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多国籍国家。

色んな国からの移民で成り立っている国家、それが多国籍国家なのかなって感じる。
この移民の統治方法には大きく分けて2種類ある。
フランス型イギリス型だ。

フランス型は『この国は俺たちフランスの統治下だ!フランスの文化を継承しろ!』といったタイプ。
イギリス型は『各々自国の文化を発展させても良いが、皆で国を作っていこうや』みたいな感じだ。
ざっくりいうとこんなイメージである。
だからイギリス型統治国のカナダ、オーストラリアは多国籍国家としてあらゆる国からの移民を受け入れ、それぞれの文化に圧力をかけずに経済成長した。
それがどうだろう。
多国籍国家が故に、その国独自の文化が失われようとしている。
考えてみて欲しい。
カナダ料理ってなに?と聞かれて答えられる人は少ないだろうし、オーストラリアの文化って?アボリジニ?とか、もはや滞在歴のある人でもその知識は少ないはずだ。

様々な文化を許容することは、本来存在していた自国の文化を希釈してしまうような危うさを兼ね備えている。
かと言って自国の文化を守る性質が強いフランス型統治下の国では、やはりフランス文化を押し付けられた国々や国内でのデモや紛争なんかが勃発する。
しかしこれはもはや僕ら日本人にとっても他人事ではない。
日本は今どのような統治方法を取るか、その舵取りを決める重要な段階にさしかかってきていると思う。

ここ十数年で情報化、グローバル化した世界において日本文化が世界中に広まっていることは周知の事実であるし、その価値が評価されているのは徐々に分かってきているだろう。
さらに、日本の水や土地、マーケットを求めてたくさんの外資系企業や富裕層がそれらの買収に動いている。
実際土地はたくさん買われているし、日系企業は外資系企業に人手も資本もどんどん取られている。
ワーキングホリデーVISAや就労ビザ、職業訓練という名目で日本に滞在する人々や、近々認定されるノマドVISAなどによって、小さい島国である日本に大量の他国籍の人々が流れ込んでくる可能性は非常に高い。

インバウンドで経済が回る!とか
外国人労働者が増えて人手不足が解消される!
など、その面だけをみて能天気でいてはならない。
問題なのは、日本文化の希釈だ。
これはもうすでに始まっていると思うけど、このままでは悪化の一途を辿ると思う。
それは、古くから伝わる崇高な日本の礼儀や作法、マナーや心配りという文化が衰退していくことを意味している。
日本に住んでいると本当に盲目になってしまいがちだが、多国籍国家においてはあらゆる人種がいることを忘れてはならない。
日本のように、90%以上の人たちが同じような水準の常識を持てている国なんてのは奇跡なのであり、昨今のクルド人問題から始まるありとあらゆる事件や事故がこれから多発してくるだろう。

日本人がいる限り、きっと日本文化はなくならないだろうが、NO!と強く言えない我々の民族は他国の文化が雪崩れ込んできたときと文化を守り切れるのだろうか。
フランス型統治にせよ、イギリス型統治にせよ、要はバランスが大切なのである。
VISAの制限や法律の面から、多国籍国家になりすぎないように、日本文化を守っていく必要があると思う。
そうしなければ、日本の治安も安全神話も地に堕ちることになる。

そこんところを日本政府にはもっと真剣に考えてVISA協定や憲法改正なんかをやってもらいたいものだ。
もちろんこれは日本人全体の問題である。
何もしなければ、これからもっと不法滞在者が増えたり、事件やデモが起きる未来が待っていると思う。

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