お礼と個人的な感想など

 おかげさまで3日に渡り事故もなく無事開催できました。
お越しくださった皆さん本当に有り難うございました。
 またイベントスタッフならびに協力頂いた関係各所、お力添え頂いた全ての皆様にこの場を借りて感謝とお礼を申し上げたいと思います。

 現地泉大津フェニックスは本日撤収が終わり、数年ぶりにあの多幸感溢れた会場が何もない原っぱになる、何とも言えない時間を迎えました。
*アップの仕方が分からないので「原っぱ」の写真は無し。


 詳しいライブレポは 近年通り「SPICE!」で兵庫慎司さんと鈴木淳史くんにお願いしてますのでそちらをお楽しみに。出演バンド全てを綴れてません、ご容赦ください。 
 以下、開催期間中の雑感や今だから言えることなどを綴っておきます。(文中敬称略)


 初日のブックは、おそらくもう一生出来ない気がしてます。
「ここにフィッシュマンズが入ったら思い残すことなく死んでもいっかな」と思ってましたが、幸か不幸かあいにく叶わなかったので、も少し生きようと思います、はい(笑)
 それくらい自分が90年代影響受けたROCK日本代表の方々に1日にこれだけ集って頂けたのは感無量でした。
 しかし初日は特に時間に余裕がなく、殆どライブ見れなかったのがとても残念。
 お客さんからお金とってる時点でこれゆーたらアカンのですけど、毎回思うのは、自分が「こんな組合せが見たい!」と思ってキャスティングしてるのに実際は見れない矛盾。(いや、仕事だから当たり前か)
 誰か同じキャスティングでもう一度やってくれまいか…そしたらチケット買って絶対観に行くし、なんぼでも払います。
 今回初めて(おそらく最初で最後)大型スクリーンでサービス映像2面とも入れたので職権濫用、老後の楽しみも含め後ほど収録映像を頂くことで我慢します。

 2日目は、自分でもある種よくわからない組合せ。(汗笑、からの汗)
横文字でカッコよく表現するならば「ミクスチュア」「オルタナティブ」なラインナップになりました。そして打首とUAと人間椅子が並ぶのはおそらくフジロックかココだけだと自負します。なんならそこに04Limi、マイヘア、クリープ、Hump Backにフラカン、OKAMOTO'S、TAIKINGくんetcパンクとチルアウトとプログレ、ハードロックとR&RとフォークとおおよそHIP HOP以外は全対応してるのではないか。こんなバラエティ型イベント他にないのではないか?良くも悪くも。それはお客さんが判断することですが、当の本人、私的には「全部好きだ」という一貫性はあります。共感してくれるお客さんがいてくれるならば嬉しみです。今度なんか奢りたい。

 3日目はユニコーン先輩オマージュのマカロニくん、ホルモンさん(特にナヲちゃん)、そのオマージュのヤバTちゃん、の友達の体育くん、の友達の夜ダンや、Uc同世代でピーズが来てくれたり、をリスペクトしてるSHISHAMOちゃん、どこにも属してる四星球、などなど。横に縦に繋がってる感は自分的にはありました。ジャンルは色々あるけれど、ジャンルは別にどうでも良いっちゃ良い。「誰かにインスパイアされてそのバンドの今がある」ってストーリーが面白いと思って、それをイベントで表現すると知らない人にも何かを伝えれるのではないか?という。正に闘魂継承!猪木イズムの発想な訳です。

 スクリーンをマジメに入れたので映像出演でもお世話になった方がいます。
 まずは3日とも恒例「入浴宣言」として登場したレイザーラモンRGさん。
全国区の芸人さんになられても未だ一肌脱いでくださるのは感謝でしかないです。初日のラインナップの色に寄せた田島貴男さんはサイコーで、やはり音楽好きで繋がってる人は安心できます。

 飲酒運転禁止の映像でガリちゃん(ガリがりガリクソン)も各種映像をくれました。
とてもスベってたのが良かったです。笑
「こんなヤツと同じにはなりたくない」
と拒否反応からか、おかげで飲酒運転ゼロでした。

 あと地元、南出泉大津市長もコメントくださいました。この2年、自治体の首長さんが事なかれ的に反対して開催できなかったイベントもあります。その賛否はさておき、今回この方が「おかえり」と仰ってくださったのが開催出来た大きな要因でもあります。一昨年のRUSH BALLからそれは自分達のような人間からすると本当に有難いことでした。

 2日目と3日目のトリ、キュウソネコカミとユニコーンの紹介では大御所・浜村淳さんに映像での紹介口上をお願いしました。「大阪」に拘りずっとやりたかったことで今回実現。87歳の師匠は収録の際、スイッチが入るととてつもない集中力でグッときました。未だ平日朝8時〜MBSラジオで喋ってはります。なんと48年目!僕が子供の頃からです。大阪の文化であり宝です。
「ありがとう浜村淳です」50周年までは是非続けて頂きたい。師匠、これからも変わらずお元気で!
(AJICOの前に無かったのは、大阪生まれのUAちゃんには通じるけれど、あとはプラスにならないと思い自重)


