【NFT】OpenSeaが、デンクン(Dencun)アップグレード内容を取り込むためのメンテナンスをするよ、という話
はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
前回のお話
日本時刻2024年3月13日23時9分頃、イーサリアム・デンクン(Dencun)アップグレード成功しました。おめでとうございます!!
これを受けて、EVM互換のレイヤー2チェーン達のガス代は、大幅に低下(= 1/10程度に)いたしました。また、皆様がご愛用のETH自体(レイヤー1)も、心なしかgas代が低下&安定したように見えます。
さて、ETH本体のアップグレードが完了したので、次は各種マーケットプレイスが、ETHの新機能を取り込むフェーズです。
今回はユーザー数が多い、OpenSeaの対応について、ご紹介です。
なぜこの記事を作成したのか?
イーサリアム・デンクン(Dencun)アップグレード内容を反映させるために、OpenSeaがメンテナンスの情報を公開したからです。
ユーザー側で特に行う作業はないのですが「メンテナンスがあるよ」という事実を共有するために、記事を作成しました。また、メンテナンス後に何が改善されるのかについても、ちょっとだけ触れておきます。
以下、1次ソースの紹介などなど。
■OpenSea公式の告知
【X】
【公式BLOG】
■なぜアップデートが必要なの?
Dencun アップグレードで組み込まれた機能(特にEIP1153)を、現在のSeaport 1.5に組み込む為です。
EIP-1153: Transient storage opcodes
EIP1153の内容には、ガス代の削減が組み込まれており、Seaportへの取り込みに成功すれば、Ver 1.5に比べて5%程度、gas代が安くなります。
また、Polygon含むEVM互換のレイヤー2チェーンのgas代が大幅に安くなるかもしれません(実装方式次第なので断言できませんが)
え、「そもそも、Seaportってなんぞ?」ですか?
2022年以降、OpenSeaで使われている、NFT売買プロトコル名です。
OpenSea=マーケットプレイスの名前
Seaport=OpenSeaの裏側で動いているNFT売買の仕組み
こんな感じ。
今回のアップデートは、Seaport 1.5→1.6です。
■アップデートスケジュール
公式ブログによると、以下です。
Seaport稼働開始:すでに実施済み
既存ユーザーの売買をSeaport 1.5から1.6に切り替え:3月25日から順次
Seaport 1.5停止:4月1日
■ユーザー側で行わなければならないこと
OpenSeaでNFTを売買しているだけの場合、ユーザー側で行わなければならないことはありません。通常通りお使いください。
もしあなたが開発者で、OpenSeaのAPIを使っているのであれば、Seaport 1.5のAPIが停止される4月1日までにアクセス先を変える必要があります。3月20日の時点で既にSeaport 1.6は稼働中ですので、テストは本日からでも行えます。
以上が建前です。
過去実績でいうと、Seaportのバージョンアップ時に、大なり小なりトラブルが発生しています。したがって、4月2日までの間にOpenSeaのNFT関連でおかしな動きを確認した場合、『必ず公式Webサイトから』OpenSeaのサポートセンターに相談してください。裏側の仕組みの切り替えなので、ユーザー側からは確認できない為です。公式のサポートの判断が最も正しいです。
■その他
「Seaport hooks」という機能が云々書いてありますけど、今まで通りNFTアートを売買する限りにおいては関係ないので、いったん無視してください。
4月以降、「Seaport hooks」機能を利用した新たなサービスができるみたいなので、そちらを待ちましょう。
今回は以上です。
ではでは!
次のお話
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