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起業のコツ


営業のコツ

起業した後で最も重要なのが営業活動です。営業が得意な会社は急成長が期待できますが、その逆で営業がダメなら1年以内に倒産する場合もあります。

ここでいう営業活動とは、単に電話をかけまくるような直接的な方法を指しません。商品やサービスが顧客に届くまでの全体の流れ、つまり売れるための仕組みを築くこと全般を意味します。効果的な電話営業や飛び込み営業もその一部ですが、代理店ネットワークの構築、オンラインでの販売戦略、広告運用の最適化なども営業活動の一環です。

どの営業手法が自社の商品やサービスに最適かは、その内容によって異なります。重要なのは、商品やサービスを積極的に、計画的に販売する意識を持つことです。どんな手法を選ぶにせよ、明確な営業目標を設定し、その目標を達成するための方法を定期的に見直して、PDCAサイクルを回すことが大切です。

採用のコツ

起業後に初めての採用を行う場合や、まだ会社が小規模な段階では、大手会社と同じように高い給料を提示することは難しいです。そのため、単にお金のために働く人を採用するのは適していません。

起業初期の採用では、給料を最優先に考える人よりも、会社のビジョンや理念に共感してくれる人を採用した方がいいです。これを実現するためには、創業者自身が魅力的なビジョンを持ち、それを伝えることで相手を惹きつける能力が必要です。

周りの人が経営者のビジョンに共感して一緒に働きたいと思ってくれるような状況が理想的です。経営者個人の能力や人間性も大切ですが、会社の核となる価値観に注目することが重要です。会社で一番重要なのは「人」です。会社のビジョンに共感してくれる「人」を仲間にすると、組織の結束力がより強固なものになっていきます。

ただし、経営者と従業員では見えている世界が違い、そのギャップがすぐに埋まるわけではありません。明確なビジョンを持ちながらも、従業員とのコミュニケーションを密に取り、何度も繰り返し伝えることが大切です。

資金管理のコツ

会社にとって、お金は血液です。資金の流れ、つまり資金繰りは会社の命綱とも言えます。資金繰りとは、日々の収入と支出のバランスを取りながら、会社が資金不足に陥らないように管理することです。

ドラマでよく見る中小会社の資金繰りの問題ですが、実際には、取引量が多い業界や、支払いと収入のタイミングに差が生じやすい産業(製造業など)、初期投資が大きい分野、仕入が先に必要な業界などで特に重要になります。ただし、予想外に売上が伸びない場合には、どの業界でも資金繰りに苦労する可能性があります。

特に、キャッシュフロー、つまり現金の流れは資金繰りの中でも特に重要視されます。キャッシュフローを重視した経営をすることが、健全な会社運営には不可欠です。

銀行といい関係を築くコツ

経営者と銀行は、ビジネスの世界で互いに利益を求め合うパートナーです。銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日には傘を取り上げるという例えがありますが、実際には会社にとって資金は生命線です。資金がなくなれば会社は成り立ちません。一部の銀行は、資金援助だけでなく、経営のアドバイスや新しい顧客の紹介など、事業の成功をサポートしてくれます。

銀行が会社を支援してくれるのは、純粋に支援したいという気持ちがあるからです。そのため、経営者は、資金が必要な時だけ銀行を訪れるのではなく、年に1回決算報告をするだけでなく、普段から銀行の担当者とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが重要です。

人を見分けるコツ

会社設立をすれば、あなたは社長です。保険の営業、不動産の営業、自称コンサルタント……。「社長、社長」とおだててくる人がたくさん寄ってきます。

新人経営者からお金を巻き上げようとする人、口先だけの中身のない人は、社会の中に一定数います。「いい顔つきじゃなかった」「胡散臭い格好だった」と後悔するのは、後から冷静に考えてからです。初めから見分けるのは至難の業です。何せそういう人に限って口がうまいからです。

どういう口上を使うか例を挙げます。

「君のビジネスは成功間違いなし」
楽観的な気持ちにさせてくれる人がいると思いますが、その人はあなたが失敗しても何の責任もないです。調子のいいことを言ってくる人の話は受け流しましょう。

「お客さんとか専門家を紹介するよ」
実際に紹介してくれる可能性は限りなく低いです。紹介してくれた場合は、高い紹介手数料が記載された請求書が送られてきます。

「自分はすごく仕事ができる」
自己評価の高い人が売り込みにくると思いますが、口のうまい人ほど仕事ができないか、仕事のやる気がないです。

「業界の大物と知り合いだ」
業界の大物は、その人の名前を覚えてないです。

「あなたの夢に共感した。ぜひ協力したい」
甘い汁を吸いに来ているだけです。

でも実際には、痛い目にあって体で覚えるしかないかもしれません。だからあまりその人を信用しすぎない、お金をかけ過ぎないようにしていただきたいです。経営者は、人を信頼する熱い魂と、客観的に人を見極める冷徹な心を兼ね備えなければいけません。

成功のコツ

ずばり失敗することです。何の失敗もせずに成功した経営者はいません。数多くの失敗を、実際に自分で経験することが成功のコツです。「失敗は成功のもと」。あきらめなければ必ず成功します。

なのでいきなり大博打に出るのではなく、小さな挑戦から始めてください。無駄に浪費せず節約して、再チャレンジできる資金と気力を残しつつ、成功するまであきらめないでください。

「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまで続けるから、それが成功になる」
松下幸之助

おわりに

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