 「無駄を愛すのだ」という歌詞もあるように、今回も『無駄』と思われるアホなこと一生懸命やりました。
 フラカングレートマエカワ氏考案、入口のアドバルーンも久々にあげたり。
 「BACK TO THE OFURO」なので初心に戻りお風呂拘り。
 露天風呂と大浴場に(心斎橋の銭湯をオマージュした)煙突を立てたり、入口入ってすぐに「番台」置いたり(牛乳石鹸さん各種レンタル有難うございました)、旅館演出でボケても許してくれそうな出演者楽屋に布団敷いたり、、、あと細かいこと色々。

 なんで毎年そんなことやってるか、忘れてた理由の一つを思い出しました。
 会場に入った時にニヤついた顔、半笑いになってくれるといいなと思って始めたんです。(「笑顔」とはこそばくて言えない) 
 コロナ禍ではそれでなくとも現場はギスギスしがち。
 目に見えないものに怯え、不安を感じる雰囲気があるので、この風潮を何とかしたい一心でいつも以上に「笑うと人は嫌なこと忘れる」理論?から無駄にHP2種類作ってみたりして、来る人皆んなが「アホちゃうかコイツら」と失笑してくれたら本望。
いつにも増して無駄なこと一生懸命やったつもりです。

 一部のアーティスト、バンドに「清水音泉大丈夫か?」「潰れるんちゃうか?」と心配されてましたが、なんとか大丈夫です。
必死のパッチでしたけどこれくらいボケる余裕はあります。時間とお金あったらもっとボケたいです、これからも。


 3日通して自分が30数年間培ってきたもの全て吐き出した感はあります。その点においては全く後悔無いのですが、完売しなかったのは正直とても悔しい。「数の論理だけが勝る」など、これっぽっちも思ってませんがコロナ禍に勝てなかったというか、券売が5~7割に落ちているこの2年を打破するために100%以上で向かわないと負けると分かっていたので貯金(お金じゃない人脈)全部使うつもりで挑みながら、数字的に力及ばなかった現実は素直に悔しい。
 おかれた状況でフルスィングした上なので後悔はありませんけど、至らなかった点は反省しつつまた明日から頑張ります。

 数字の話ついでに、オフィシャルグッズの追加受注も今日からはじめました。グッズ、実は、そんなに売れないだろうと思い、数を少なめに作ってしまったので会場で売り切れが続出しました…会場で楽しみにしてくださった方、ごめんなさい。
良かったら通販で是非お買い求めくださると嬉しさの極みです。


 「ライブ収録音源のラジオOA」とか「収録した模様のTV特番無いのですか?」とのお声も耳に入ります。
今回読売テレビさん共催なのでそういったことも可能であったかもしれません。スクリーン入れるのでどのみちカメラも入っていますし。
また状況的にどうしても来れない方が一定数いらっしゃるのも理解します。
 しかし、自分の気持ち的にはあくまで当初から
「安くないチケット代を払って、指定された日時、会場にお越しくださった方を最優先したい」
そして
「その日その場所で起こっていることをその場所に居る人だけが体験できる」
ことを生業上、最も大事にせねばならないと思い今のところそのようなことはありません。後で余韻に浸りたい気持ちも分かりますし、来てない方へP Rになるメリットもありますが、ここに関してもごめんなさいデス。


 色々あった3日間、結果お客さんに楽しんで頂けたなら本望です。
この日を境にまたライブのある生活に戻ってくれたり、知らなかった音楽やミュージシャンに出会えて「推し」のひと組が増えたならば、やって良かったと思います。


 少し弱音を吐くと、コロナ禍でのイベントなのもありこの2年今まで味わったことがない過酷さもありました。そしてその状況が続く中での本イベントの開催は、これも過去無かった類のもので疲弊したのも事実。
 それでも心折れ無かったのは、この日出演してくれた(時に出演叶わなかった)バンド、アーティスト達のライブと曲のおかげでした。
 この点、普通のお客さんとなんら僕らも変わりません。
ミュージシャンやバンドマンが好きで、ライブが無いともはや生きれない。
それはコロナ禍でライブを止められた時に痛切に感じました。

 ユニコーン最後の曲でステージを指差し
「欲しいものはここにある」
と力強く歌われた民生さんを袖で見て、この数ヶ月、この3日間が間違ってなかった答えをくれたような気がして、個人的に一番救われた瞬間でした。


 また来年出来るかどうかは今のところ分かりません。
ただマスク越しにも楽しそうでいてくださるお客さんの顔を見ると、お役に立てるならまた挑みたい気持ちは十二分にあります。
どうか、その際はまた会場にお越しください。
それまでお互い元気に健康で。

 明日から普通の生活に戻ります。
まずは後回しにしていた冬物のランドリーから始めよう。
(必死のパッチの清水音泉/代表取締役番台)