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【偏愛】水族館

水族館が好きだ。動物園より水族館。魚が泳いでいる(またはじっとしている)のを見るのが好きだ。水族館と云う空間にいることが好きだ。若い頃はそれこそ朝イチで入館して、夕方の閉館時間まで見学順路を何周も何周もして、だらだら過ごしていたものだ。一番通ったのは昔の江の島水族館。道路の反対側に新しく出来る前の地味なエノスイだ。今の新江ノ島水族館のある辺りには以前ペンギンとかアザラシとかがいる施設があって、巨大なミナミゾウアザラシもいた。そんなに水族館にいて何をしていたのかと云えば、本当にぼんやりと過ごしているだけで、夏は涼しいし、冬はそこそこ穏やかなな温度で快適だったのを覚えている。若い頃は食べることに本当に無頓着だったので、何も食べなくても全然平気だった。煙草ばっかり吸っていたな。忙しい合間のリフレッシュではなく、前日も何もしなかったし、翌日も何の予定もないような、そんな生活の中で僕はただただ水族館に行ったのだった。

水族館と私

2013年から1年ほどBE-PALと云う雑誌で全国水族館巡りの連載をさせて戴いた。なかなか貴重な体験をさせてもらって感謝している。連載が終わった後も、全国あちこちの水族館に行って楽しんでいる。でも楽しみ方は変わった。昔ほど水族館でゆっくりだらだらと過ごせないようになっているのだった。気が急くと云うか、じっとしていられないと云うか、そうした人間になってしまったようだ。若い頃が良かったなんてあまり思わないのだが、あの何も考えずに何の見通しも立てずに日々をのんべんだらりと過ごしていた感覚はもう取り戻せないのだなとは強く思う。それを取り戻したいともあまり思わないけれど。どっちなんだ。

キリンミノ

魚は美しい。心からそう思う。生きていることが少し透き通っているところと結びついている。力強いようで儚いようで、生命の不思議さをこれでもかと突き付けられる。美しい。キレイだ。この気持ちは子供の頃と全く変わらない。

マツカサウオ

水族館に行くと真っ先に探すのがマツカサウオの水槽。大体どの水族館にもいる。僕はこの魚が大好きで、偏愛している。魚の中でも最も美しいと思う。

ダルマオコゼ

底でじっとしている連中も愛らしい。ユニークな姿形をしている。じっと観察しているとたまに少し動く。それを見られたらとてもお得な気持ちになる。

エビスダイ

新型なんちゃらで2週間ほどスケジュールをこなせずにいて、快癒直後にパソコンが絶不調に陥り復旧に3日近くかかり(結局初期化してOSからインストールし直してバックアップから復元・失われた項目多数)、あれもやらねばこれもやらねばと全てが一気に押し寄せて来ててんやわんや状態。水族館でのんびりと魚でも眺めていたいと云う心の叫びをこうして書いています。そのうち行けるだろう。その日を楽しみにしていよう。

心の叫び

まだ行っていない水族館がいっぱいある。出来る限り訪れてみたいと思う。特に古めの建物はいつなくなってしまうか判らないので最優先で。

フウセンウオ

昨年閉館してしまった油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)の記事を書いていないことに思い当たった。そのうち思い出して書いてみることにする。ああそして沖縄の美ら海水族館に行きたい。たまらなく行きたい。行くと行っただけで満足してしまうのだけれど行きたい。そして世の中から物凄く切り離された感覚に陥って物凄く不安になるのだけれど行きたい。そのうち行こう。必ず行こう。こうやって行こうと云っていると行けるのだ。有言実行。言霊。この気持ち通じろ。カモンレッツゴー。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