでいます。
文化は違えど、この時期に豊作を待ちわびる気持ちは同じだったのでしょう。
さて、今月はその「さつま芋」にちなんだレシピの紹介です。
レシピをご紹介くださるのは、
Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。
それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。

*コラムの後にレシピを投稿しております。

<ふくしまごはん歳時記 2023年10月 神無月-かんなづき->
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。

■寒露(かんろ) 2023/10/8-10/23
露(つゆ)が冷気によって凍りそうになる頃。
雁(かり)などの冬鳥が渡来し、菊の花が咲きはじめる。
■霜降(そうこう) 2023/10/24-11/7
露(つゆ)が冷気により霜(しも)となって降り始める頃。

【季節のコラム】
10月は新米の季節。
お米の世界ではよく 「日照りに不作なし」 と言われます。干ばつ気味くらいの方が米はよくとれる、という意味です。しかしながら今年はあまりの酷暑で雨の少ない日が続いたため、米どころでも品質に大きく関わる可能性が出てきました。
温度が昼間約35℃、夜間約30℃程度を越えると、稲の高温障害が起こると言われています。夜間の高温は、稲の呼吸作用を増加させ、日中に生産したデンプンが呼吸で消費されてしまい、穂や根に送り込む量が少なくなり、登熟歩合の低下、乳白米(白未熟粒)発生の原因となるそう。
おいしいお米が少しでも採れるといいなとは思いますが、農家さんたちのご苦労を考えると調理法でおいしく食べる知恵も大切なことかもしれません。
そんな時はこんにちは料理酒がパワーを発揮。1合につき小さじ1/2~1を加えることでその保水効果でふっくら瑞々しく炊き上がります。特に、秋においしい炊き込みごはんにはこんにちは料理酒はなくてはならないもの。それくらい、美味しさが違います。
日本人の心ともいえるごはん。昔ながらの知恵で、残さずおいしくいただきましょう。
それでは、また来月。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)春夏秋冬・土用で暮らす。
(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)暦生活 https://www.543life.com/seasons24/
■レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 
料理研究家 中村美紀HP: http://www.studioi-e.com/
オフィシャルブログ:ミキティママの「人・食・酒が人生の三種の神器」https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/

【さつまいもごはん】

~混ぜて炊くだけ!さつまいもの甘さを引き立てる~

■材料:(4人分)
米2合
さつまいも小1本
こんにちは料理酒大さじ1
白だし大さじ1、塩小さじ1/2、水370ml

材料

■作り方

  1. 下ごしらえ
    さつまいもは1cmくらいのさいの目に切り、水にさらす。
    米は研いでざるにあけ、30分ほどおいておく。

さつまいもを水にさらす

2.浸水させる
  米に水を入れて20分ほど浸水させる。

3.炊く
こんにちは料理酒、白だし、塩をよく混ぜ、2に入れて混ぜる。
さつまいもを上に並べ、通常通り炊飯したら出来上がり。
土鍋の場合、強火で12分程度炊いて、蒸気が上がって1分ほどしたら
火を20分ほど蒸らして出来上がり。

こんにちは料理酒、白だし、塩を入れる
さつまいもを加える
土鍋で炊く
炊きあがり!
盛り付けて完成!

■こんにちは料理酒を使うポイント
・古米をふっくらと生き返らせます。
・さつまいもの崩れを防ぎます。


こんにちは料理酒

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