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ニュアンス。

帰宅して、いつものようにパソコンを開くとYouTubeにタロサックチャンネルが更新されていた。
中学英語の解説に関する動画だった。
イヤホンで聴きながらシャワーを浴び、まるで
ニコラスケイジかのような髪の生え際を見ながら思った。
他言語の何が難しいんだっけ?
なんで俺こんな禿げた?と。

最近生活リズムが整ってきたので、
英語の勉強のやり直しとスペイン語の勉強が習慣付いてきた。
なんで難しさを感じるかって、言葉のニュアンスの理解なんだ。
もはやこれは日本語でも起きている気がする。
別のコミュニティ同士の会話で同じ日本語という言葉を使っているにも関わらず、人によって受け取り方が違う、なんてことあるよね。
それはまあ、どちらかの理解度が低いのか、伝える力が低いのかそんなこともあるかもしれない。
ただ、そこには間違いなく話す側のニュアンスと受け取り側のニュアンスの乖離がそうさせていると思う。
このπが大きくなると、日本語、英語というような言語理解に通ずる話になる。

日本語を日本語で勉強するように、
本来は英語は英語で、スペイン語はスペイン語で勉強するべきなのだと思う。
だって、日本語には日本語にしかない表現があり、英語には英語にしかない表現があるからね。
つまり、英語に日本語を当てはめている時点で、それはもう正しい意味ではなくなっているんだと思うんだ。

How are you?
I’m fine. Thank you and you?

これはもう擦られまくったジャパニーズイングリッシュなんだけど、結構面白いよね。
個人的には大好きだ。
I’m fine て実際は「私は元気です」なんて使われ方しなくて、I’m good とか、なんならgood you?とかで全然いいわけよ。
I’m fineを使うとしたら、
you want some?(あなたもこれいる?)
みたいに聞かれたとき、
"いえ、結構です"みたいなニュアンスで、
I’m fine(大丈夫)って答えるときに使える。

あとは、Are you fine?!とかだと
大丈夫そ?みたいなね。

僕らが習ってきた英語の初手からこんな感じなのであとはお察しの通り。
I don’t studyだと、私は勉強しない。
I do not studyになると、会話の中ではnotが強調されるような意味合いになって、
「勉強なんてしねぇよ!」みたいなニュアンスになったりもする。

もう一個いくと、
you should study more.
"あなたはもっと勉強するべきだ。"って学校で習ったと思う。
でも実際は"もっと勉強した方がいいよ"っていうアドバイス的なニュアンスで使われるのが一般的だ。
It’s better for you to study more.
it for to構文で表すとしたらこんな感じだと思う。

つまり、日本語には日本人にしかわからないニュアンスが存在するように、英語には英語話者の、スペイン語にはスペイン語話者にしか分からないニュアンスもまた存在するのである。
ただ、英語とスペイン語においてはどちらもアルファベットを使っているからなのかニュアンスはかなり似ているところが多いように感じる。

高度経済成長期に伸びた我が国のGDPは
ここ数十年上がっていないのにも関わらず、
現在もまだ世界5位以内の経済大国だ。
日本人であるだけで、日本語が話せるだけでこれだけ豊かな国で生活できていることっていうのは凄く恵まれていることでもあると思う。
しかし、もしこれからどんどん外資が入ってくるのであれば、日本語が話せるだけで働けるような仕事はどんどん駆逐されていくだろう。
それこそ、AIでいいよね。とか、会社内は全部英語を共通語にしよう!なんてことになったら、もう日本人が日本だけで働く意味というものがなんとなく、なくなってしまうような気もする。
"和文化の崩壊"がそこにはあるかもしれない。

そのとき、僕らは他言語のニュアンスを理解して使っていくことができるのか?って考えると、
日本語を第一言語としている我々世代には、
慣れるのにかなりの時間を要するはずだ。
というよりネイティブレベルにならない限り厳しい。

日本だと第一言語、第二言語という言い方をするけど、海外で履歴書書く時は大抵レベル分けして記述するのね。
Native、expart、Intermediate、beginerだったかな。

僕はオールビギナーです。
文化理解の為の言語学習が好きなだけなので、これと実際のスピーキングスキルは全く違うのが悔しいところ。
もっと勉強します。はい。

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